【特集】一十三十一アルバム『CITY DIVE』

2012年6月20日 (水)

一十三十一（ヒトミトイ）の5年ぶりのオリジナルアルバムとなる『CITY DIVE』がついにリリース！プロデューサーに流線形のクニモンド瀧口、ゲストミュージシャンに「summer rich feat. hitomitoi」（アルバム『Studio Vacation』収録）でも共演済みのトラックメイカー・DORIAN、Pan Pacific Playaのギタリスト・Kashif a.k.a STRINGSBURN を迎え制作された本作は、メロウに、そして軽やかに夏を彩る、ベイサイド・クルージングにピッタリな現在進行形のシティポップス・アルバムとなっています。
今回はこの『CITY DIVE』をよりいっそう深く楽しむため、プロデューサーであるクニモンド瀧口氏に“『CITY DIVE』にまつわる10枚”と題し、本作に潜むバックグラウンドの一部となる名盤をご紹介していただきました。それではドウゾ！

■ ダイジェスト試聴動画あり

■ HMV ONLINEオリジナル抽選特典あり

プロデューサー・クニモンド瀧口氏選　　『CITY DIVE』にまつわる10枚

今回、一十三十一のニューアルバム「CITY DIVE」にまつわる10枚をご紹介します。
流線形のおかげで、すっかり和モノ専門と思われがちですが（笑）それだけではなく、幅広く音楽を愛するリスナーなのであります。僕の場合、必ず背景があって、それを自分のフィルターに通して何が生み出せるかという制作の仕方が多いです。コピーするのではなくて、リミックスに近い感覚なんです。それは、僕がミュージシャンというよりは、リスナーに近い感覚なので、「この組み合わせで、新しい音楽聴きたいな」というような単純な欲求から始まっています。流行に左右されるだけの使い捨ての音楽ではなくて、10年先も聴いていたい、そんな作品を作りたいと思っています。また、僕が作ったものを入り口に、背景にある音楽を是非聴いて欲しいと考えています。売れる売れないじゃなくて、本当に大事なのは良い音楽を伝えていく事なんじゃないかなと思っています。

- クニモンド瀧口（流線形） -

佐藤博『awakening』　（82年作品）

「CITY DIVE」の中では2曲、このアルバムから引用しています。某雑誌の企画で、4年ほど前に佐藤博さんにインタビューさせていただいた事があります。企画とは裏腹に、このアルバムについて質問しまくりました。ドラムのLINN DRUMをどう使っただとか、ベースのPro Oneはこう使ったとか・・・・。かなり興味深い内容でしたが、雑誌では見事にカットされました（笑）。

Dayton 『Feel The Music』　（83年作品）

最近ではカシーフもギターで参加しているPPP所属のLUVRAW & BTBが、見事なまでにオマージュしているDayton。声にエフェクトをかけるトークボックスを使用している感じや、アーバンなサウンドは、いつかネタにしたいと思っています。「The Sound Of Music」の完成度の高さはハンパじゃない。

Orlando Johnson & Trance 『Turn the Music On』　（83年作品）

ダサカッコいいジャケットから連想できるような、エレクトリックかつアーバンな内容。夜のドライブのお供に。軽やかなギターのカッティングに、散りばめられたシンセサイザー。イタロ系の流れはこの頃かなり洗練されていたんだと思います。ベースラインが素晴らしくカッコいいので参考にさせていただきました。

High Fashion 『Feelin Lucy』　（82年作品）

名前がイイですね（笑）。雑誌のイメージかも知れませんが、80'Sファッションを感じます。この頃のスラップベースとシンセの組み合わせってアーバンなんですよね。ファンクやっても土臭くならない、都会な感じが出てて。当時イタロディスコからの流れで若いファンが多かったのも分かる気がします。仕掛人はChangeのPerrusとMalavasiというイタリア人プロデューサーという事で納得。この頃注目されていたサウンドクリエーターKashifも良い仕事をしています。

Kashif 『Kashif』　（83年作品）

Kashifの1stアルバム。「CITY DIVE」で参加したPPPのカシーフではありません（笑）。カシーフはこのKashif の存在があるので、何度か名前を変えようと試みますが、結局はカシーフになっているようです（笑）。Kashifはファンクバンド、B.T.エクスプレスを経て、新世代のサウンドクリエーターとして脚光を浴び、ホイットニー・ヒューストンのアルバムで評価されました。キーボーディストらしく、シンセ、シンセベースの使い方が素晴らしく、洗練された都会的なサウンドになっています。

Alfonzo 『Alfonzo』　（82年作品）

ジャケットからして、MJを思い起こさせる感じですが、聴いてビックリ！歌もMJソックリです（笑）。「なんだモノマネか～。」とガッカリして聴き流してはいけません。曲が良いし、アレンジもカッコいい・・・・これ結構良いアルバムでは？！そうなんです、アルバム通して良い感じなんです。Boz Scaggsの「Lowdown」のカバーや、Alfonzoのオリジナルも素晴らしいので、偏見を持たずに聴いて欲しい作品です。

