Record Collector's (March 2013)

【特集】 ハーヴェスト・レコーズ

1969年にイギリスEMI傘下に設立されたレーベルがハーヴェストでした。“変化の時代”を反映した個性的なバンドが集められたため、在籍アーティストの音楽性の幅は非常に広いものとなりました。レーベルを代表する存在といえるピンク・フロイドやケヴィン・エアーズ、サード・イアー・バンド、バークレイ・ジェイムズ・ハーヴェスト、初期の名作を残したディープ・パープル、プログレッシヴかつポップなELOやロイ・ウッド、トラッド／フォーク畑のシャーリー＆ドリー・コリンズまで、魅力的な作品が残されています。久しぶりに、日本盤が30タイトル再発されるこの機会に、改めてこの先進的なレーベルの魅力を探ります。

■ ハーヴェスト・レコーズの196枚（石川真一、犬伏功、植村和紀、大鷹俊一、小野島大、金澤寿和、小出斉、小山哲人、坂本理、白谷潔弘、立川芳雄、中島靖雄、行川和彦、林剛、舩曳将仁、松井巧、松永良平、宮子和眞、山岸伸一、山崎智之、若月眞人、和久井光司）
■ ハーヴェスト・レコーズ・ヒストリー（松井巧）
■ 入門者にも上級者にも役立つ重要CD（赤岩和美）
■ 重要シングル盤解説（藤崎登）
■ 欧州各国のハーヴェスト名盤（大平博基）

□ ベネルクスより愛を込めて
80年代に人気を博したベルギー発2レーベルの名盤再発（大鷹俊一）
□ レインボー
ロニー・ジェイムズ・ディオ&コージー・パウエル在籍時の人気2作がデラックス版で登場（奥村裕司）
□ ポール・ブレイディ
インタヴュー〜トラッド／フォークからロックへと自在に渡り歩くアイルランド最高のシンガー・ソングライター（白石和良）
□ グランドファーザーズ
インタヴュー〜2枚の力作、解散、そして再結成──“ザ・バンド的”な理想を掲げて進化を続けるバンド（小山守）
□ 夢であいましょう 今月のうた 大全
国民的歌手を多く輩出した“元祖”音楽ヴァラエティ番組を収めた貴重音源／映像集（小川真一）
□ いつか聴いた歌〜スタンダード・ラヴ・ソングス
監修・解説・対訳を手がけた和田誠が語るスタンダード・ソングの古びない魅力（加藤義彦）
□ 野口五郎
ギタリストでもある新御三家のスターが挑んだ“歌謡×本格派フュージョン”路線の4作品（近藤正義）
□ 藤川義明とイースタシア・オーケストラ
80年代の創造的ビッグ・バンド・シーンが生んだ伝説の楽団のリイシュー＋発掘3作（原田和典）
□ 佐久間順平
フォーク・デュオ＜林亭＞のメンバーが“震災後に歌うこと”の意味に向き合った新作ソロ（北中正和）
□ ジム･クウェスキン･ジャグ･バンド
結成50周年を機にリユニオンを果たした伝説のジャグ・バンドが奇跡の来日（大江田信）
□ 2012年1〜12月号 アルバム総索引／記事一覧

REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
＊今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
＊ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆［連載］ビートルズ来日学（宮永正隆）／ブリティッシュ・ロックの肖像（富岡秀次）／洋楽マン列伝〜本間孝男氏（篠崎弘）／American Rock Lyric Landscape〜ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景（ジョージ・カックル）／大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録／ブラウン管の向こうの音楽職人たち（濱田高志）／ちょっと一服（コモエスタ八重樫）／ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ（武田昭彦）／赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報／ジャズ〜ポピュラー・ヴォーカル新作案内（高田敬三）／Legendary LIVE in U.K.（写真＝イアン・ディクソン）