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2011年11月11日 (金)
MPDでビートを自在に操る@djtomoko。MICで言葉を自在に操るUcca-Laugh。
可愛らしい二人が魅せるドープなブラック・ミュージックの世界観。
USTREAMから注目を集め、正に現代版シンデレラストーリーを作りあげた、今最も注目を集める女性ヒップホップ・ユニット@djtomoko n Ucca-Laugh!
待望のデビューアルバム「1 MPD n a MIC」のリリースに伴い、彼女達にインタビューを行ってきました。是非ご覧下さい。
(インタビュー / Urban NEXT 西崎信太郎)
キャラクターはやかましい感じ、でも音楽は本気ですよ!みたいな
- -- アルバムリリースおめでとうございます!と、いきなりですが、このアーティスト名。何て読めば良いでしょう?
@djtomoko えーと(笑) @djtomoko n Ucca-Laugh (アットディージェートモコ アンド ユッカラフ)でございます(笑) "ともゆか"と呼んで頂ければと思います(笑)
- -- なるほど(笑) いつからこのアーティスト名の表記になったんですか?
Ucca-Laugh 去年の9月くらいからですね。
@djtomoko その時期にHPを作ったんですけど、その時にこの名前にしようって決めました。- -- この表記にした理由は?
@djtomoko 私に関しては、USTREAMを始めた時にたまたま私のアカウントで始めたっていう事と、Twitterも同じアカウントで始めていたので、名前自体を広告塔にしてしまおうという意味も込めてそのままの表記にしました。お世話になっているアメリカ人の方で"Ucca-Laugh"って名前を付けてくれた人がいたんですが、その人が私の事を"T-Moque"っていう名前を付けてくれたんですよ。
Ucca-Laugh そうそう(笑) アメリカ人から見て「私達にニックネーム下さい」って言ったら(笑)
@djtomoko "T-Moque n Ucca-Laugh"って言われて!カッコいいんだけどねー、ちょっとそれは違うかなーって(笑)- -- そうだったんですね(笑) 2人と言えば「Meat da Beat」というUSTREAM番組から注目され始めましたが、この番組がスタートしたきっかけは?
Ucca-Laugh USTREAMを始めた最初のきっかけは、本当にノリで始めたっていう感じだったんですけど、その時はこの2人で「音楽」をやるって決まっていなかったんです。
私は歌い手、ともちゃんは曲の作り手として活動していた訳ですけど、シンガーって曲を録る環境が少ないので、ともちゃんの家に遊びに行って「曲を録らせて」っていう感じだったんですよ。
でも、ともちゃんは当時私と音楽やる気が無かったので(笑)「デモを録る時間があるなら、USTREAMが面白そうだから一緒にやってみようよ!」みたいな感じで(笑)
私はスッピンで遊びに行っていて、でもともちゃんがUSTREAMをやりたいって言うから「じゃあやる?」っていう流れになって、そのノリで始めたのが第1回目の放送だったんです(笑)- -- でも、その第1回目からかなり反響があったんですよね?
@djtomoko 1回目の放送で、HIPHOP関係者の凄い方々が沢山見て下さっていたんですよ。デトロイトからSlumVillage の DJ DEZ ANDRESも。それでちょっと話題になって。その反響もあって、翌週くらいにクラブに行った時に「あ、見た事ある!」って言われるようになり、色々な方達から「あれはやり続けた方が良いよ!」って言われましたね。
Ucca-Laugh 周りからの反響が色々とあったし、続ける事を皆が期待してくれていたので「じゃあ、やっちゃう?」っていうノリです(笑) 2回目以降は、色々な方がTwitterでRTしてくれたのでZebbraさんやDJ Ken-Boさんまで辿り着いたっていう感じです。今お世話になっているJ-WaveのDJTaroさんもその頃の繋がりです。
@djtomoko 今でこそ雑談が多い番組ですが(笑)、3回目の放送くらいまではかなり真面目にビートメイキングをやっていましたね!かなりしっかりと(笑)逆にこんなにさらけ出して良いのかっていうくらいさらけ出しまくって(笑)
Ucca-Laugh CUBASEを開いて、音を1つ1つ鳴らして音の解体ショーみたいな事をやったり。
@djtomoko 種も仕掛けもありません状態で「じゃあどの音から始めたい?」っていう所から入り「じゃあ"ソ"だったらそこから上音を作りましょう、"ド"だったらそこから作りましょう!」っていう感じの事を披露したり。最初はね、ちゃんとしてたね(笑)- -- 素晴らしいね!その後はそうそうたるゲストが続々と番組に出演されていますしね!2人は一言で言うと、どんなユニットだと思いますか?
