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2010年4月9日 (金)


『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第12弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。 HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必見必読です!




mito mito  from clammbon
クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
MMMatsumoto MMMatsumoto  from「MARQUEE」
ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。



どもです、ミトです!お待たせいたしました、『MMM Rdio Psychedelic』vol.12の配信です!!
今回はまたいつもの事ながらテーマはなしっ! 僕は「レコーディング終わり、やっとこさ落ち着いて聴いてるヒーリング系、、、ただし、かなり一般的には無理アリ(しかも全員ギタリストだった?!)」的な感じ(どんなだ)、そしてMMMatsumotoさんは今の日本の新進気鋭バンドを一つ。。。
あれ?MMMatusmotoさん一枚足りなくない?と思った方、鋭い。あなたは鋭い。
そうなんです、実は今回は特別企画、題して『クラムボンアルバム[2010] 発売記念「おまけトーク」!!』
なる企画を立ち上げちゃいました!そうなんですよ、実は『MMM〜』が始まって今まで、クラムボンのオリジナルアルバムは発売されなかったんですね〜。なんで、今回はどどーんと、超ロングセットでMatsumotoさんと5月に発売するアルバム『2010』について語ってしまおうかと思います!
し、か、も。
バックで流れているのは、昨年のクラムボンレコーディングで録音した未発表音源『cjammbon2009』という、
超、超〜レアなプログラムになっております!!
ということで、今回はかなりのロングセット!!1時間半越えの濃密な時間をお楽しみください!!!





【MMMRadio Psychedelic 2010 Vol.12】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介

   Bill Frisell
Blues Dream

1st set   Bill Frisell / Blues Dream


アメリカのギタリスト、いや世界のギタリストの中でも、彼のサウンドとプレイは突出して「異端」であり 「異形」。その深く妖艶なトレモロ・ギター、ミッド・レンジを彷徨いながらのナチュラル・トーンから、 突如フィードバックするアプローチ、解析不明なループ、エフェクト音、そして、そこまでのいびつさを 兼ね備えながら、コロラドの平原のような、地平線と緑を讃えたような壮大なメロディ(ここが素晴らしい!) 。これほどまでにアンビバレンツな個性を持っているギタリストを、僕は他に知らない。ほとんどの人が 彼の事をジャズ・ギタリストと言うが、個人的に彼ほどのジャンルの不用を提唱出来る人もいないと思う。 今作は管も入り、ブルース、カントリーと言ったアメリカン・トラディショナルを色濃く出した作品。 夕陽の当たる街道を運転するときにこれなど聴いてしまったら、もうとんでもないことになりそう。。。

解説 by mito

MMMatsumoto 「お見事です」
mito 「非常に奇天烈でありアーバンでもありみたいな、両方を兼ね備えたギタリストで」
MMMatsumoto 「これぐらい幅の広い人も珍しいよね」
mito 「ただ、明らかに彼のギターみたいなモノとか彼の空気感っていうのがあって。 一所のギタリストじゃないじゃないですか。なんかね、オレこういう人とバンド組みたかったっていうのを、産まれて初めてじゃないけど(笑)、思ったっていう」
MMMatsumoto 「それやれるよ、きっと」
mito 「いやー、やりたいですよね。なんかそのオリジナリティも含め、彼がここでこう弾きたいっていうのがなんとなく分かるっていうか」


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2nd set   Rafael Toral / Harmonic Series 2


ポルトガルのリスボンでギタリストとして活動していた彼が、ある時にギターを手放し、電子楽器を使って活動を始めた初期の音源。初期のまばゆいギターのフィードバック、そしてそこから広がるドローンは、当初からかなりアンビエント・アプローチのそれに近いものだった。しかし、その音場の使い方、そして繊細でいて精巧に作られていったドローンには、もうギターという楽器のスペックでは表現出来ない「純化された音」を探ろうとする姿勢が見えていたのかもしれない。この音源はラップトップを初めて使い、来日して演奏した際の音源を再編集して作られたもの。次々に付加されてゆく倍音がゆっくりと連なっていく、ともすれば平坦にも聴こえる音かもしれないが、倍音というタイトルを使うだけあって、その情報量はただならぬものがある。 ちなみに現在では、彼は自作の電子楽器を用いて「Space Study」なるプロジェクトでライヴ活動をしている。

