シェイクスピア


シェイクスピア没後400年

2016年はシェイクスピアの没後400年にあたるシェイクスピア・イヤーということで、「The Globe Collection」と題した演劇映像21枚組ボックスが登場するなど、イギリスでは大きな盛り上がりを見せています。
 役者で詩人でもあった劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、、人間のあらゆる感情を生き生きと表現することに長けており、存命中からその人気は非常に高く、没後は数多くの戯曲や詩作によって世界中で知られる存在となっていきました。
 シェイクスピアの作品は各国で出版され、演劇だけでなく、オペラや歌曲の題材としても用いられたほか、作品にインスパイアされた管弦楽曲やバレエなど音楽だけで大小含めて2万点以上、絵画、映画、関連書籍なども膨大な数にのぼるなど、影響範囲の大きさ・強さは世界文学の中でも最大級と目されています。

【演劇】
シェイクスピアゆかりのロンドン、グローブ座で、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにより繰り広げられるシェイクスピア作品、19演目の映像コレクション「The Globe Collection」が、オーパス・アルテ・レーベルから登場。グローブ座芸術監督ドミニク・ドロムグールの制作です。

【音楽】
シェイクスピアの生きたエリザベス1世[1533-1603]の時代はテューダー朝最後の栄華を誇った時期にあたり、シェイクスピアら文学・演劇系のアーティストが大活躍する一方、同時代の画家や音楽家たちも数多くの作品を発表して腕を競っていたといいます。市民社会が旺盛な活気を持ち始めたイギリスで花開いたこの一大ムーヴメントは、音楽にも多くの需要をもたらすこととなり、ルネッサンス音楽の最後を飾る華やかな時代を形成することにも繋がりました。
 そのため、英国ルネッサンス音楽のアルバムには、シェイクスピアと同時代の音楽といったテーマのコレクションもよく見受けられ、その時代の音楽の雰囲気に浸ることができるのが特徴ともなっています。
 また、シェイクスピア作品を題材にオペラに使用したものも多くつくられており、パーセルの『妖精の女王』(夏の夜の夢)、『テンペスト』、サリエリの『ファルスタッフ』(ウィンザーの陽気な女房たち)、ロッシーニの『オテロ』、ヴェーバーの『オベロン』(夏の夜の夢)、ベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』(ロミオとジュリエット)、ベルリオーズの『ベアトリスとベネディクト』(から騒ぎ)、ニコライの『ウィンザーの陽気な女房たち』、ヴェルディの『オテロ』、『マクベス』、『ファルスタッフ』(ウィンザーの陽気な女房たち)、ワーグナーの『恋愛禁制』(尺には尺を)、スメタナの『ヴィオラ』(十二夜)、グノーやザンドナイによる『ロメオとジュリエット』、トマの『ハムレット』、ブリテンの『夏の夜の夢』、ウォルトンの『トロイラスとクレシダ』、ライマンの『リア王』 、アデスの『テンペスト』など、現在も上演される傑作が生みだされています。

【映画】
グリーナウェイ監督の『プロスペローの本』(テンペスト)、黒澤監督の『蜘蛛巣城』(マクベス)、『乱』(リア王)、ゴダール監督の『ゴダールのリア王』、テイモア監督の『タイタス』(タイタス・アンドロニカス)、ヴァン・サント監督の『マイ・プライベート・アイダホ』(ヘンリー四世、五世)、タヴィアーニ兄弟監督の『塀の中のジュリアス・シーザー』、レイリー監督の『コールド・ブラッド/殺しの紋章』(マクベス)など異なるタイトルながら題材としてシェイクスピア作品を用いた映画も多くつくられているほか、戯曲タイトルそのままの映画は昔から数多くつくられています。

【本】
シェイクスピアの著作は日本でも古くから数多く翻訳されており、全集企画としても何度も登場。現在では松岡和子訳によるちくま文庫のシリーズが人気がありますが、歴代の翻訳シリーズも入手することができるので、翻訳の比較を楽しむといった読み方をされる方も多いようです。
 また、シェイクスピア研究の成果が、事典や辞典、図鑑、注釈本といった本にまとめられ出版されてもいるので、突っ込んだ鑑賞にも便利な環境は整っているようです。
 また、シェイクスピアの作品を題材にした絵画は、古今数多く描かれているようですが、それらをまとめた画集は少なく、現在容易に入手できるものでは、「名画で見るシェイクスピアの世界」という本が便利です。
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