@djtomoko やかましい感じ?(笑)
Ucca-Laugh キャラクターはやかましい感じ、でも音楽は本気ですよ!みたいな。音楽はそれぞれキャリアがあったから、音を奏で始めたら意外と真面目に出来るんですねーっていう感じ(笑)そのギャップを楽しんでもらいたいですね!やっぱりギャップを持っていると人に与えられる衝撃感が違いますから、その辺りはちょっと計算しているかもしれないね(笑) でも去年の段階ではそんなに意識はしていなかったんですけど、色々な人に知られていけば知られていく程、ふざけてやっているようなイメージの方が強くて。今回アルバムをリリースするって言っても半信半疑に感じている人は絶対に多いって思うんですよ(笑) その辺りのギャップは存分に楽しんで頂けると思いますけども(笑)- -- なるほどね(笑) 2人の音楽ジャンルは"HIPHOP"にカテゴライズされていますが、HIPHOPにこだわりを持っているんですか?例えば、ビートはHIPHOPだけど、Ucca-Laughさんのパートが全てラップっていう事じゃないし。
@djtomoko 音に関しては、HIPHOPの方からすればHIPHOPじゃないって言われるし、R&Bの人からすればR&Bじゃないって言われちゃう。とても中途半端な位置にいるかも。ただ、マインドとかやる気とかに関してはHIPHOPに近いかも。
Ucca-Laugh 精神はそうだと思う!
@djtomoko R&Bシンガーの女の子って可愛らしいし、綺麗だし、良い意味でアーティスト像を自分達で作っていると思うんですけど、私達は「お金が無くてお洒落できなくても頑張るぞ!」みたいに雑草魂まるだし系(笑)恋愛の歌も歌いますけど、マインド的にはHIPHOP寄りかなーって思います!男性の表現するHIPHOPとは違う女性なりに表現したHIPHOPだから"ガールズHIPHOP"なんです!
Ucca-Laugh ともちゃんの軸は90年代のNew Jack Swingで、私も14〜15歳の頃に洋楽のR&Bを聴くようになり、聴いてきたジャンルが近いようで遠かったと言うか。でも2人とも結構幅広く音楽を聴けるので、良い具合に交わっているイメージで、ジャンルとしては色々な要素がミックスされていると思います。- -- じゃあもう2人独自による自分達のジャンルっていう事ですね!
@djtomoko n Ucca-Laugh うふふ(笑)
@djtomoko アメリカにPhill Wadeっていう有名な男性シンガーがいるんですけど、自分の音楽スタイルを"HIP SOUL SINGER "って言っていたんですよ。「取られた!」って思いましたね(笑)- -- あのアトランタで一緒だったヒューストン在住のシンガー?
Ucca-Laugh そうそう!
- -- 2人がアトランタでやったライブ映像をYouTubeで見させてもらったんですけど、めちゃめちゃ盛り上がってましたね!
@djtomoko ねーそうなんですよー!何なんだかねー(笑)
- -- 個人的に凄く気になっていたんですけど、"テツandトモ"ばりに2人で赤と青のパーカー着てますよね?(笑) これの意味は?
@djtomoko "テツandトモ"か、"ともゆか"だよね(笑) 2人のカラーを付けようっていう話で、「好きな色は何??」っていう話になり、直ぐに私が赤でゆかが青って決まっちゃいました!
- -- ライブの時も常にこの格好で?
@djtomoko もちろん!今日も持参してるし(笑)
Ucca-Laugh 最近はね、もうこの格好では歩かなくなりましたが(笑) 特に渋谷(笑)- -- (笑) はい、そんな2人がこの度、待望のアルバムリリースを飾りましたが、今の率直な心境は如何ですか?
Ucca-Laugh 凄く楽しみ!早くリリースされて欲しい!
- -- 以前に、今の時代にメジャーからリリースする事の意味合い的な事を語ってらっしゃった場面があったと思いますが、今回のアルバム制作にあたって苦労された点は?
Ucca-Laugh そうですね、レコード会社の担当者が結構面白い人なので、比較的自由にやらせて頂いていると思います。でも、やっぱり結果を求められる部分もあるので、自分達の目線を少し下げて、より沢山の方達に聴いて頂けるような曲も作りました。
- -- ちなみに、その曲はどの曲ですか?