解説 by mito

MMMatsumoto 「コレは教則用っていうかサンプリング用のディスクではなくて?」
mito 「(笑)ギャグってわけじゃないんですけど、話によるとリスペクトらしいですよ。HEADZの佐々木(敦)さんから「面白いよ」って教えてもらって。この人ギタリストで、ある種マイブラ的な抜けの良さというか煌びやかさみたいなのがあるギターをドローンでやったりするんですね。だから本来ならばギターのヤツを聴かせるべきなんでしょうけど、何故コレを挙げたかと言うと、全てのレコーディングが終わったりとか作業が終わった後に僕コレ聴くんです(笑)。疲れて「うわぁ〜」っていう時に」
MMMatsumoto 「空っぽになる、っていうか白紙に戻れる?」
mito 「そう!僕コレがいつもiPodの中に入ってるんですけど、1曲40何分のヤツで、あっという間に聴いちゃうんですよね」


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3rd set   Victor Villarreal / Alive


彼の詳しい経歴は、前回vol.11の『Ghosts and Vodka』の項をご覧いただきたい。Cap'n Jazzからの彼のギタープレイは、その独特なフレージングから数多のギタリストから尊敬のまなざしを受けた。昨今の日本のバンドのギタリストがどれだけ彼をフェイバリットに挙げているかを紹介するだけでも、両手を使ってもあふれるだろう。彼のギターのサウンドとフレーズにはいくつかの法則がある。たとえばアコギのアルペジオではかなりはっきりしたピッキングをする。彼のハーモニクスが空に抜けるように奇麗に鳴るのは、強いピッキング、そしてかなり高い弦高にある。これはひとえに当時のハードコア時代からのパワー・サウンドにしっかり従順していた時期があるからであろう。またアルペジオでトラッドコードを押さえないのも彼の特徴だ。
しかし、、、この時代、一枚一枚CDを送付するのに、直筆で手紙を書く音楽家なんて他にどれほどいるだろうか?

解説 by mito

mito 「曲もすごくイイんですけど、僕何が言いたいかと言うと、コレを紹介したいっていうのとはまた別のことで、実はコレ、彼のレーベルサイトか何かで買ったんですよ僕。で、封を開けたら本人直筆の手紙が入ってるんですよ。コレ見てちょっと泣けちゃったんですね。親にも最近こんな手紙とか貰ったことないなぁ、ぐらいで。 もちろん、コミュニケーションのツールとしてはtwitterやFacebookとか何でもあるけど、やっぱこの一撃(手紙)は代え難いですよね。で、自分もtwitterとかUstreamとかmyspaceとかいろんなものを活用してるけど、コレを忘れたら絶対ダメだなってすごく思う」
MMMatsumoto 「そうだね。コレを忘れなければイイと思うね」
mito 「コレが一番の最初で、そのパッションみたいなものを上手くネットにかけてトレースしていければイイなっていう発想だったりとか…あり方をもう一回考えさせられちゃうような気分になっちゃったんですよ」

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4th set   Les Rallizes Denudes
  / Yodo-Go-A-Go-Go 溺れる飛べない鳥は水羽 が必要


その活動歴43年!これほどまでに謎が多く、音源も乏しく、それでいて世界中で愛され、そして日本ではほぼ無名のキャリアを持つバンドなど、彼らのほかに見当たらない。ある意味存在自体が「伝説」として、このバンドは成り立っているのだ。究極の「フィードバックギターリスト」、そしてもしくは日本のノイズシーンの基礎、世界のノイズ、アヴァンギャルドの先駆者である水谷孝の作る音世界は、一聴するだけは全く何が起こっているのかわからなくなるほどの錯覚に陥り、不安と少しの恐怖を抱きつつ、「音楽はここまで破綻できるものなのか」と思いながら、カラダを固くした僕らに無情に突き刺さる。そして、ある一定を過ぎると、その破綻が信じられない恍惚に変わってゆく。。。 全てが歪み尽くされた先にあるもの、、、水谷氏が追い求め続ける音の世界に、まだまだ音楽の未知の可能性があるのではと信じて疑わない僕を、聴くたびに思い出させてくれるのだ。

解説 by mito

mito 「前にも僕話したかもしれないですけど、西洋人ってこういう破壊的な歪みっていう発想がないみたいですね。やりきっちゃって作品物として成立していない、っていう発想があって。だからなのか、ここまでラリーズとかがウケたのは、その究極の過激っていう。非常階段もそうだし…」
MMMatsumoto 「メルツバウとかみんなそうだよね」
mito 「そうそうそう。だからHarsh Noiseと言われているモノのあの過激さっていうのは、やっぱ日本特有というか」
MMMatsumoto 「なるほどね〜」
mito 「僕は“トラトラトラ的観念”と思っているんですけども。特攻隊ぐらいな、命を懸けるっていうか、死んでもろともぐらいなカンジで音を作るっていう発想が、僕らが生まれてない頃の世代には全然あったんじゃないかな、と思うんですよ」

