Hans Knappertsbusch : The Orchestral Edition (18CD)
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かっぱ人間 | 大分県 | 不明 | 14/March/2022
クナッパーツブッシュは録音嫌いだったそうだが、こうしてひとまとまりにしたものを見ると、驚くほどの名盤揃いであることがわかる。 ウィーンフィルとのブルックナーの交響曲3、4、5、ミュンヘンフィルとの8番など、いずれもそれぞれの作品を語る上で欠かすことのできない名演ばかりである。確かに、すべて弟子たちが編曲した、いわゆる「改竄版」であるが、演奏そのものは素晴らしい。 他にも「ウィーンの休日」と題されたワルツ、ポルカ集、「ポピュラー名曲集」、「ブラームス小品集」などは、いずれも小品ながら大曲のようなスケール感を持つ、まさにクナッパーツブッシュの巨匠ぶりが遺憾なく発揮された名盤ばかりである。 また、戦後のバイロイト音楽祭で、死の前年まで「パルジファル」を指揮し続けたことから、ワーグナーの同曲異演が多く含まれるが、フルトヴェングラーと並んで即興の大家であったクナッパーツブッシュゆえ、たとえ同じ曲でも、それぞれに違った表現を見ることができ、興味は尽きない。 とくにウェストミンスターにミュンヘンフィルと行った二枚のワーグナー序曲、前奏曲集は、凡百の指揮者が束になっても敵わない、唯一無二の人類の至宝である。 昨年末に発売されたフルトヴェングラー正規録音集や同時発売のオペラエディションと合わせて、すべてのクラシック・ファン、必携のセットと言っても過言ではない。4 people agree with this review
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