ザ・ダウランド・プロジェクト／ナイト・セッションズ

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2013年6月19日 (水)

ザ・ダウランド・プロジェクト／ナイト・セッションズ
ジョン・ポッター（歌手）
スティーヴン・スタッブス、マヤ・ホムブルガー、ミロシュ・ヴァレント（古楽奏者）
ジョン・サーマン、バリー・ガイ（ジャズ奏者）

「ザ・ダウランド・プロジェクト」とは、古楽アーティストとジャズ・アーティストから構成されるユニークなアンサンブルのことで、特にダウランド作品にこだわっているグループではありません。
　ヒリヤード・アンサンブルの一員だったジョン・ポッターと、古楽分野で活躍するメンバーとジャズのサックス奏者、ベース奏者によって醸し出される独特の響きは、ＥＣＭレーベルの名物としてすでに人気も定着しています。

【中世＆ルネッサンスの音楽】
今回のアルバム「ナイト・セッションズ」では、中世、ビザンティンからルネッサンスまでのさまざまな歌を取り上げており、それらの歌に反映された「ザ・ダウランド・プロジェクト」ならではのアプローチを楽しむことができます。
　レコーディングは、幽玄な響きで知られるオーストリア・アルプスのゲロルト修道院でおこなわれ、オーディオ好きにも期待の内容となっています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ジョン・ポッター（テノール）
ヒリヤード・アンサンブルのテノールで音楽ディレクターだったポッターは、教職の忙しさなどもあって現在はソロで活動。ノン･ヴィブラートの伸びのある美声を駆使した繊細で豊かな歌は絶品というほかありません。古楽から現代音楽までこなす素晴らしい歌手です。ノルウェーの女声ユニット、“トリオ・メディーヴァル”をプロデュースしたのも彼でした。

スティーヴン・スタッブス（キタローネ、ギター）
1951年、シアトル生まれのリュート奏者。1988年に有名な“トラジコメディア”を結成する一方、ソリストとしても活躍し、すでにCDもかなりの数にのぼります。

マヤ・ホムブルガー（バロック・ヴァイオリン）
チューリッヒ生まれの彼女は、古楽活動をおこなうために1986年に渡英。その後、ガーディナーやホグウッド、ピノックらと共演、自身のレーベル“MAYA RECORDINGS”からもバッハとテレマンのアルバムをリリース。やがてフリージャズ作曲家でベーシストでもあるバリー・ガイとのコラボレーションでも名を馳せます。

ジョン・サーマン（ソプラノ・サックス、バス・クラリネット）
1944年、イギリスのデヴォンに生まれたジャズ・プレイヤー。ECMに多数のレコーディングがあります。

バリー・ガイ（コントラバス）
1947年、ロンドン生まれのベーシストで、作曲家でもあるジャズ・ミュージシャン。革新的なベース・プレイと多彩なアイデアを導入した彼の作品はこれまでにも高い評価を得ており、ジャズ･アルバムのほか、ヒリヤード・アンサンブルのアルバムや、ホムブルガーとのアルバムもリリースされています。

【収録情報】
・『First descent』
・『Menino Jesus a Lappa』
・『Recercar (Joan Ambrosio Dalza)』
・『Can vei la lauzeta mover』
・『First triage (Bernart de Ventadorn)』
・『Man in the moon』
・『Corpus Christi』
・『Whistling in the dark』
・『Swart mekerd smethes』
・『Fumeux fume (Solage)』
・『Hortus ignotus』
・『Mystery play』
・『I sing of a maiden』
・『Theoleptus 22』
・『Second descent』
・『Second triage』
・『Prelude (Pierre Attaignant)』

　ザ・ダウランド・プロジェクト
　　ジョン・ポッター（テノール）
　　スティーヴン・スタッブス（リュート、ギター）
　　ジョン・サーマン（サックス、クラリネット、パーカッション）
　　マヤ・ホンブルガー（ヴァイオリン）
　　バリー・ガイ（ベース）
　　ミロシュ・ヴァレント（ヴァイオリン、ヴィオラ）

　録音時期：2001年、2006年
　録音場所：オーストリア、聖ゲロルト修道院
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）