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2013年10月15日 (火)

グレート・ピアニスツ・レジェンダリー・レコーディングズ(5CD)

5人の歴史的名ピアニストの演奏を集めたボックス。参考までにもとのジャケット画像を表示しておきます。

【収録情報】

Disc1 :エミール・ギレリス (ICAC5000)
ボールトとのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&3番


ソ連が生んだ名ピアニスト、エミール・ギレリス[1916-1985]はベートーヴェンを得意としており、ピアノ協奏曲についても数多くの録音を残していました。
 当CDに収録された第1番と第3番についても、複数のセッションやライヴでの録音が残されており、高い評価を受けているものが多いのですが、中でも1969年にセル&ウィーン・フィルとライヴで共演した第3番は素晴らしい演奏として有名な存在でした。
 今回登場する録音はその2年前にロンドンでおこなわれたもので、指揮は巨匠エードリアン・ボールトが受け持っています。ボールトもギレリス同様、実演ではけっこう気合の入った演奏をおこなう人物でしたが、この第3番の演奏についても、高名な批評家ウィリアム・マンが「第1楽章から生気に満ちあふれ、堅固で明瞭な音、そして尊厳に満ち溢れたラルゴ、的確なテンポによる活発なロンド」と大絶賛の記事を書いており、他紙の批評家たちも賛辞を呈していたといいます。(HMV)

ベートーヴェン:
・ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
・ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
 エミール・ギレリス(ピアノ)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 サー・エードリアン・ボールト(指揮)
 録音時期:1967年7月10日(第1番)、13日(第3番)
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

Disc2:ジュリアス・カッチェン (ICAC5048)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番、他
カッチェン、ケンペ&BBC交響楽団


名ピアニスト、ジュリアス・カッチェン[1926-1969]は、11歳の時にラジオ番組に出演してシューマンを弾き、その放送を聴いていたオーマンディに招かれてモーツァルトのピアノ協奏曲第20番でデビューしたという逸話でも知られています。
 その後、カッチェンは大学で哲学とフランス語学を学びながら、デイヴィッド・サパートンに師事して腕を磨き、やがてパリに留学して演奏会が注目を集めると、その後はパリを本拠に活躍。肺癌のため42歳で早世するまで、ソロだけでなく室内楽にも意欲的に取り組み、また、演奏活動の傍ら、日本の骨董である「根付」の蒐集にも情熱を燃やすなどユニークなパーソナリティでも注目を集めました。
 その演奏は高度な技巧と確かな様式感を軸とした充実したもので、モーツァルトから20世紀作品に至る幅広いレパートリーにより、ヨーロッパでは高く評価され、特にブラームスとベートーヴェンのスペシャリストとしてよく知られていました。
 今回登場するライヴ録音盤には、カッチェンが得意としたブラームスのピアノ協奏曲第1番が、同じくブラームスを得意としたケンペとの共演で収録されているほか、ショパンのバラード、リストのメフィスト・ワルツ第1番、シューマンの予言の鳥、アルベニスのトゥリアーナが収められています。(HMV)

・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
 ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 BBC交響楽団
 ルドルフ・ケンペ(指揮)
 録音時期:1967年10月11日
 録音場所:ロンドン、BBCマイダ・ヴァレ・スタジオ
 録音方式:モノラル

・ショパン:バラード第3番変イ長調 Op.47
・リスト:メフィスト・ワルツ第1番 S514
 ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 録音時期:1965年10月4日
 録音場所:ロンドン、ブロードキャスティング・ハウス、コンサート・ホール
 録音方式:モノラル

・シューマン:森の情景から『予言の鳥』Op.82-7
・アルベニス:イベリア第2集から『トゥリアーナ』
< a href="/search/index.asp?adv=1&genre=700&keyword=Katchen">ジュリアス・カッチェン(ピアノ)
 録音時期:1958年9月29日
 録音場所:ロンドン、BBCマイダ・ヴァレ・スタジオ
 録音方式:モノラル

・ジュリアス・カッチェン、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番とブラームスのピアノ協奏曲第1番を語る
 聞き手:ジョン・エイミス
 録音時期:1967年12月15日
 録音場所:ロンドン、BBCスタジオ
 録音方式:モノラル

Disc3:クラウディオ・アラウ (ICAC5045)
クレンペラーとのショパン:ピアノ協奏曲第1番、他


名ピアニスト、クラウディオ・アラウ[1903-1991]は、5歳で初リサイタルをおこない、8歳で政府の援助によりベルリンに留学、同地でフランツ・リストの高弟だったマルティン・クラウゼに師事して腕を磨き、11歳で『超絶技巧練習曲』を演奏するほどのヴィルトゥオーゾとして有名になった天才少年でした。
 その後、メンゲルベルクやニキシュ、フルトヴェングラーといった指揮者たちと共演を重ねてさらなる名声を確立、22歳で母校シュテルン音楽院の教授に就任し、24歳のときにはジュネーヴ国際ピアノコンクールで優勝してもいます。
 第二次世界大戦中の1941年にはアメリカに移住し、以後、アメリカを拠点に世界各国で活躍し88歳で亡くなる直前まで旺盛な活動を展開していました。
 アラウのレパートリーは幅広いものでしたが、中でも特に評価の高かったのが独墺ものとリスト、ショパンなどでした。
 今回登場する放送曲正規音源によるケルン放送交響楽団とのライヴ録音盤は、アラウ得意のショパンとベートーヴェンのコンチェルトを収めたもので、前者はオットー・クレンペラー、後者はクリストフ・フォン・ドホナーニが指揮を受け持っています。
 クレンペラーとのショパン第1番は以前から有名なもので、作品の通常のイメージからすると重厚で力強すぎる感のあるクレンペラーのオーケストラと、ロマンティシズムをたたえながらもやはりパワフルなアラウのピアノが渡り合うという実に堂々たるコンチェルト演奏です。
 クレンペラーとアラウの関係は、戦前、1930年代にベルリンでおこなったシューマンのピアノ協奏曲での共演にまでさかのぼります。そのときは若手のアラウに対してクレンペラーが徹底的に自分の解釈を押し付けたため、アラウは不快な思いをしたと述懐していますが、それから20年を経てのここでの彼らの関係は、それに較べれば非常に良好とは言えるものの、ショパンのことをあまりわかっていないクレンペラーに対して、アラウが困る場面もしばしばだっったとか。とはいえ、演奏はユニークながら素晴らしいものに仕上がっており、この成功が3年後のロンドンでのベートーヴェン・チクルスに結びついたのかも知れません。
 アラウとドホナーニは1963年のシューマン&グリーグのPHILIPS録音で相性の良いところを見せてただけに、4年前の収録となるこのベートーヴェン第4番でも良い演奏が期待できそうです。(HMV)

・ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調
 クラウディオ・アラウ[1903-1991]
 ケルン放送交響楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)
 録音時期:1954年10月25日
 録音場所:ケルン放送第1ホール
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調
 クラウディオ・アラウ[1903-1991]
 ケルン放送交響楽団
 クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)
 録音時期:1959年4月6日
 録音場所:ケルン放送第1ホール
 録音方式:モノラル(ライヴ)

Disc4:ジョルジュ・シフラ (ICAC5079)
グリーグ:ピアノ協奏曲、リスト:ピアノ協奏曲第1番、他


ハンガリー、ブダペスト生まれのジョルジュ・シフラ[1921-1994]は5歳の時にサーカスや居酒屋で即興演奏を行い、幼い頃から「ショーマン」としての才能を遺憾なく発揮していたことが知られています。そして、フランツ・リスト音楽院に入学し、エルネ・ドホナーニに師事することでピアニストとしての能力を飛躍的に高めました。しかし、当時ソ連の影響下にあったハンガリーから脱出を試みるも残念ながら失敗し、1950年から3年間懲役刑に処せられてしまいます。この時は酷い拷問を受けるなど、かなり悲惨な体験をしたのですが、釈放されると同時に、「Qualiton」レーベルと「Supraphon」レーベルに録音を開始。これを足がかりに西ヨーロッパでの活躍の糸口をつかみ、1956年10月の「ハンガリー動乱」の際にはウィーンに逃れることができ、そこで卓越した成功を収めたのです。その後、西ヨーロッパからパリ、ロンドン、ニューヨークなどのツアーを経て、最終的にはフランスに定住し、その名を轟かせました。
 彼の演奏は驚くほど豪快であり、とりわけリストの作品での技巧の冴えについては、たとえ「音楽性に乏しい」と言われたとしても、やはり右に出るものはいないでしょう。しかし、グリーグの協奏曲には驚くほど内省的な部分もあり、また、スパイスの効いたリュリやスカルラッティの小品からも、彼の知られざる一面が伺えます。全て商業的初出音源です。(ICA CLASSICS)

・グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
 ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮)
 録音時期:1959年4月17日
 録音場所:パリ
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調
・リスト:ハンガリー民謡の主題による幻想曲
 ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
 フランス国立放送管弦楽団
 アンドレ・クリュイタンス(指揮)
 録音時期:1959年3月12日
 録音場所:パリ
 録音方式:モノラル(ライヴ)

・リュリ:ガヴォットとロンドー ニ短調
・D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.96
 ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
 録音時期:1959年1月20日
 録音場所:ルクセンブルク
 録音方式:モノラル(ライヴ)

Disc5:シューラ・チェルカスキー (ICAC5085)
ショパン:ピアノ協奏曲集


シューラ・チェルカスキー[1909-1995]は、晩年になって毎年日本に来日し、その深い音楽性と暖かみのある人間性で多くの聴衆を魅了していました。彼はもともとはロシア生まれでしたが、1917年に勃発したロシア革命を機に、家族とともにアメリカ合衆国に亡命、カーティス音楽院でヨゼフ・ホフマンに師事し、華麗な演奏技術を身に着けたと言われています。1920年、11歳の時にボルティモアで伝説的なデビュー・コンサートを行い、1925年にはオーストリア、南アフリカなどへのコンサートツアーの開催、また数多くの音楽祭や演奏会に出演することで名声を高め、1940年代にカリフォルニアに移住してからは、バルビローリやストコフスキーと共演し、一層知名度を上げています。バッハからベリオまで幅広いレパートリーを有していましたが、彼が最も得意としたのは、やはり19世紀のロマンティックな作品でした。
 このショパンの2つの協奏曲は、彼のレパートリーの中ではとても珍しいものではありますが、ここでの自然な息遣いと溢れかえるようなロマンティシズムは、まさに彼ならではのものではないでしょうか。(ICA CLASSICS)

・ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 シューラ・チェルカスキー(ピアノ)
 BBCスコティッシュ交響楽団
 クリストファー・エイディ(指揮)
 録音時期:1981年12月3日
 録音場所:グラスゴー、ブロードキャスティング・ハウス第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(セッション)

・ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
 BBC交響楽団
 シューラ・チェルカスキー(ピアノ)
 リチャード・ヒコックス(指揮)
 録音時期:1983年8月30日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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名ピアニスト達の伝説的録音集〜ギレリス、カッチェン、アラウ、シフラ、チェルカスキー(5CD)

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名ピアニスト達の伝説的録音集〜ギレリス、カッチェン、アラウ、シフラ、チェルカスキー(5CD)

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BBCレジェンズ・グレート・レコーディングズ(20CD)

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