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2009年最も”気持ちが震えた”1枚
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コンセプトから選曲まで震えます
コルトレーンの「Love Supreme」を意識したタイトルからきてます!コルトレーンの名曲「Naima」もスペーシーで流麗なスピリチャルな仕上がりで震えます! ファラオ・サンダース「The Creator Has A Masterplan」も荘厳で身震いします!地味にリリースされましたが、担当者的にはアガりましたよ、本当に!!
ジャズ・ファンクやレア・グルーヴ系の発掘や有望アーティスト作品リリースと良質サウンドを生み出すオランダのレーベル"KINDRED SPRITS"がコルトレーン生誕80周年を祝して結成したのが"KINDRED SPIRITS ENSEMBLE"。この作品でもコルトレーンは勿論のこと、ファラオ・サンダースなどスピリチャル・ジャズを通過した新たなクラブサウンドは4heroにも通ずるクオリティ。荘厳な世界に酔いしれるでしょう。
『Love Is Supreme』特集はコチラ
2009年最も”聴きこんだ”1枚
通勤から仕事中、休日まで何回聴いただろう?
厳密には2008年年末の作品ですが、2009年中は聴きました!フェンダーローズの懐かしい響きにブラジリアンとジャズ要素を陽気かつエモーショナルに聴かせる1枚に何度となく気持ちが救われました。生きている喜びすら感じます!!
“スウェーデンのデオダード”と呼ぶべき鬼才キーボーディスト。デオダード、アジムス、アイアート・モレイラの影響を感じさせる作風は敢えて漂わせるヴィンテージな雰囲気。スウェーデンから本物のブラジリアン・ジャズを生み出した本物のアーティスト。
新作『Green Color』特集はコチラ
2009年最も”感心した”1枚
流石!世界のKuniyuki!!
この作品は日本ジャズ界の大御所ピアニスト、板橋文夫とヘンリク・シュワルツが参加したジャズ要素の強い作品なのですが、エモーショナルな独自の世界観には気持ちを持ってゆかれました。音楽的な確固たるスタンスがあるから出来た極上の1枚です。
札幌を拠点にワールドワイドで活動するKuniyuki Takahashiこと高橋クニユキ。[Mule Musiq]よりKuniyuki名義でのニューシングル「Earth Beats」をリリースし、Francois K, Larry Heard、Ian Obrien、Joe Claussell等、数多くのビッグネームDJからプレイされ、圧倒的な支持を得た。 2006年には待望の1stアルバム「We are Together」、2007年にセカンドアルバム「All These Things」をリリース。Theo Parrish、Henrik Schwarz等のプロデューサーによるリミックストラックも発表。現在に至る。
『Waking In The Naked City』特集はコチラ
2009年最も”聴いて踊った”1枚
FCQは楽しませる才能に溢れている!!
上半期のベスト10にも挙げましたが、年間でもこの1枚は外せません!この演奏力とポップさすら感じる楽曲のカッコ良さは群を抜いてますね。聴いて良し、踊って良しの最高のエンターテインメント・クラブジャズです!!
ファイヴ・コーナーズ・クインテット(FCQ)は、フィンランド、ヘルシンキで結成された、50〜60年代のジャズ黄金時代の再現をコンセプトとした21世紀型の最新ポスト・モダン・ジャズ・グループである。コアメンバーはJUKKA ESKOLA(trumpet),TIMO LASSY(sax), ANTTI LOTJONEN(bass),MIKAEL JAKOBSSON(piano), TEPPO MAKYNEN(drums)。2005年の1stでグラミ−に6度もノミネートされ話題に。現在ではクラブジャズ界では最重要バンドとなる。
『Hot Corner』特集はコチラ
2009年最も”血が騒いだ”1枚
ベースのうねりが半端ないっ!!
兎に角、1曲目「Duffer」から重いベースがブォンブォンと鳴り響き徐々に増幅されてゆく感じなんかはアドレナリンが沸々と滾ってゆく自分に驚かされます! 流麗で美しい曲も多いですが、やはり彼らのベース押しには参りますね!!
2005年結成。BJ(WB)、樽栄嘉哉(Pf)、和佐野功(Dr・Per)、清水勇博(Dr)からなる大阪発インスト・ユニット。全てオリジナル楽曲、ダビング、修正一切なしの全曲一発録音。BIG BANG(UK)の"Spiral Waltz"をはじめ、様々なremix、reworkを手がける。
豪快なツインドラム&繊細なメロディー、骨太サウンドを武器に活動中。
『Collectivity』特集はコチラ
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2009年最も”改めて才能を感じた”1枚
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改めてカール・クレイグって凄いっ!
カール・クレイグの音楽的なセンスには驚かされます。良質なスピリチャル・ジャズを生み出して来たTribeのメンバーと一緒になって新たなるサウンドを構築してゆく実験性を見事な形で具現化する手腕は天才にしか出来ません!!お見事!!!
