おん歳８０ながらさすが「ボステナー」だけあって、トップフォームで 頑張ってますね。癒されつつも元気をもらいましたよ。 プレイヤーとしてもスゴイのに、プロデューサーとして後進の売り出しに努め たり、ベテランに吹込み機会を与えたりと大活躍してる様です。 本作は最新録音ですが、近年の集大成盤だと思います。 ・選曲が渋めで良いですね。以前に吹込みした曲もありますが、アレンジが 　変わっていてリフレッシュされてます。 ・メンツが良いですよ。ナッシュ〜ドラモンドという最高の４ビート・チームが 　しっかり支えてます。特に名手ナッシュのシンバルワークには痺れました。 　ネルソンやハリスも聴かせどころのあるソロを展開してます。 ・録音が良いですよ。パーソンは「ハードバップの牙城」を護るためか 　常に伝説の巨匠バン・ゲルダー翁を起用してます。 　本作のRGV録音は　昔の迫力で迫るブルーノート・サウンドではありません。 　録音機材や聞き手の再生機材の進歩に合わせて、ナチュラルな音作りに 　なってます。 　全編にわたってナッシュのシンバルワークが冴え渡りますよ。 　自分の望む音質なので、アンプ・スピーカーやヘッドフォンのチェックに 　使ってます。 いつもよりワンランク上の飲物を片手に、ゆったり聴くと至福のひとときが 過ごせます。

ヒューストン・パーソン、1996年の録音で暖かくふくよかなテナーに酔いしれる。共演者はピアノがリチャード・ワイアンズ、ベースがレイ・ドラモンド、ドラムがケニー・ワシントン。数多くのアルバムをリリース百戦練磨のベテラン、そこに秘かな極上の音色が潜んでいる。一度聴いたら忘れられない陽だまりのようなテナーをたっぷり浴びよう。

貴方は、米本土の南部や西部のレコード屋を覗いた事が有るか！？ そこでは、ジャンルの区分けなど無く、マイルスやＪＢが一緒クタにアルファベット順でズラーッと並べられています。そしてもちろん、コルトレーンやロリンズなどより、ハンク・クロフォードやこのヒューストン・パーソンの在庫が多いのは、言うまでも有りません。 プレステッジ1万番台の傑作ファンクＬＰの２イン１ＣＤ。本場の黒人になった気で、ガンガン聴き飛ばしましょう！