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ベルリン古楽アカデミー/モーツァルトを介して聴く大バッハ

2014年3月16日 (日)


天才モーツァルトを介して聴く大バッハ。
ベルリン古楽アカデミーが冴える!


ベルリン古楽アカデミー久々のアンサンブルもの新譜の登場。圧巻の『フーガの技法』(HMC902064)のあとは、ヤーコプスのプロジェクトで『魔笛』やマタイ受難曲、またペルゴレージの作品などで鮮烈な音色を聴かせてくれていたベルリン古楽アカデミー。このたびリリースされるのは「W.A.Mozart after J.S.Bach」と題された、モーツァルト編曲のバッハ作品を中心とした1枚です。
 興味深いのが、平均律の室内楽編曲版。バッハの平均律が出版されたのは1801年のことでしたが、モーツァルトは、ヴァン・スヴィーテン伯爵を介して、バッハの平均律の存在を知ります。モーツァルトは、来る日も来る日もオリジナルの資料にあたって平均律を研究、4声体の5つのフーガを2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのために編曲しました。これはK405というコレクションの中に収められており、ヴァン・スヴィーテン伯爵のサロンでのマチネー演奏会で演奏されたと考えられています(1782から83年にかけてのこと)。この盤には5曲のうち3曲が収められています。プレリュードはバッハの平均律のプレリュードとは必ずしも同じものではありませんが、すべてモーツァルトによる(と考えられる)ものです。
 K番号が付されていないものは、オーストリア国立図書館に収蔵されている、モーツァルトと非常に関連が深い(コピストが同じ、など)と考えられるものの、作曲者不詳の楽曲。K546の弦楽のためのアダージョとフーガは、K426の2台のクラヴィーアのためのフーガのモーツァルト自身による編曲版ですが、一層声部の動きが明瞭で、ベルリン古楽アカデミーの面々の腕も冴えわたっています。
 天才モーツァルトを介して知るバッハの新しい世界に興味津々の一枚です!(キングインターナショナル)

【収録情報】
『アダージョとフーガ〜W.A.Mozart after J.S.Bach』

・プレリュードとフーガ ニ短調 K.405/4(J.S.バッハ:平均律第2巻第8番 嬰ニ短調 BWV.877)
・ラルゲット・カンタービレ ニ長調&フーガ K.405/5(J.S.バッハ:平均律第2巻第5巻ニ長調 BWV.874)
・アダージョとフーガ イ短調(J.S.バッハ:平均律第1巻第22番変ロ短調 BWV.867)
・アレグロ ハ短調 K.Anh.44&2台チェンバロのためのフーガ K.426
・アダージョ・カンタービレ&フーガ変ホ長調(平均律第2巻第7番変ホ長調 BWV.876)
・弦楽のためのアダージョとフーガ ハ短調 K.546
・アダージョとフーガ ホ長調 K.405/3(平均律第2巻第9番ホ長調 BWV.878)
・アダージョとフーガ ロ短調(平均律第1巻第4番嬰ハ短調 BWV.849)
・アダージョとフーガ ニ短調(平均律第1巻第4番嬰ハ短調 BWV.849)

 ベルリン古楽アカデミー

 録音時期:2012年9月13-15日
 録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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『アダージョとフーガ〜モーツァルト編曲によるバッハ作品集』 ベルリン古楽アカデミー

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『アダージョとフーガ〜モーツァルト編曲によるバッハ作品集』 ベルリン古楽アカデミー

モーツァルト(1756-1791)

ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

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会員価格(税込) : ¥2,862
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発売日:2014年04月17日
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