ウィッグルスワース／ショスタコ第１５番 ショスタコーヴィチ・ニュースへ戻る

2014年1月31日 (金)

ショスタコーヴィチ：交響曲第15番
ウィッグルスワース＆オランダ放送フィル

SACDハイブリッド盤。マーク・ウィッグルスワースによるショスタコーヴィチの交響曲全曲録音が遂に完結。
　マーク・ウィッグルスワースは、1964年サセックス生まれの英国の指揮者。ショスタコーヴィチやマーラー、現代作品などの楽譜の精緻な音化によってCDでも高い評価を得ているほか、オペラでも実績を積み重ねつつあり、2015年にはイングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督就任も決定しています。
　近現代のオーケストラ作品は、ホールの大型化やそれにともなう楽団規模の拡大もあってか楽譜の情報量が飛躍的に増大しているため、ウィッグルスワースの常に冷静でコントロールの効いたアプローチは、ショスタコーヴィチの慣れ親しんだ作品から意外な魅力を引き出してくることもしばしばでした。今回は、シニカルで引用も多いショスタコ晩年の交響曲第15番ということで、ウィッグルスワースの目の詰んだ指揮に期待のかかるところです。
　なお、第15番は中規模作品ということで演奏時間が47分ほどと短めなこともあってか、ここでは以前リリース済みの交響曲第1番を組合わせとして収録。ショスタコーヴィチに最初と最後の交響曲を楽しめる構成になっています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
ショスタコーヴィチ：
1.　交響曲第1番ヘ短調 Op.10
2.　交響曲第15番イ長調 Op.141

　オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
　マーク・ウィッグルスワース（指揮）

　録音時期：2006年10月
　録音場所：オランダ放送音楽センターMCO5スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND