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ラ・タランテラ〜解毒の踊り

2013年6月28日 (金)

ラ・タランテラ
オルガンとさまざまな楽器による解毒の踊り


アルバム冒頭、タンブレロ(タンバリン)のシンバル部分が長く鳴らされ、やがて絶妙なタイミングで太鼓部分が叩かれて、続いてオルガンが参入するという演出は実に効果的。
 その後、ひなびた雰囲気の曲、活発な曲と雰囲気を変えながら進んでいきますが、面白いのは、ルネッサンス・バロックの時代に流行した「ラ・スパーニャ」の旋律を使った曲を数多く取り上げている点。タランテラとの相性も良く、のどかな「パストラーレ」も交えて緩急自在な音楽を作り上げて行きます。

【タランテラ】
タランテラはイタリア南部の舞曲。起源には諸説ありますが、有名なのが、イタリア東南部タラント近辺に存在した毒グモ伝説に由来するもので、その毒グモに噛まれた際、激しく踊ると治療的な効果があるとされていたという摩訶不思議な話。
 もっともイタリアには「タランチュラ」からイメージされるような大型のクモはいませんし、毒グモについても毒性の弱い小型のクモが知られているだけなので、単に伝統行事のようなものとして楽しまれていただけなのかもしれません。
 真偽はともかく、踊りの方はテンポが良く刺激的なこともあって親しまれて定着、音楽家たちは、教会、広場などで、「タランテラ」を盛んに演奏したと言われ、のちにナポリ地方の代表的な舞曲として知られるようになっていきました。
 1830年代に書かれたメンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』では実にかっこよく「タランテラ」が登場しますが、古い時代の「タランテラ」にはまた違ったおもしろさがあり、タミンガは長年の研究をもとに、オルガンとさまざまな楽器を交えたアンサンブルで楽しい演奏を展開。使用楽器は、イタリア南部の都市、ガラティーナ、コリリアーノ、カザラーノのオルガンと、タンバリンやカスタネット、トライアングル、そしてマンドリン、ギターのような楽器で、とりあげた作品が書かれたのは17世紀から20世紀と広範に渡っています。(HMV)


【収録情報】
・作曲者不詳:タランテラ・プグリエーセ
・キルヒャー:アンティドトゥム・タラントゥーレ(毒蜘蛛の解毒剤)
・キルヒャー:タランテラ、ヒポドリア旋法
・ムルシア:タランテラ
・マルケッティ:タランテラ
・カレザーナ:タランテラ
・ストラーチェ:タランチュラ・チューン
・デ・フエーテ:タランテーラ
・作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ
・キルヒャー:タランテラ、シシリアのオクターヴ
・作曲者不詳:様々なタランテラ
・作曲者不詳:ピッツィカ・タランタータ・ミノーレ
・ヴェッキオッティ:パストラーレ
・グレコ:タランテラ・コン・ヴァリエ・パルティーテ
・作曲者不詳:真のナポリ風タランテラ
・作曲者不詳:パストラーレ・コン・イ・フラウティーニ=カンツォーナ
・作曲者不詳:パストラーレ ハ長調
・ヴェッキオッティ:ナポリ風ピファラータ
・作曲者不詳:パストラーレ 変ホ長調
・エロルド:タランテラ〜歌劇『ザンパ』の序曲より
・作曲者不詳:ガリポリのパストラーレ
・作曲者不詳:ピッツィカ・ピツィカ・タランティーナ
・作曲者不詳:タランテラ・カラブレーゼ
・クレメンティ:タンランテラ
・ロッシーニ:踊り、ナポリ風タランテラ
・作曲者不詳:パストラーレ 変ロ長調
・作曲者不詳:ナポリ風タランテラ
・作曲者不詳:ナポリ風タランテラ

 リウヴェ・タミンガ(オルガン)
 ファビオ・トリコミ(タンブレロ、トライアングル、カスタネット、マンドリーノ、キタラ・バロッカ、ヴァイオリン)
 ルイジ・マンジョカヴァッロ(ヴァイオリン)
 オッタヴィア・ラウーザ(ヴァイオリン)
 ステファノ・アルバレッロ(キタラ・バッテンテ)

 録音時期:2011年9月3,4,5日
 録音方式:ステレオ(デジタル)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『タランテラ〜オルガンと様々な楽器による解毒の踊り タミンガ、トリコミ、マンジョカヴァッロ、他

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『タランテラ〜オルガンと様々な楽器による解毒の踊り タミンガ、トリコミ、マンジョカヴァッロ、他

価格(税込) : ¥2,959
会員価格(税込) : ¥2,575
まとめ買い価格(税込) : ¥2,220

発売日:2013年08月09日
入荷日未定

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