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2012年1月10日 (火)
小瀬村 晶 / AKIRA KOSEMURA 1985年生まれ。東京在住の音楽家、音楽プロデューサー。 これまでに国内外の音楽レーベルから作品を発表しているほか、TVやWEBのCM音楽、ファッションブランドのサウンドデザインなど、様々な分野で活動を展開。 2007年より自身が手掛けるレーベルSCHOLE RECORDSを主宰し、これまでに数多くの若手音楽家を発掘、作品のプロデュースも行っている。 2011年4月に自身5枚目となるソロアルバム「how my heart sings」を発表。 |
2012年がやってきました。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。ぺこり。 去年の暮れから、3月に予定されている某ダンス公演に向けた、舞台のための音楽の作曲が佳境を迎えていたのだけれど、それもようやく終わりが見えてきて、ここにきてほっと胸をなでおろしています。 今回の作品は、古いフランス文学の物語をモチーフにした哀しい恋愛劇を土台にした舞台。これまで自分の作品では、そういった誰かのモチーフを大々的に用いて音楽を創作するということはあまりしてこなかったので、とても興味深い作品に仕上がってきていると思う。外からの影響を受けることで、自分のなかに眠っている新しいなにかを発見していくという行為/現象は、日常生活のなかでも無意識のうちに行われていることで、これまでの自分の作品のなかでももちろんそれが(意図せずとも)自然と反映されてきている訳だけれど(まるで日記のように)、今回は意識的に影響を受けているわけだから、これまでのそれとはどうしても異なる。 もちろん創作ではあるけれど、人物描写のための感情的な音楽を作ることも普段はあまりしてこなかったので苦しいと感じる部分もありつつ、それでもやっぱり人に近いところへ音楽を通じて触れようと試みていることに変わりはなく、とにもかくにもなんとかこうして「愛の歌」を書いて、「絶望の音楽」を鳴らし、人生における光/闇についての僕なりの考察を、音楽を通して少しでも表現することができれば、と願っている。 さて、近況はこの辺にして。 2011年は12月30日にあった某打ち合わせが昨年の仕事納めで、急いで帰って奥さんに頼まれていた日本レコード大賞を録画しながら、僕もちょこちょこ観ていました。 もちろん目当ては細野晴臣さんだったのだけれど、日本レコード大賞を観るなんて何年ぶりだろうと思い、なんとなくそのまま観続けていたのです。すると知らない若い子達がたくさん。 ずっと観続けていたわけではないので全部は分からないのだけれど、それでもだいぶ気後れしているような気がしたので、負けないぞと思い観続ける。 間は割愛すると、AKB48が日本レコード大賞を受賞。これは…まさにプロ魂。と思わせるパフォーマンスでレコード大賞のフィナーレを飾ったわけだけれど、気になったのがその歌詞。 ところどころに出てくる「ラブフラゲ」って歌詞が一体なんのことかさっぱり分からなくて、心のなかで(やばい、つい最近まで高校生だったと思っていたのに、もう若い子達の流行りの言葉使いが分からない。汗)と内心冷や冷やしてちょっと調べてみると、答えは簡単。なんだ、ラブ・フライングゲット(曲名)ってことか、ということであっさり決着がつく。いやはや、なんだそういうことか。ははは。 (まあ、分からなくてもいいのだけれど、ね。ちょっとだけ、悔しいのです) 相変わらず些細なことですみません。 こんな形で記念すべき?30回目の連載もあっさりと終えてしまいました。 ということで、重ねて本年もどうぞ宜しくお願いします。 http://www.akirakosemura.com/ http://www.scholecultures.net/ ※現在scholeでは東日本大震災支援プロジェクト『SCHOLE HOPE PROJECT』が発足。 詳しくはレーベルサイト http://www.scholecultures.net/にて。 |
yoshinori takezawa 『Dream Line』 [ 2012年01月17日 発売 / 通常価格 ¥2,100 (tax in) ] |
【Akira Kosemura最新作】 Akira Kosemura 『how my heart sings』 [ SCH018 / 2011年04月11日 発売 / 通常価格 ¥2,310(tax in) ] 小瀬村晶、ピアノアルバム。 これまでに発表してきた4枚のソロアルバムを始め、様々な音楽家とのコラボレーション、TVやWEBなどへの楽曲提供、ファッションブランドへのサウンドデザインなど、小瀬村晶はデビュー以降、様々な手法で自身の音楽と向き合い、それを発信し続けてきた。 今作「how my heart sings」は、そんな彼が最も愛する楽器である「ピアノ」と向き合い、昨年の春から秋に掛けて、歌うようにして紡いできた音楽の記録である。 秋の夕刻、鈴虫が歌う初秋に、大倉山記念館にて録音された本作品には、昨年春のピアノコンサートツアーのために書き下ろされた楽曲やコンサートアレンジに加え、荒木真 (saxophone) と白澤美佳 (violin)を演奏家に迎えた楽曲、そしてツアー後に自宅スタジオで作曲された楽曲が収録されている。 この作品はなによりも、小瀬村晶という一人の人間が、自分の心に映っては消えていく旋律をピアノという楽器を用いて歌うようにして紡いできた、とてもプライベートな音楽である。そして時折、心を寄り添うようにして演奏される二人の音楽家によるハーモニー。 芽吹の春から、静謐な秋へ。音楽は歌うように。 『how my heart sings』SPECIAL SITE |
【schole records最新作】 yoshinori takezawa 『Dream Line』 [ SCH021 / 2012年01月17日 発売 / 通常価格 ¥2,100 (tax in) ] 幅広い才能を予感させるyoshinori takezawaによるデビューアルバム 2012年1月にscholeより発表となる本作は、yoshinori takezawaによるデビュー作品。 画家として、映像作家として、そして音楽家として様々な顔を持つ彼独自の固有な個性は、今作にも如実に息づき素晴らしい作品を生み出した。 長年の友人である高坂宗輝(paniyolo)を筆頭に、荒木真、Janis Crunch、斉藤功、鈴木萌子がゲスト参加した今作。メロディーを溶け込ませるギターに、ヴォーカル、フルート、サックス、ドラムなどの音色が繊細なエレクトロニクスに心地よく重なっていく。ときに淡く、ときに鮮やかに、個性のある楽曲がバランス良く配置されたこのアルバム。 形やジャンルにとらわれず、自由で開放的な制作スタイルから、幅広い才能を感じることのできる、まさに1st アルバムという作品に仕上がった。 多彩な感情が一粒、一粒、音に合わせ、夢の中へと流れ込んでゆく。 |
次回へ続く…(2/10更新予定)。
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