Cafe´ Apre`s-midi E´cruに収録の四曲目から辿り着いたのですが、当たりでした。捨て曲はありません。アレンジの妙が冴え、ハーモニーがおいしい。歌詞もいいですね。

何気なくきいて、何気なく愛したｱﾙﾊﾞﾑ いつのまにか声を愛した ﾎﾞｻﾉｳﾞｧの父といわれてるが、そんなことより 彼のｱﾙﾊﾞﾑが好きになった よいことだ

ボサノヴァの誕生に多大な影響を与えたジョニー･アルフの作品。彼の比較的最近の作品であるということ、さらにライブの臨場感が味わえるということで、とても貴重なアルバムでしょう。 芸歴50周年を迎え、当時70歳とは思えない艶やかな声とピアノを聴かせまず。 収録曲も自作の「幸せな若者たち」「いきあたりばったりの幻想」「愛するということ」「私と風」等の名曲を網羅し、さらにジョビンやドゥルバル・フェレイラの曲もあってバッチリ。 そのリズム感とジャージーでありつつ憂いを秘めたメロディーはいつ聴いても素晴らしい”本者”です。