エレナ・デニソワ


レーガー:ヴァイオリン協奏曲
エレナ・デニソヴァ、コルニエンコ&グスタフ・マーラー・アンサンブル


2016年のレーガー・メモリアル・イヤーを記念し、数多くのレーガー作品がリリースされましたが、この長大なヴァイオリン協奏曲は演奏家にとっても難曲であり、録音数もあまり多くありません。もちろんヴァイオリンには高度な技術が要求されますが、オーケストラ・パートの比重も高く、ブラームスのピアノ協奏曲のように「ヴァイオリンを伴う交響曲」と呼んだほうがしっくりくるという作品です。

ソリストを務めるのは、ロシアで生まれ、現在オーストリアで活躍する名手エレナ・デニソヴァ。4歳から演奏活動をはじめ、11歳で初のレコーディングを行ったほどの神童で、多くのコンサート、音楽祭に出演し、その高い音楽性で聴衆を魅了しています。このヴァイオリン協奏曲は、バックを務めるアンサンブルも重要な役割を果たしますが、共演したグスタフ・マーラー・アンサンブルは、デニソヴァとコルニエンコの2人が1996年に「珍しい作品を上演する」ことを目的に設立。作品によってプレイヤーの数を変化させるなど、常に柔軟で意欲的な演奏を行う団体です。(輸入元情報)

【レーガー】
13歳の時にバイロイトで『パルジファル』を聴いて作曲家になることを決意し、バッハやベートーヴェン、ブラームス、ワーグナーの影響を受けながらも独自の音楽世界を築き上げたマックス・レーガー[1873-1916]は、ドイツ後期ロマン派の作曲家。少年時代からピアノ、オルガン、ヴァイオリン、チェロを学び、また、カトリック教徒でありながらプロテスタントの女性と結婚、カトリック教会から破門されたという人物でもありました。(HMV)

レーガーは深酒や暴飲暴食が原因となったのか、43歳の若さで心臓発作で亡くなってしまいますが、創作エネルギーはものすごかったようで、オルガンやピアノ、オーケストラ、協奏曲、室内楽、声楽作品など1,000に及ぶ作品を書き上げています。

伝統的な素材や手法を多く用いながらも、高度な技術やユニークな着想で練り上げるその音楽スタイルは、基本的には厚みのある音調を志向したものが多いようです。しぶい抒情から挑発・諧謔に至るまで室内楽でも凝りに凝った表現を追求、作品によっては初演で物議を醸したりもしていましたが、中には美しい小品もあるなど、その音楽の幅の広さにもかなりのものがあります。



【収録情報】
● レーガー:ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.101
(室内楽編成 ルドルフ・コリシュ編 1922) [46:58]

 I. Allegro moderato [22:30]
 II. Largo con gran espressione [11:38]
 III. Allegro moderato, ma con spirito [12:50]

 エレナ・デニソヴァ(ヴァイオリン)
 グスタフ・マーラー・アンサンブル
 アレクセイ・コルニエンコ(指揮)

 録音時期:2003年4月
 録音場所:オーストリア、Neuer Saal des Karntner Landeskonservatoriums
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 原盤: ORF (CD351)
 Recording Producer: Dr. Gunther Antesberger
 Recording Engineer: Otto Berger
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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