@djtomoko 「ナミダの無駄遣い」っていう曲です。
- -- あーなるほど。確かに一番聴きやすい曲ですね、これは。
@djtomoko まぁ、レコード会社の担当者と色々な言い合いはありましたが(笑) でも、この曲はすんなり入ってくるから、いつでも聴けるよね!
Ucca-Laugh 結果的に自分達も気に入った曲になりましたね。
@djtomoko 私達、女子層にモテたいんですよ(笑) とにかく女子にモテたくて(笑) やっぱり、私自身がビートメイクをしている部分があるから、HIPHOP好きな男の子とかがライブのお客さんでは多いんですよ。
Ucca-Laugh 意外とね「キャー!」っていう黄色い声が無いんだよねー(笑) 「イエー!」っていう低い声が多いよね(笑)
@djtomoko 最近はKEN THE 390さんと絡んだ事もあり、女の子のファンが増えてきましたけど!- -- Twitterとか見させてもらっていると、勝手に男女比率が半々くらいなのかなって思ってました。
@djtomoko クラブにライブを見に来てくれている方達はやっぱり男性の方が多いですね。
- -- って言う事は、同年代の女性に今回のアルバムを聴いて欲しい?
Ucca-Laugh それはメチャメチャそう思います!超等身大ですから(笑) 20歳くらいの子には、曲を聴いて憧れる部分があったり同世代には「あーあるある!」っていう事になっているはずなんです(笑) 何て言うんですかね、アルバムだからこそ出来たというか。これまでにiTunesでシングルも配信リリースさせて頂いていたんですけど、その時は「もう全部取り込みたいわ!」みたいな欲張りな気持ちが強かったから、男も女もメラメラしている人に訴えかける事が強かったですけど(笑) でもアルバムを制作させて頂くっていう事が決まって、現状は男性ファンの方が多いなって感じていたので、女の子に向けた作品を作った方が良いんじゃないかなっていう結論の元、女性が共感しやすい内容作りを心がけましたね。
@djtomoko 女の人にしか表せない事もありますしね。
Ucca-Laugh 男性と並ばなくて良いっていう事を凄く感じました。
@djtomoko 結構頑張っちゃってたよね(笑) iTunesで配信したシングル「How We Rule」とかね!「男には負けらんねぇ!」みたいな(笑)
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動画コメント
@djtomoko n Ucca-Laugh
『1 MPD n a MIC』
2011年11月09日発売
[収録曲]
01. はじめまして、ともゆかです!
02. Minna Winner
03. ラヴ合ちん
04. YT & G
05. MAJI?!女ダイエット
06. ナミダの無駄遣い
07. Phone #
08. 日愛日未なぅ
09. Do the Right Thing
10. B Professional
11. Loving Proof
12. ゴミ箱を空にする。
-
[@djtomoko] (Left)
1982年、東京都出身。
6歳の頃にピアノとダンスを習い始める。英語教師の父親と音楽教師の母親の影響で、音楽と英語に幼少期から興味を示し、8歳の頃、当時の人気グループ『ZOO』を見て以来new jack swing、Hip Hopカルチャーに興味を持つようになる。18歳から約4年ほど都内クラブでDJとして活動後間もなくbeat makerに転身。2006年には、メジャーアーティストのアルバムをプロデュース。それ以来J-popを中心に数多くの楽曲を提供しキャリアを積む。そして、2008年NYに住む事を決意、渡米。そこでA Tribe Called Quest, D.I.T.C., Brand Nubianなどの師匠にあたるZulu NationオリジナルメンバーDJ Jazzy Jayのstudioでのsession、また、Roc nation(JAY-Z)のproducerに気に入られ、Jay-Zが所有する"Roc the mic studio"でのstudio session も経験。その他多くのproducer, artistとの交友関係を渡米後1年も経たないうちに自らの手で掴む。現在は日本で活動中。
[Ucca-Laugh] (Right)
1983年、東京都出身。
幼少期からピアノ、クラシックバレエを習い、その後、声楽・オペラ、ダンスをはじめる。中学生の頃から、USのR&Bに興味を持ち始め、Mary J. Blige, Lauryn Hill, Mariah Carey, Monica等当時のR&Bを代表すアーティストに憧れる。高校卒業後、L.Aへ留学。同時期に楽曲制作、ライブ活動を始める。帰国後、2007年ビクター傘下のインディーズレーベルよりアルバムを2枚リリースするが、2009年に活動を休止。充電期間をおいた後、音楽活動を再開。2008年には、Pharrell Williams(The Neptunes)×NIGO主催のオーディション"STAR BAPE SEARCH"のファイナリスト6名に選ばれている。
- 関連サイト(外部サイト)
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