知られざる傑作、ペレスの『死者のための朝の祈り』
2014年4月19日 (土)
ペレス:死者のための朝の祈り
プランディ&ギスリエリ合唱団&コンソート
ジュリオ・プランディ指揮ギスリエリ合唱団&コンソートによる知られざる声楽作品のレコーディングがドイツ・ハルモニア・ムンディ・レーベルから登場。
前作ヨンメッリの宗教声楽作品集に続く今回のアルバムでは、世界初録音となる18世紀ナポリ楽派の作曲家ダヴィデ・ペレスの『死者のための朝の祈り』をとりあげています。
【ダヴィデ・ペレス】
1711年にナポリに生まれ、11才から22才までの間ナポリ音楽院で学んでいました。その後、シチリア、パレルモ、ローマなどの宮廷作曲家、オペラ作曲家として活躍し、44ものオペラを書き上げています。1740年代、それらの作品は当時ペルゴレージをしのぐほどの人気を得たともいわれており、作品はウィーンでも上演されていました。 その後、1749年のヴァチカン礼拝堂のカペルマイスターの選挙の際には、ニコロ・ヨンメッリに敗れてしまいましたが、1752年にはポルトガルの王宮音楽家となります。しかし1755年、リスボン大地震で歌劇場が倒壊してしまったため、その後は、教会音楽作曲家として活躍することとなります。
ヨンメッリと同様、バロックから古典主義の端境期に生きたペレスは、ナポリ・バロックの壮大さや、教会音楽の対位法的要素を維持しながら、疾風怒濤様式の感覚、ウィーン・ロココ風様式の影響も受けた音楽を書いていました。
【死者のための朝の祈り】
1770年にリスボンで作曲されたペレスの最も重要な作品のひとつ。亡くなった同僚音楽家への追悼を目的に、5人の歌手、合唱、オーケストラのために書かれたこの『死者のための朝の祈り』は、当初はヨンメッリの『レクィエム』との組み合わせで、後にはモーツァルトの『レクィエム』との組み合わせで、19世紀にいたるまで毎年リスボンの王宮で演奏されていたといいます。
バロック音楽の伝統を引き継ぎ、さらに古典派音楽の到来も予感させるイタリア宗教音楽の傑作です。
【演奏について】
指揮者のジュリオ・プランディは1977年生まれ。ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で合唱音楽、指揮、作曲を学びながら、パヴィーア大学の数学科でも学んで卒業。パヴィーア大学の音楽仲間らと様々な時代の合唱作品を研究する合唱団と器楽アンサンブルを設立し、知られざる作品に光をあててコンサートをおこなっています。 ここでは、2013年にリスボン大聖堂の古文書庫に保管されていた19世紀後半の楽譜を校訂して復活蘇演、その直後にレコーディングされたのがこのアルバムということです。(HMV)
【収録情報】
・ダヴィデ・ペレス:『死者の朝の祈り』
ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
サルヴォ・ヴィターレ(バリトン)
ギスリエリ合唱団&コンソート
ジュリオ・プランディ(指揮)
録音時期:2012年6月
録音場所:イタリア
録音方式:ステレオ(デジタル)
古楽最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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輸入盤
死者のための朝の祈り プランディ&ギスリエリ合唱団&コンソート、インヴェルニッツィ、ヴィターレ
ペレス、ダヴィデ(1711-1778)
価格(税込) :
¥2,750
会員価格(税込) :
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まとめ買い価格(税込) :
¥2,062
入荷日未定
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輸入盤
宗教的合唱作品集 プランディ&ギスリエリ合唱団&コンソート
ヨンメッリ、ニコロ(1714-1774)
価格(税込) :
¥2,750
会員価格(税込) :
¥1,925
在庫あり
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