Haruki Murakami

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  • ★★★★★ 

    watatak  |  兵庫県  |  不明  |  20/June/2021

    神戸が舞台と思われる作品が多く地元人としては風景が浮かんできて楽しめました。長編と違って余計なたとえ(それが魅力でもあるんですが)が少なく、あまりくどくないところが良かった。

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  • ★★★★★ 

    ねずみ  |  山口県  |  不明  |  17/April/2021

     個人的な白眉は「ウィズ・ザ・ビートルズ With The Beatles」。  主人公が高校生だった1964年の高校の廊下ですれ違った名前も知らない同級生の少女が大切に抱えていたLPレコードが、足早に通り過ぎるその少女を”(主人公の)耳の奥で小さな鈴を鳴らす”ほどの鮮やかな印象を残していきます。  この作品で綴られている胸を詰まらせる哀しい物語の重要なエピソード(あるいはシンボル)として、しっかりと語られています。  作品自体の感想は置いといて、個人的なテーマは、「もしも自分が高校生だった頃に”耳の奥の小さな鈴を鳴らす”ほどの名前も知らない少女と高校の廊下ですれ違うとしたら、彼女は一体どんなLPレコードを抱えていなければいけないか」、です。  自分の場合、1976年から78年にかけてが”あの頃”に当たりますが、例えばビリー・ジョエルの『ストレンジャー』では少し軽いし、スティリー・ダンの『エイジャ』ではやや重い気がしますし、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』やフリートウッド・マックの『噂』では時代を反映してはいるもののメジャー過ぎて”鈴を鳴らす”までには至りません。大好きなアル・ステュワートの『イヤー・オブ・ザ・キャット』ではジャケットがカラフル過ぎて、少女の美しい印象が薄らいでしまいます。  パズルのピースは簡単には見つかりそうにありません。  やれやれ、です。  個人的な”謎解き”はともかく、こんな時代に、自分にとって久しぶりに”愛すべき一編”に出逢えたことを素直に喜びたい気持ちでといっぱいです。  村上さん、素敵な物語をありがとうございました。

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