モノラル音源を感じさせない出来です。バラードからアップテンポな曲までメルトーメの良さを感じることができるアルバムかと思います。

メル・トーメとピアノとアレンジがマーティ・ペイチ、ロスのクラブ「クレッセンド」のライブ。後の「Mel Torme Marty Paich Reunion (1988)」を聴くにはまずこれを聴いてみないといけないかも。二人の交友はすでに、この頃からあったんだね〜。それにしてもメル・トーメの声、普通に考えればシャガレ声なので歌手にはむかないと思うが、研鑽によってそれを魅力にかえた。何とも素晴らしい歌声を堪能しよう。

この内容で、この価格は、お得としかいいようがない。 disk1の1-14は、おなじみの、クレッシェンドの最初の録音は、若き日の最高のパフォーマンスだ、 これに比べると、他の曲のなかには、録音状態がよくないものもあるけれど、1950年前後の間違いなくトーメのすばらしいものばかりだ。