ドビュッシー 想念のエクトプラズム Debussy
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Tan2 | 神奈川県 | 不明 | 13/April/2021
ピアニストで優れた物書きでもある青柳いづみこさんによるドビュッシーの評伝です。学者でも評論家でもない、まさしく「演奏家」の立場から(といってもかなり「学者」的視点ではある)、ドビュッシーという人間とその作品に切り込んでいる名著だと思います。青柳さんの「ドビュッシー愛」がにじみ出ています。 ドビュッシーについては、一般向けの評伝として松橋麻利さんの著作(音楽之友社の「人と作品シリーズ」)があり、こういった「客観的評伝」と併せて読むと、ドビュッシーに対する「立体的」なイメージが出来上がると思います。その意味で両方をお読みになることをお勧めします。 特に、晩年のドビュッシーが意欲を持っていたエドガー・アラン・ポーの原作に基づくオペラ「アッシャー家の崩壊」については、ほとんど手付かずなので松橋さんの著作ではほとんど触れられませんが、この青柳さんの著作では結構執念深く追跡されています。そういった「ドビュッシーの内なる意欲」や「執念」にこだわって迫っているのがこの本の特徴と言えるかもしれません(この本の副題はそんな意図で付けられているのでしょう)。0 people agree with this review
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