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ギル・シャハム/1930年代のヴァイオリン協奏曲集

2014年3月7日 (金)

ギル・シャハム/1930年代のヴァイオリン協奏曲集(2CD)
ベルク、ストラヴィンスキー、バーバー、ハルトマン、ブリテン


1929年の世界大恐慌のインパクトもあり、ナチスの台頭など社会的には大きな波乱含みとなった激動の1930年代は、クラシックの音楽家達にも少なからぬ影響を与えたようで、動機はさまざまながらも数多くの傑作が生み出されています。
 名手ギル・シャハムは、そうした背景のもとに生み出された作品にヴァイオリン協奏曲が多いことに注目、ライヴ録音を集めてまとまった規模で発売する企画を打ち出し、今回その第1集がリリースされることとなりました。

バーバーのヴァイオリン協奏曲
資産家に依頼されてその息子のために書いた作品ですが、奏者の技術的な問題から作曲に横槍が入りながらも、バーバーの意思通りに完成させた傑作。

ベルクのヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリニストのクラスナーから委嘱されて書かれたものですが、作曲前に、ベルク自身も可愛がっていたアルマ・マーラーの娘が19歳の若さで亡くなってしまったため『ある天使の思い出に』という副題が付された音楽に仕上がることとなりました。

ハルトマンの葬送協奏曲
反ナチスの立場を貫いた作曲家によるもので、副題に「チェコスロヴァキア共和国への哀歌」とあるように、1938年のチェコスロヴァキアのズデーテン地方をナチスに割譲するというミュンヘン条約に抗議する作品として、チェコのフス教徒のコラールをモチーフとして書かれています。

ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリニストのドゥシュキンからの依頼により1931年に書かれたもので、ナチス台頭直前、活気のあったベルリンで作曲され初演されています。作風は新古典的な親しみやすいものとなっています。

ブリテンのヴァイオリン協奏曲
1939年にカナダで作曲され、翌1940年にニューヨークで初演されています。ブリテンは、同年に日本からの祝典音楽の依頼に「シンフォニア・ダ・レクィエム」を作曲するなど、反戦の立場を貫いていただけに、静かに終わるこの作品にもそうした思いが込められているのかもしれません。(HMV)

【収録情報】
Disc1
・バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
 録音:2010年2月25-27日、ニューヨーク(ライヴ)

・ベルク:ヴァイオリン協奏曲『ある天使の思い出に』
 シュターツカペレ・ドレスデン
 デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
 録音:2010年6月13-15日、ドレスデン(ライヴ)

・ハルトマン:葬送協奏曲
 セヨン・ソロイスツ
 録音:2013年8月31日-9月1日、ニューヨーク

Disc2
・ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 BBC交響楽団(4)
 デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
 録音:2008年12月8日、ロンドン、バービカン・センター(ライヴ)

・ブリテン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.15
 ボストン交響楽団(5)
 ファンホ・メナ(指揮)
 録音:2012年11月1-3,6日、ボストン、シンフォニー・ホール(ライヴ)

 ギル・シャハム(ヴァイオリン)
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『1930年代のヴァイオリン協奏曲集第1集〜ベルク、ストラヴィンスキー、バーバー、ハルトマン、ブリテン』 シャハム(2CD)

CD 輸入盤

『1930年代のヴァイオリン協奏曲集第1集〜ベルク、ストラヴィンスキー、バーバー、ハルトマン、ブリテン』 シャハム(2CD)

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会員価格(税込) : ¥3,436
まとめ買い価格(税込) : ¥2,962

発売日:2014年03月26日
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