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2011年3月10日 (木)
小瀬村 晶 / AKIRA KOSEMURA 1985年生まれ。東京在住の音楽家、音楽プロデューサー。 これまでに国内外の音楽レーベルから作品を発表しているほか、TVやWEBのCM音楽、ファッションブランドのサウンドデザインなど、様々な分野で活動を展開。 2007年より自身が手掛けるレーベルSCHOLE RECORDSを主宰し、これまでに数多くの若手音楽家を発掘、作品のプロデュースも行っている。 2011年4月に自身5枚目となるソロアルバム「how my heart sings」を発表予定。 |
我が家に猫がやってきた。
といっても実家の猫を二週間ほどうちで預かるだけなんだけど、昨夜遅くに彼女を迎えて、それから我が家はなんだか普段よりも少し慌ただしい雰囲気がしている。 動物を飼ったことがある人ならきっと分かると思うんだけど、一緒に暮らすうちに段々と「お互い」を意識して、尊重したり意見を言い合ったりするようになる。 長く暮らせば、顔をみるだけで相手の気持ちくらいは察しがつくようになるし、会話だってする。(本当にするのだ。) 僕が普通に人に話しかけるようにして猫に話しかければ、ちゃんと猫もそれに応えてくれる。 もちろん向こうは「にゃー」とか「みゃー」とか言うだけなんだけど、それでお互いには十分なのだ。 例えば、家族で会話をしていると、そこに入ってくるときもある。皆が話していると自分もそこに加わりたいという意識があるわけだ。(たぶん彼女は自分が猫だとは思っていないわけで、もしかしたらなんか自分だけ少し皆と違うなぁくらいには思っているのかもしれない。) 僕がピアノを弾けば、近くのソファに座って気持ち良さそうに聴いてくれる。 ピアニカの音はどうも苦手みたいで、その音がすると慌てふためいて鳴きじゃくる。 そのうちに、愛情や思いやりの気持ちは強くなって、気がつけば本当に家族の一人としてしかみられなくなる。 ただ少しだけ、皆と違うだけなのだと、思うようになる。 彼女の名前は「ミル」と言う。僕が付けた名前だ。 ミルはロシアンブルーという種で、元々は名前の通り、ロシア猫だったんだけど、いろいろあっていまはイギリス猫と言われることが多い。つまり外人ならぬ、外猫である。 ロシアンブルーは上品なグレーの短毛に、足と尻尾はすらっと長く、顔は小さい。いわゆるモデルさんみたいな体系の猫だ。実際、よくテレビのCMにも「お仲間」が出ていたりする。 つまり外人でモデル一族というわけで、一緒に暮らすこちらとしては、それはさぞ気を使わざるを得ない。(なんとなくそういう雰囲気を向こうから出してくるのだ。) そのせいもあってなのか、とにもかくにも世の猫達とうちの猫では少し違うところがあると思う。 これは性格の問題だと思うんだけど、うちの猫ははっきりいって誰にも媚びない。 普通はご飯をくれるところやトイレを取り替えてくれるところをみて、猫なりに、飼い主には可愛がられようとするものだと思うんだけど、うちの猫はそういうところがほとんどない。 膝の上に乗ってくることもほとんどないし、足にすり寄ってくることもない。同じベッドで一緒に寝たことなんて、もちろんない。(たまにそういう話を聞くと、やっぱりちょっと羨ましいと思ってしまう。) いつも一メートルくらい離れたところで、観察していたり、たまにお腹を見せて甘えてくるんだけど、それでもだいたいその、一メートルくらいの距離感を保っている。 飼い主なのに、抱っこの仕方が悪いと「シャー」という声をあげて本気で怒る。 つまり育て方を間違えたのか、端から見れば「懐いていない」とも取れるような状態である。 それでも、実際には、僕らには僕らの生活のなかで培ってきた「距離感」というものがあって(実際的には一メートルほどだけど)その距離感を保つことで、お互いを尊重し合って生活ができるというような共通理解があるのだ。 だいぶこちらが譲歩している形だとは思うけれど、彼女は一切その距離感については譲るつもりは毛頭ないようなので、僕としてもまあ、それで手を打ってうまくやっていくしかないわけなのだ。 これではどっちか飼われているのかよくわからないけれど(むしろ飼わせて頂いている、というような表現がしっくりくる。)そういうところもひっくるめて、結局は可愛い奴なのだ。(飼い主はだれでも我が家の猫が一番可愛いと思っている!) http://www.akirakosemura.com/ http://www.scholecultures.net/ |
『情婦』 [ 2008年06月27日 発売 / 通常価格 ¥3,990 (tax in) ] 富豪未亡人殺害の容疑者レナードは、敏腕の老弁護士ロバーツに弁護を依頼する。しかしレナードの妻クリスティーネが証人として出頭、彼女の証言に法廷は驚愕する──! (HMVレビュー) |
【Akira Kosemura最新作】 Akira Kosemura 『how my heart sings』 [ SCH018 / 2011年04月11日 発売 / 通常価格 ¥2,310(tax in) ] 小瀬村晶、ピアノアルバム。 これまでに発表してきた4枚のソロアルバムを始め、様々な音楽家とのコラボレーション、TVやWEBなどへの楽曲提供、ファッションブランドへのサウンドデザインなど、小瀬村晶はデビュー以降、様々な手法で自身の音楽と向き合い、それを発信し続けてきた。 今作「how my heart sings」は、そんな彼が最も愛する楽器である「ピアノ」と向き合い、昨年の春から秋に掛けて、歌うようにして紡いできた音楽の記録である。 秋の夕刻、鈴虫が歌う初秋に、大倉山記念館にて録音された本作品には、昨年春のピアノコンサートツアーのために書き下ろされた楽曲やコンサートアレンジに加え、荒木真 (saxophone) と白澤美佳 (violin)を演奏家に迎えた楽曲、そしてツアー後に自宅スタジオで作曲された楽曲が収録されている。 この作品はなによりも、小瀬村晶という一人の人間が、自分の心に映っては消えていく旋律をピアノという楽器を用いて歌うようにして紡いできた、とてもプライベートな音楽である。そして時折、心を寄り添うようにして演奏される二人の音楽家によるハーモニー。 芽吹の春から、静謐な秋へ。音楽は歌うように。 『how my heart sings』SPECIAL SITE HMVオリジナル抽選特典期間中にご購入されたお客様の中から抽選で5組10名様に「Liveご招待チケット(『Akira Kosemura Piano Concert Tour in japan 2011』 7/3 東京公演@新宿文化センター)」 をプレゼント! 【応募方法】対象商品ご購入後(商品出荷時)に、メールにて応募フォームのURLをお知らせ致します。 【購入対象期間】〜2011年4月30日(土)まで ※以前にご予約いただいた方も対象となります。 【応募対象期間】2011年4月9日(土)〜2011年5月8日(日) ※HMV ONLINE本サイト及びHMV MOBILEサイト以外からのご購入、非会員でのご購入は特典対象外となります。 (HMV Yahoo!店、HMV 楽天市場ストアでのお買い上げは対象外です。) ※お客様の携帯にて指定着信許可をされている場合は、“@hmv.co.jp”のドメイン指定許可設定が必要になります。 ※HMV ONLINE/HMV MOBILEでご注文頂いた場合、タイミングによっては対象期間を過ぎる場合がございますことをご了承下さい。 ※当選は賞品の発送をもってかえさせていただきます(5月中の発送となります)。 ≪店頭でお買い上げの際のご注意≫ ※購入時にメンバーズカードをご提示いただいた方に限ります。 ※購入当日(の23時59分)までにメンバーズカードの登録がお済みの方に限ります。 ※購入当日(の23時59分)までにメルマガの登録がお済みの方に限ります。
未来派野郎Aチーム 第15話
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【schole records最新作】 『Clarity & Leaf Disc 02』 [ CLA102 / 2011年03月20日 発売 / 通常価格 ¥3,000 (tax in) ] 今回のテーマは「旅と音楽」。 東京・西荻窪に佇む"おだやかな音楽を集める"というコンセプトのセレクトCDショップ「雨と休日」から歩き出す、誌面上の世界旅行。西荻窪という地で、こだわりある音楽を自ら提供する、元CDショップバイヤーであり「雨と休日」オーナー 、寺田俊彦のインタビュー。ショップのコンセプトや由来を聞く事で寺田さんの考える「CDを売る」という事への思いが伝わってきました。 そして、Flica、Dom mino'、aspidistrafly、Sawakoなど、アジア・ヨーロッパの世界各地で暮らす、scholeゆかりのアーティスト面々の"その土地の暮らし"を写真と共に切り取ったコラムで紹介。CLARITY上に広がる世界地図を横断しながら、音楽と共にある日々を、本の窓を通して読者とつないでいく。 良原リエ(trico!)による small color ヨーロッパツアーにて旅の日々を綴った「日々の暮らしからのレシピ」、No.9 の「音と共に暮らす」コラム第2弾や、世界平和、環境問題をピックアップする「world peace activity」、散歩道特集「mado no soto」などレギュラーコーナーも旅に彩りを添える、読み応え満載の全50ページ。 音楽と旅が大好きな人へ、ハンドメイド感たっぷりの旅のしおりをイメージした和綴じ仕様でお届け。 今回、付属音源はscholeからも作品をリリースしているsawakoと青木隼人の作品。2010年4月に国立の匙屋で録音されたsawakoと青木隼人のインプロヴィゼーションをベースに、3つのささやかな音の情景をつくりました。記憶や夢が織りなすゆるやかな流れに、イギリスのファーマーズマーケット、新年のポルトの花火、サッカー試合の日のバルセロナの街などの音がミックスされています。スピーカーから流れ出す音の旅をお楽しみください。 「たびのおわりとはじまりと 〜 the end then start again」 sawako + aoki hayato 1. じゅんびはまだ 2. ながるるまま 3. たびのおわりに |
次回へ続く…(4/11更新予定)。
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