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5th set   People In The Box / Sky Mouth


今絶対無理やりにでも聴かせたい1枚がコレ、Peopleの最新シングル。意表を突く静けさの“生物学”で幻っぽくなった直後、ピギョーッッッ!とハウリングして以降、メイン曲“天使の胃袋”が来る、という展開がもう全然「並」じゃないです。変拍子・突発展開しつつもメロディも感覚もうま〜く流れ、最もハードでポップなPeopleが現出!(笑)。不吉な雰囲気が漂うのに交互にメジャーコードでギタポっぽく現われる不安定感バッチリの“冷血と作法”も聴き物。プログレもメタルも各種ロック/ポップも、現代音楽、フリージャズも通ってきた中心人物・波多野の感性の赴くまま。3ピースとは思えない強靭なリズムセクションとでシュールに展開する。でもポップなんですよー。CORNELIUS小山田氏・andymori小山田くんタイプの声質で。新感覚派バンドの筆頭。

解説 by MMMatsumoto

mito 「面白いですよ、すごく。なんかね、非常に人懐っこいヴォーカルだなと思って」
MMMatsumoto 「それこそ小山田君とかHARCOとか、ああいうギターポップ系の、どっちかっていうと草食系男子の声ですよ」
mito 「ギリギリの位置でメロのラインもキャッチーにあるし、すごくイイと思いますよ。ビックリした。このシングルの1曲目をコレ(「生物学」)にするってのはイイですね」
MMMatsumoto 「シングルのメイン曲は2曲目なんですよ。でも1曲目にコレを持ってくるっていうのが“今”だと思ってて。もうね、1曲目に表題曲を持ってきてタイアップっていうのが、もう飽きてると思うんですよ、みんな。People In The Boxもそうなんだけど、コレに続くような感覚・感性のバンドが台頭している時期ですね。その彼らの共通した感覚というのが、すごくニュートラルなんですよね。このPeople〜の音にも表れていると思うんですけど」

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    クラムボン
2010

6th set   『クラムボンアルバム [2010] 発売記念「おまけトー ク」!!』
  / cjammbon 2009 (2009/10/3 session 未発表音源)


オリジナルアルバムとしては通算8枚目、前オリジナル『Musical』からは約3年ぶりとなる クラムボンのNewアルバム『2010』(読み方はニセンジュウ)がついに発売決定! 昨年リリースされた『Re-clammbon 2』に続き、エンジニアにtoeの美濃隆章を迎え小淵沢スタジオにてレコーディング。 これまで配信のみだった「NOW!!!」「tiny pride」、THA BLUE HERBとのコラボ曲「あかり from HERE」はクラムボンVer.として収録の他、全13曲を収録。 「NOW!!!」は“Re-clammbon TOUR”で演奏されたように、皆川真人と美濃隆章ともに新たに録音。 その他、ゲストアーティストにSmall Circle of Friendsの東里起がラップで、ストリングスで徳沢青弦、藤堂昌彦、伊藤彩、渡辺安見子も参加しています。

5/19のCD発売に先がけ、5/7には限定生産の2枚組アナログ盤も登場。
※アナログ盤『2010』商品ページはコチラから




MMMatsumoto 「オリジナル・アルバムですね」
mito 「オリジナルですよ!やっとです!3年ぶりっす(笑)!その『2010』発売ということもあるので、ちょっとだけスペシャルなトークをしたいな、と思いつつ。実は今かけてるのは…、アルバム製作中に僕ら結構セッションやるんですけども、そのセッションでやっていた…まぁある種cjammbonですね。この音源をバックに」
MMMatsumoto 「贅沢だね〜!「音聴かせろよ!喋るな!」とか言われそうだね(笑)」
mito 「そうですよね(笑)。「喋るな」って言われそう」
MMMatsumoto 「オレも聴きたいよ(笑)!」


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今月のMARQUEE

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    MARQUEE Vol.78

    [ 2010年04月9日 発売 / 通常価格 ¥800(tax in) ]






“コレはエレクトロなのか?”と問うかのような、まだ名前の無い音楽。確かに打ち込みだしエレクトロな音もある。けどピアノ曲もある。自分がいいと感じる音だけで作り上げたというcapsuleのニューアルバム。今回はまずココから始めます。続けて、第二特集のLILを筆頭にエレクトロその後を。「今、音楽はどこへ向かっているのか」と。このテーマで、神聖かまってちゃん、andymori(新連載スタート)、世界の終わり、小林太郎、などなど新世代・新感覚の台頭とも合わせてお届けします。SAWAやディズニー・コンピの特集も。

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