無人島～俺の10枚～【シャムキャッツ連載編～最終回：夏目知幸～】

2015年3月4日 (水)

3rdアルバム『AFTERHOURS』が2014年の音楽シーンを代表する名盤と各方面から絶賛されている注目のシャムキャッツ！そんな『AFTER HOURS』の世界の「その後」を舞台に、現代を生きる僕らの群像／日常を、より豊かになった音楽的語彙と輝きを増したユーモアで鮮やかに切りとった必聴のミニ・アルバム『TAKE CARE』が登場！
アルバムの完成を記念し、更新を続けたHMVの人気企画「無人島10枚」メンバー全員リレー連載！いよいよ最終回！Vocal&Guitarをつとめる夏目知幸が選ぶ作品とは？

無人島～俺の10枚～【シャムキャッツ連載編】一覧

『TAKE CARE』シャムキャッツ　[2015年3月4日発売]

前作を彩っていたネオ・アコースティック的要素に加えて、更なる音楽的語法を数々消化し、よりリズミックでこれまで以上に色彩に富む楽曲群が収録されることとなった。ジャングリーかつシャープで表情豊かなギタープレイ、ステディーに時にはトリッキーに疾走するベースとドラムス、ポップでユーモラスな味わいを加味するシンセサイザーなど電子音、そして更なる詩情を湛えた夏目知幸によるボーカル、そしてシャムキャッツ史上もっとも流麗とも言える楽曲とそのメロディーが、全てが有機的な要素となって僕達/ 私達の生活と混ざり合っていく…。前作と同じく、レコーディング～ミキシングエンジニアに柏井日向を迎え、サウンド・プロダクションにおいても更なる深化を遂げた作品となる。

★☆ 【HMV限定特典】ステッカー ☆★

HMV 店舗およびHMV ONLINE/MOBILEで、シャムキャッツ『TAKE CARE』（PCD18785）をお買い上げのお客様に先着で「ステッカー」をプレゼント致します。

＊特典は無くなり次第終了となります。ご購入前に必ず商品ページにて特典の有無をご確認下さい。

『TAKE CARE』収録楽曲

01． GIRL AT THE BUS STOP
02． KISS
03． CHOKE
04． WINDLESS DAY
05． PM 5:00

シャムキャッツプロフィール

夏目知幸 (Vocal&Guitar) / 菅原慎一 (Guitar&Vocal) / 大塚智之 (Bass&Chorus) / 藤村頼正 (Drums&Chorus)
4人組のロックバンド、シャムキャッツ。
2009年春、1stアルバム『はしけ』をリリース。
その後、自主制作で次々と発表したCD-R作品「DEMO SINGLE SERIES」(全3作)、シングル「渚」と「サマー・ハイ」は全てSOLD OUT。
2011年秋、ミニ・アルバム『GUM』をリリース。
2012年冬、P-VINE RECORDSより2ndアルバム『たからじま』をリリース。収録曲“SUNNY”がテレビ東京系「モヤモヤさまぁ～ず2」のエンディング曲に起用される。
2013年、夏から秋にかけてTurntable Filmsとのスプリット12インチアナログシングルの先行即売全国ツアーを開催。
2014年の年明け、店舗限定シングル「MODELS」をリリース、一週間で完売。VJを加えたバンド初のワンマン・ツアー「GO」を東名阪で開催。
3月、最新アルバム『AFTER HOURS』をリリースし、渋谷CLUB QUATTRO公演を含む全国ツアーを開催し大成功を収める。また、アルバムの好評を得て「MODELS/LAY DOWN」を7インチ・アナログとしてシングルカット、更には『AFTER HOURS』をLP化。
10月には自主企画イベント「EASY」を成功させ、DeerhoofやMac DeMarcoなど海外アクトとの共演も重ねるなど、シーンの枠組みを超えた更なるブレイクが期待される。

http://siamesecats.jp/

無人島～俺の10枚～【シャムキャッツ連載編～最終回：夏目知幸～】

Lonnie Johnson 「Blues & Ballads」

僕ぜんぜん無人島に行きたくないんですよね。街が好きなので。なので、持っていきたいものなんて全然思いつかないんです本当は。音楽って僕にとっては街で鳴ってるものです。ま、フジロックとかは好きですし、もしひとりでキャンプとか行ったとしてそこで音楽聞きながらお酒飲んだりしたら気持ちいいだろうなあとは思うんですけど。無人島かあ。さびしそう。何を聞いても街を思い出してしまって、すぐに帰りたくなってしまいそう。１０枚持っていっても、全部は聞かないだろうなあ。人肌恋しいなあ。そんなときに、極力さびしくならないっつーか、こういう感じも悪くねえなあと思わしてくれそうな音楽を。

Leon Redbone 「On the Track」

理由は上と一緒です。情けない自分ってかわいいっすよね。勝ったときの気分ってつまらない。おれ、どうしてこんなとこ、いるのかなあ？ってこれ聞いて考えたい。

Dennis Brown 「If I Follow My Heart」

これを録った時デニス・ブラウンは１４歳だったそう。のびやか。

Big Mama Thornton 「Hound Dog (Peacock Recordings)」

まあなんとなくですね。無人島ですから。なんとなく持っていくくらいの方がいいかなあと。

49Americans 「Wonder」

無人島じゃなくてもこれは持っていかないといけない決まりになっております。

Velvet Underground　「Velvet Underground」

これももっていかないといけない決まりになっております。無人島だから、都会的な音楽は聴きたくないけど、でもルーリードが歌っている寂しさって、もしかして海鳥ちゃん、きみにもわかるだろう？と一杯グッと飲むわけですね。で、かわいいあのこに電話をしようとする。が、通じない。かかるわけがない。ツイッターもだめ。いい写真撮れるけど、インスタもダメ。あたりまえ。おい、やっぱりこんなところ来るんじゃなかったよと思う。

Amason