Brooklyn Bronx & Queens Band 『Brooklyn Bronx & Queens Band』　（81年作品）

ニューヨークの地名を取った、カッコいいのかカッコ悪いのか分からないバンド名ですが、これまたChangeのPerrusとMalavasiが仕掛けています。不朽のダンス・クラシック「On The Beat」はクラップ、シンベ、ギターカッティングと、この時代特有のスタイルで、ミュージシャンに様々な影響を与えています。BBQバンドはこの後86年に「Dreamer」という名曲を生み出します。

Dynasty 『Adventures In The Land Of Music』　（80年作品）　※廃盤

サンプリングネタとしても話題になったこのアルバム。ShalamarのプロデューサーでもあるLeon Sylvers IIIがメンバーに加わり手がけています。軽快なファンクナンバー中心ですが、都会的な爽快感があるのは、男女混成のバランスが良いんだと思います。Camp Loのネタでお馴染みの「Adventures In The Land Of Music」が素晴らしい。

Donna Summer 『Donna Summer』　（82年作品）　※廃盤

ディスコの歴史に欠かす事のできないDonna Summer。残念ながら先日お亡くなりになりました。プロデューサーにQuincy Jonesを起用したこのアルバムは、何とも豪華で完成度の高い作品となっています。Totoのメンバーが演奏している事で安定があり、Quincy人脈を使った「We are the World」の前身とでもいうような豪華メンバーによる曲が入っています。まぁ、どんなメンバーを使おうがDonna Summerの魅力は変わらないんですが、それだけ力を入れていたシンガーという事は間違いないですね。

Rah Band 『Going Up』　（82年作品）

以前、一十三十一ちゃんと、Rah Bandみたいな感じでやりたいと話した事がありました。Rah Bandが好きな理由として「基本打ち込みなんだけど、ストリングスは生か！」みたいな所だと思います。このバランスが何とも心地良いです。それもそのはず、ストリングスのアレンジャーとして数々の名曲を生み出したRichard Anthony Hewsonのプロジェクト。キュートな歌は奥様によるもので、このボーカルが何とも胸キュンなのです。

一十三十一『CITY DIVE』　　 [2012年06月20日発売]

オリジナル作品としては実に5年ぶりとなる一十三十一、待望のニュー･アルバムがビルボードよりリリース。プロデューサーはレコード蒐集家／ DJとしても知られる「流線形」のクニモンド瀧口、そしてドリーミーなサウンドで人気のトラックメーカーDORIAN と、横浜をベースに活動する湾岸音楽クルー「Pan Pacific Playa」のギタリストKashif a.k.a STRINGSBURN を共作者に迎えた。一十三十一のルーツでもある70 年代～80 年代のシティ・ポップスを背景に、まるでクラブ仲間と遊ぶように作り上げた本作。エッジーなアートワークと共に、一十三十一の“媚薬”に吸い寄せられたチームが、夏のクールネス、夜の匂い、湾岸のドライブ、煌くプール、パーティーのざわめきを音楽に閉じ込めた。街に潜り、街を泳ぎ、街で遊ぶ、2010 年代の「シティ・ミュージック」。この夏、都市で鳴らされるべきサウンド・トラックだ。

『CITY DIVE』アルバムダイジェスト・ムービー
「DIVE ～恋は思いのまま～サマーブリーズ'86」

【HMV ONLINEオリジナル抽選特典】

一十三十一『CITY DIVE』を、HMV ONLINE/HMV MOBILEで期間中にご購入されたお客様の中から抽選で10名様に「サイン入りCDジャケット」をプレゼント！
※こちらの商品のCDジャケットに直筆サインが入ったモノになります。

【応募方法】対象商品ご購入後（商品出荷時）に、メールにて応募フォームのURLをお知らせ致します。
【購入対象期間】～2012年7月20日（金）まで　※以前にご予約いただいた方も対象となります。
【応募対象期間】2012年6月19日（火）～2012年7月27日（金）

※HMV ONLINE本サイト及びHMV MOBILEサイト以外からのご購入、非会員でのご購入は特典対象外となります（HMV Yahoo!店、HMV 楽天市場ストアでのお買い上げは対象外です）。
※お客様の携帯にて指定着信許可をされている場合は、“@hmv.co.jp”のドメイン指定許可設定が必要になります。
※HMV ONLINE/HMV MOBILEでご注文頂いた場合、タイミングによっては対象期間を過ぎる場合がございますことをご了承下さい。
※当選は賞品の発送をもってかえさせていただきます。

収録曲

01. DIVE
02. ギャラクティックにさせて
03. 恋は思いのまま
04. ハーバーライト
05. 人魚になりたい
06. サマーブリーズ '86
07. サマータイムにくちづけて
08. RAINBOW
09. 摩天楼の恋人
10. グラスに浮かべたノンシャラン

Live情報

一十三十一 with 流線形
feat. Dorian & Kashif（PPP）
-sings『CITY DIVE』-

【ビルボードライブ東京公演】
9/2（日）1st　開場15:30 開演16:30
　　　　　2nd　開場18:30 開演19:30

自由席￥6800 / カジュアル￥4800（1ドリンク付）
予約受付開始　BBL会員：6/22（金）　一般予約開始：6/29（金）
※BBL会員＝ビルボードライブ有料会員

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