こんな形でベスト盤がリリースされることになるとは…。 　とは言え、契約とか、いろいろなしがらみがあったそうで、多くの方々のご努力によって、このようなオールラウンドな作品集として結実したようです。 　それでも、わがままな自分などは、良作の中に埋もれたピースを集めた続編を期待してしまいます。 　例えば、「シャイニー・レディ」同様にジャン○ンのＣＦで流れていた「サングロウ」や「アンジェリーナ」、アルバム『セイリン・ブラスター』の時よりもパワーアップした『This Boy』収録（Remix版のひと世代前）の「スウィート・インスピレーション」、トワーライト・タイムにぴったりの秀曲「宇宙のエトランゼ」、過ぎゆく夏の余韻を感じさせる「Hello Love Again」…などなど、たくさんのアーカイブスがあります。 　それよりも、何とも身勝手なお願いですが、経年劣化が著しいオリジナル盤の再発を待っています。

唯一無二の才能の持ち主、佐藤博。「Say goodbye」 を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。このアルバムは全編英語とインストからなる作品でゲストボーカルのWendy matthewsの起用も成功している。彼女が歌う「Only a love affair」「It isn’t easy」が素晴らしい。インストでは彼らしい異質感が気持ち良いタイトル曲がおすすめ。

ワオ！　すっごくワクワクする始まり。いきなりタイトル曲が来るなんて、相当の自信作なんだなってわかります。佐藤さんがプレスリーをカバーするなんて意外だったけど、これがファンキーでブルージーで最高。ボーカルも生きいきしてるし、キーボードも弾きまくり。思わずクーッ！とうなりたくなる要素がどの曲にもいっぱいあるんです。長いキャリアを持っているのに、ベテランというところに甘んじていないで、今の時代に斬り込んでいくフレッシュさと攻めの姿勢があるところがすごいと思いました。１７歳で書いたという曲の深さや新曲のインストも