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2010年1月23日 (土)

2010 Up Coming Artist

担当者が決める 2010 The Upcoming Artist

年明けといえば、今年の行く末を占うのが習いです。そこで、慣習には疎いClub Jazz担当者ではありますが、ここについては習いに習う(何を言っているのか意味不明???)事にしました。今回は担当者の独断で2010年にブレイクとは行かなくとも、「アルバムをリリース」、「来日してLIVE(日本人の場合は大箱でLIVE)」など、2010年を機に皆様の耳に良質のサウンドを届けてくれるのではないかと思うアーティストをご紹介しようかと。担当者的には2010年にコズミック系サウンド(Dam Funkのようなブギー系も含めた)が更に来る(来て欲しい!)と思っているので、偏りがあるかもしれませんが、「コイツの好み分かり易いなぁ〜」位の寛大な気持ちでチェックして頂けると嬉しいです(笑) あとは番外編として、担当者の好みで久々にリリースをして欲しいアーティストも掲載していますので、アラサー辺りの皆様には懐かしい気持ちになって頂けるのではないかと期待しております。何はともあれ、2010年も音楽にとって底抜けに愉しい年になると良いですね!! 引き続き、宜しくお願い致します。 



担当者イチオシ!! 日本人の静かなる情熱を感じます!!
Ryo Kawahara
Jazz、Hiphop、Funk、Fusionを始め、現代音楽やワールドミュージック等、様々なジャンルに影響を受け、 2008年「Ryo Kawahara E.P.」に続く2ndシングル「Ozone」のc/w[UnderTheNewEra]が素晴らしい! コズミック・フュージョンの進化系で兎に角凄いインパクト!!現在製作中というアルバムを喉から手が出るほど待っている感じ。皆さんにも感じて欲しいですっ!!

須永さんの定番MIX CDシリーズにして、革新的な内容だったWS8。その中でもRyo Kawaharaの「Under The New ERA」はインパクト有り! なだれ込んでくる極太ビートにコズミック感溢れるフュージョンサウンドは秀逸!!





既に反響大のJay Deeの後継者
Andres
もはや大きな反響となりつつあるデトロイトのトラックメーカー。故Jay DeeとSlam Village時代をツアーDJとして共にしただけに、サウンドもJay Dee的なアブストラックで漆黒なグルーヴを持ち合わせたもの。2ndではムーディーマンのレーベルからリリース。この黒さとスモーキーな完成度の高い作品を聴けば、この先の作品に期待しない訳にはゆかないだろう。

今回はムーディーマンのレーベルからリリースとなる2ndアルバム。漆黒のトラックはまさにデトロイト。沖野修也にも「デトロイト特有のサンプリング・センスとリエディット感、そしてミニマルでヒプノティックなグルーヴを武器に、時にブラジル音楽までへも触手を伸ばすその音楽性に脱帽。」と言わせた傑作!





コズミック・ダブステップが新鮮!
Floating Points
コズミックなダブ・ステップやインスト・ヒップホップを聴かせてくれるFLOATING POINTS。主宰レーベルEGLOからリリースした「VACUUM BOOGIE」はDam Funkとは異なるアプローチで魅せるコズミック・ブギー!! ジャイルスのレーベルBrownswoodの名物コンピにも収録され注目度急上昇中!!アルバムが聴きたいですっ!!

Dam Funkとは異なるアプローチで魅せるコズミック・ブギー!!宇宙空間での浮遊感と気持ち良く打ち鳴らされるビートの高揚感がたまりません!!CD化して欲しいぃぃぃ!!





ジャイルスが見出したエレクトロ・ポップの今後に期待!
New Look
正直な話、New Lookの情報を持ち合わせておらず、カナダ出身でブルックリンをベースに活動しているエレクトロ・ユニットという点位。では何故?と思われるでしょう。私自身もジャイルスの名物コンピ『Brownswood Blubbers Four Compiled By Gilles Peterson』で知った次第。そのコンピに収録されていた「Everything」が心振るわせる素晴らしい作品だったので。myspaceで彼らの曲を聴いたが、どれも透明感のある美しい作品ばかり。これで彼らのアルバムが出ないとは思えないっ!! という事もあり、後押しのつもりでピックアップしました!

クラブジャズのみならず、日の目を見ていない才能を見出す巨匠ジャイルス・ピーターソン。その彼の主宰レーベルBrownswoodの名物コンピレーションの第4弾。ここにNew Lookの「Everything」が収録されている。現状は彼らのアルバムを聴けないので、このコンピでチェックして欲しい。





漆黒のコズミック・ブギー・ソウル!
Fudge Fingas
マンチェスターの才人・Trus'meのレーベル"Prime Numbers"で独特の世界観を作品に投影しているFudge Fingas。作風はHip Hopルーツを感じさせるブギーファンク的なジャジー・ソウルが中心で浮遊感のあるソウル・グルーヴが心奪われる。Dam Funk後のブギー・ファンクのゆくえはFudge Fingasではないかと思っています!!

マンチェスター発の濃密なデトロイト・フォロアーTrus'meが主宰するPrime Numbersのレーベルコンピ第2弾。1作目と同様に漆黒の作品が多数収録。勿論、Fudge Fingasも安定感抜群!!





