頬をつたわる淡い乾いた影が赤茶けた季節の終わりに、傷つき歩けないそのブーツの音だけを伝える。 壊れかけた木星、傾いたイスに腰掛けあの日の誰かが理を諭す姿に重ねる二枚の便箋。 滑落した11センチの時間が、また愛おしい。 錆て落ちてゆきそうな地球の彼岸、しゃがれた声はいつも陽のあたらない場所を探し、孤独に絶える灯を救う。 実像も虚像もなく、放浪する心がいつしか見えぬ去来に求める温もり。 明るさも暗さも言い知れぬ切なさも、全てが風にながれていってしまうような寂しさ。 どうにもならないあとを目で追う。速度はいつも。

だいすきなフレッド・二ールのカヴァーで幕を開けるカレンの超ビターな世界。わたしはこのファースト・アルバムが大好きです！出逢えてほんとうにうれしいです。カレンの爪弾く12弦ギターも味わい深いです。大名盤！

非常によいです。 実はまったく知らない人でしたが、レーベル買いしてみたら、大当たり。かすれきってほとんど息しか聞こえないような声がなんとも味わい深い。再発してくれたレーベルに感謝します。 ジャンルとしては、フォークに分けられるんでしょうが、私自身も含めフォークファン以外でも、十分楽しめます。ちなみに私はジャーマンロックや電子音楽、ライブラリーミュージック、イタリア・サントラのファン。そんな人にこそ、聴いてほしい。 ただ、日本盤は、同じ会社から２種類でていて、あとから出た「OTLCD1092」だけボーナストラックで