題の通り、オンリーギター、一発どりのヨレヨレ録音テープです。ギターの音も割れ気味。でも、それが逆にリアリティーを感じます。隣でスティルスがギターをかき鳴らしていうように思える幸福な瞬間が確実にあります。特に名曲「青い目のジュディー」のノリの良さは特筆もの。「木の船」もアコギバージョン良いですよ。

この時代のスティルスの評価がなぜ低いのか、まるで理解できない。「イリーガル・スティルス」など傑作ではありませんか。個人的にはヤング氏の10倍好き。

この時代のスティルスは余裕が出てきたのか、ソロとして曲作りにも真剣さがうかがえる。ヴォーカルもうまく、ギターは控えめだがアコースティックのバッキングの方に魅力を感じた。因縁の二−ルとの競演も果たしている「ニューママ」も聞き物だ。