2010年に注目しておくべきアーティスト



もはやブレイクしかけていると言っても良いほど注目されているSSWエミ・マイヤー。彼女の1stとなる今作はノラ・ジョーンズにも引けを取らないスモーキーでソウルフルな歌声は間違いなく本物! 2ndアルバムでは70年代歌謡曲を意識した日本語詞でリリースする彼女。更なる飛躍に目が離せません!!


1stがヒットしたMayer Hawthorneのスウィート・ソウルの原点と核心に迫るコンピレーション・ミックスCDが登場です!シンガー以前にDJとして活動していた彼の珠玉のソウル・ドーナツ盤コレクションから厳選した激レア・ディスクがここに集結!そのレア度もさることながら内容にビックリです!まさにこれまでに無かった視点でコンパイルされた24曲。ヒップホップ世代からオヤジ系ソウル、更にイマドキのR&Bファンにまで強力におススメします!


SOIL&"PIMP"SESSIONの前身SOIL&"HEMP"SESSIONS(当時)の初代キーボードプレイヤーでurbのメンバーとして活躍した菱山正太。Kyoto Jazz Massive、Sleep Walker、Thirdiqのライヴメンバーとして数々のステージに出演。Sunaga t. Experience、DJ Kawasaki、DJ Mitsu The Beatsなどなどのアルバム制作にも参加している実力派。R&B、アンビエント、ブレイクビーツをクロスオーバーさせたサウンドは幅広いトラックを散りばめている。まさに才能の迸りを感じる1枚!


1st『Juanita』でも非凡なる才能を作品に投影したRoman Andren。2月に2nd『Color Green』をリリースするが、これまた素晴らしい作品! フェンダーローズから生み出される懐かしいサウンドにジャズ・ファンク的なアプローチも加わり、心揺さぶられること必至!! 2010年も目が離せません!!


Build An ArkやLife Force Trio、Ammoncotactなど様々なサウンド・クリエイティングで多くのアーティストから評価を受けているCarlos NinoのMIX CDが発売されます。内容はタイトルの「OCEAN SWIM」の名の通り、海沿いでリラックスして聴けるチルアウト・サウンド。Carlos Ninoらしいバラエティに飛んでいて面白いです!この人の活動は2010年も注意が必要ですね!!


origami PRODUCTIONSの新しい試み!所属アーティストによる1,000円(税込)月刊リリース・アルバム『Laidbook』が遂に創刊です。毎回、一つのテーマからインスパイアされ、mabanua(ドラム)、Shingo Suzuki(ベース)、Yukihiro Atsumi(tirdiq/ギター)、45 aka SWING-O(キーボード)がセッションするというスタイルで展開。さらに様々なシーンで活躍するアーティストによるアートカードを10作品封入。実力のあるレーベルが新しい切り口で切り込む斬新な試みに未来を託す!!



【番外編】アラサー必見!!担当者願望の2010年にアルバムを出して欲しいアーティスト!!



沖野修也をはじめ、黒羽康司、吉沢はじめ、中村雅人の4人のクリエイターが生み出すセンスの良いハイブリッド・ビート。待望のCOSMIC VILLAGE名義初のオリジナル・アルバム。以前、沖野さんにCosmic Villageのお話をした時に「時代の先を行き過ぎていた」と話されていたのが印象的。2010年はその時代に来たのではないかと思うのですが、如何でしょう沖野さん?


やはり、日本のクラブジャズの歴史において外すことの出来ないバンド。後期から近年においては大沢伸一によるハウス・プロジェクトとなっていたが、この作品はジャズ、ソウル色のある黒さのあるサウンドが画期的だった。当時のメンバーに現 Sleep Walkerの中村雅人、吉澤はじめらがいた事も大きい。今、初期メンバーを揃えたMondo Grossoが楽しめたら贅沢ですね〜


ジャングルとは一線を引いたジャズサウンドを用いたシリアスなドラムンベース旋風を巻き起こし、台風の目となった1枚。ウッドベースに乾いた高速ビートを走らせたスリリングな展開に興奮していたのを覚えている。2008年に10周年記念リエディット盤『New Forms2』をリリースしたが、個人的には完全オリジナル盤を聴かせて欲しい所。別ユニットBREAK BEAT ERAも同じく!


2000年のウェストロンドン・ブームの当時の中心人物がModaji。現在もHARVEY LINDOとして良質なブレイクビーツを生み出しており、Modaji名義でも2007年に『Speaker Quake』をリリース。今回紹介する『Modaji(現在廃盤)』は2000年リリースのデビュー作。スモーキーでいて、タイトなビートにソウルフルなヴォーカルや展開を乗せた濃密な作品。10年の節目に原点回帰も悪くないと思うのですが。


2000年台クラブシーンで人気のあったHacienda「sabor」。パーカッションの響きにつんのめる様なブレイクビーツ絡む軽快なサウンドが妙に気持ちが良かったのを覚えている。この作品をリリースした当時のINFRACom!の勢いを感じる1枚。また、この感じが聴きたいですね。


現在DLとして活動中のDev Largeが率いていた日本を代表するHIPHOPユニット、ブッダブランド。その中でも間違いない傑作が『人間発電所』。当時の日本語ラップにはない大胆な大ネタ使いとライミングは日本のHIPHOP界の幅を広げたと言っても過言ではない。クラブジャズ的にはやはりネタですね。レアグルーヴ感満載の1枚。再復活は難しいですかね?


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