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Mahler (1860-1911)

SACD Symphony No.6 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2013)(2SACD)(Hybrid)

Symphony No.6 : Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra (2013)(2SACD)(Hybrid)

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  • ★★★★☆ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  08/March/2014

    マーラー・ツィクルス2シーズン目の第1弾。最初のフランクフルト放送響との録音からこの印象は変わらないが、インバルは6番をやはり特別な作品と考えているようだ。近年の彼の多くの演奏とは違って、かなりテンポは遅めで、特に第1楽章などは音楽の身振りが重く、アルマの主題もテンポを伸縮させて、濃厚にしなを作る。指揮者が作品に対して「構えて」いるのが良く分かる。6番なんだから「構えて」どこが悪い、という声も当然あるだろう。しかし「構えた」結果、いつものインバルの「自然体」なように聴こえる演奏(実際にはそのように聴こえるだけで、声部のバランス調整など実は色々と仕掛けがあると思う)とは、ちょっと違ったものになっている。もちろんバーンスタインやテンシュテットのような情念山盛りの演奏ではないが、たとえば先頃出たノット/バンベルク響のような端正なスタイルと「情念」型の間ぐらいの感じ。終楽章では第1主題の再現あたりにクライマックスを持ってくる(その前の「ピウ・モッソ」からの第2主題の加速は激烈!)設計の確かさはいつもながらだが、全曲を通して絶対的なインバル印の刻印はあまり感じられない。中間楽章がスケルツォ/アンダンテの順なのは、ブルックナーでも初稿主義者のインバルとしては当たり前。横浜公演では災難だった首席トランペット氏も、もちろん傷のない方のテイクが採られていて、都響の技術力は相変わらず確かだ。指揮者のやや重めの解釈に沿って、力一杯の力演を見せる。2007年のフォンテック録音とは段違いの、きわめてなまなましい録音もこれまで通り。

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