トゥーレックのバッハ：平均律全曲＆ゴルトベルク（６ＣＤ） クラシックお買得ボックス・ニュースへ戻る

2014年10月12日 (日)

バッハ：平均律クラヴィーア曲集全曲、ゴルトベルク変奏曲（６ＣＤ）
ロザリン・トゥーレック

【平均律クラヴィーア曲集全曲】
グールドに影響を与えたことでも知られる鍵盤楽器奏者、ロザリン・トゥーレック[1914-2003]（トゥレック、テューレック、テュレックとも）は、かつて欧米ではバッハ演奏の権威として有名な存在でした。
　この『平均律』は、トゥーレックがまだ30代だった1952年から53年にかけて、米デッカのためにニューヨークで録音したもの。スタジオ収録のため、古い録音にも関わらず聴きやすい音質となっており、個性豊かなピアニズムを十分に味わえます。

【ゴルトベルク変奏曲】
ロザリン・トゥーレックが得意としたゴルトベルク変奏曲には、チェンバロ演奏を含めて全部で６種類の録音があり、これが最後のもので83歳の時の演奏となります。
　演奏は細部まで完璧に手の内に入った見事なもので、冒頭のアリアから深く美しい叙情を聴かせて比類のない美を堪能させてくれます。あわてず急がず、楽譜情報をじっくり克明に音化してゆこうとする方針はいつも通りですが、強い共感ゆえ、ともすると重くなりがちだったこれまでのものに較べると、肩の力の抜けた自然さが印象に残ります。とは言え、第29変奏での強烈な表情や、続く最終変奏でのスケールの大きな表現などはやはりさすがです。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1-4
● バッハ：平均律クラヴィーア曲集第1巻 BWV.846-869
● バッハ：平均律クラヴィーア曲集第2巻 BWV.870-893
　録音時期：1952-53年
　録音方式：モノラル（セッション）
　原盤：米デッカ

Disc5-6
● バッハ：ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

　録音時期：1998年3月
　録音場所：ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）

　ロザリン・トゥーレック（ピアノ）