Derrick Mayに才能を見出されDerrick MayのレーベルTransmatから作品をリリース。その後デトロイト・テクノ第二世代として注目されながらも自身のレーベルPlanet eを運営。そこから、自身の作品をはじめとして、Moodymaan、Alton Millerと多くの実力者がリリースしている。自身も69、BFC、Paperclip People、Detroit Experiment、Innerzone Orchestraなど数多くの名義/プロジェクトにてテクノのみならずジャズなど常に挑戦的野心を持った音楽製作を推し進めているデトロイトの才能。デトロイト・テクノの多くのアーティストはジャズとの接点を持っているが、”ジャズ・サウンドを用いる”のではなく、”ジャズを表現している”のはCarl Craigであろう。その表現が突出したのが1999年にリリースした「Inner Zone Orchestra / Programmed」。エレクトロニクス・サウンドでジャズの本質を表現する為に打ち込みと生演奏を融合した革新的なプロジェクト。ここでの活動が今作「TRIBE / Rebirth」にも繋がる部分でもある。その後、多くのプロデュースやリミックスと意欲的に活動し、2008年にはMoritz Von Oswaldと共作でクラシックの名曲を再構築。音楽業界全体を驚嘆させた。Inner Zone Orchestraの時とは手法こそ違うが前衛的な姿勢は一貫している。その音楽に対する革新的な才人Carl Craigがスピリチャル・ジャズの名門”TRIBE”を再構築から新たなサウンドへ昇華しようとしている。
『Rebirth』特集はコチラ
2009年最も”粋な企画の”1枚
Ricky-Tickは粋ですね〜
ファイブコーナーズの所属するRicky-Tickがフィンランドのインディを語る上で欠かせない”Love Records”の音源をコンピレーションに!この内容が面白い。そもそもジャズに限らずロックなど様々なサウンドをフィンランドに広めた革命的なレーベルだけに収録されたジャズ作品も個性的で完成度が高い!ここに目を付けてCD化するところが心憎いです。
2003年創設。アンッティ・エーリカイネン、トゥオマス・カッリオによってヘルシンキでスタートしたレーベル。代表的な所属アーティストはThe Five Corners Quintet。独特なスタンスのニュー・ジャズやフロアライクなクラブジャズ・サウンドを多くリリースしており、クラブジャズ・シーンにおいて最も注目すべきレーベルでもある。Ricky-TickはFCQだけではなく、新旧区別無く、幅広いジャンルの作品も積極的にリリースしており、ジャズに留まらない良質サウンドの発信源としても重要なレーベルでもある。
『Ricky Tick Presents Love Jazz 66-77』特集はコチラ
2009年最も”心が洗われた”1枚
カルロス・ニーニョの愛を感じます
この作品はスピリチャル・ジャズのあるべき姿を「愛」をもって表現している。演奏も然る事ながら、コーラスやクラップまでゴスペル的な魂のこもったオリジナル曲などは感情が揺さぶられました! コンセプトから作品まで身のある作品とはこういう物でしょう。
ヴォーカリストDwight Tribleがレーベル"Nimbus"の創設者Horace Tapscottへの追悼作『Horace』をリリース。その際のプロデュースをCarlos Ninoが行った事で出会う。その後、親交を深めた後、9.11同時多発テロ事件を契機にして、平和な世界を提示するプロジェクトとしてBuild An Arkを立ち上げる。その際にCarlos Ninoを通して、あらゆるアーティストが参加することになった。 メンバーはDwight TribleとCarlos Ninoに加えて、トロンボーン奏者のPhil Ranelin、ピアノNate Morgan、ドラム&パーカッションのAdam Rudolph、Derf Reklaw、シンガーソングライターDamon Aaron、フォトグラファーB+、Gaby Hernandez、Bob Wisdom、Mark & Miles Maxwell、Debra Pillなど多数のアーティストが参加している。 2004年にスピリチュアルジャズアルバム『Peace With Every Step』がオランダのKindred Spiritsからリリース。Pharoah SandersやPhil Ranelin、Stanley Cowellなどのカバーを収録した愛を表した濃密な作品となった。そして、2007年には再びスピリチャルジャズ作品として、『Down』をリリース。こちらもまた、Pharoah Sandersの「Healing Song」のカバー作品を収録した逸品となった。彼らの作品は現在においても高い評価を得ている。
『Love』特集はコチラ
2009年最も”休日感No.1な”1枚
橋本さんの選曲に音楽への愛を感じる
このシリーズはどれも良いのですが、個人的には「秋から冬へ」ですね。乾いた透き通るような秋冬の空気を音から感じられる1枚。『音楽のある風景 秋から冬へ』対談を読んでいただければ分かりますが、頭ではなく感情と愛で音楽を聴いている橋本さんが選曲しているのだから、心が持ってゆかれるのも当然ですよね!
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・グラン・クリュ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは200枚を越える。NTTドコモ/au/ソフトバンクで携帯サイト「Apres-midi Mobile」、USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
『音楽のある風景 秋から冬へ』対談はコチラ
2009年最も”脳を直接打撃した”1枚
脳内に心地良い疑問符を投げかける
純粋にはクラブジャズ・ページで紹介しているのも???って感じかもしれませんが、この理解不可能な煩雑なサウンドを自らMIXして、更なるカオスを生み出している作品。脳が感じる快感と不思議な感覚はJ Dillaとは種類が違うセンスですね。
2008年に様々な音楽シーンからの評価を受けて、時の人となったOLIVE OIL。国内外のレーベルからの楽曲リリースやリミックスをこなし、海外を含めたツアーやDJ、NIKEやアニメ「侍チャンプルー」へのサウンドトラックの提供と活動も多岐に渡る。2008年にセカンドアルバム「Spring Break」をリリース。"JOZE Disc"レーベルよりシングルカットされた12inch「PIANITY ep」も各方面でチャートインし、ジャイルス・ピーターソンもBBCにて絶賛。KILLER BONGとの楽曲制作やPETE ROCK&CL.SMOOTHへのREMIX、SCHEMAレーベルコンピレーション「Deepen」への参加と数多くの活動を行なっている。
Olive Oil作品一覧はコチラ
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