ジャズ・スタイルで聴くモーツァルトのピアノ協奏曲！

2015年5月16日 (土)

モーツァルト：ピアノ協奏曲第９番（ジャズ・アレンジ版）
小曽根真、スコティッシュ・ナショナル・ジャズ・オーケストラ

クラシック分野でも活躍中のジャズ・ピアニスト、小曽根真がスコットランドで演奏したジャズ・スタイルによるモーツァルトのピアノ協奏曲第9番『ジュノーム』のライヴ録音の登場。
　この作品はモーツァルトが二十歳のとき、地元ザルツブルクを訪れたフランスの女性ピアニスト、ジュノーム（ジュナミ）の影響を受けてそれまでのピアノ協奏曲から大きく飛躍を遂げることになった作品。モーツァルト自身も気に入って数多く演奏したということで、そのためカデンツァも多く遺されており、モーツァルトの自由なスタンスを証明するものともなっています。
　その自由さをさらに大幅に拡大・飛躍させたのが今回、小曽根自身がビッグ・バンド用にアレンジしたジャズ・ヴァージョン。第1楽章はスウィング・ジャズ・スタイルで、第2楽章はタンゴ・スタイル、そして第3楽章はモダン・ジャズのビバップ・スタイルによっています。
　共演のスコティッシュ・ナショナル・ジャズ・オーケストラは、エディンバラ出身のサックス奏者、トミー・スミスが1995年に設立したビッグ・バンド。伝統的なスィングものから現代ジャズ作品まで幅広く演奏できるグループです。（HMV）

【収録情報】
● モーツァルト：ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』（ジャズ・アレンジ版）

　小曽根真（ピアノ、アレンジ）
　スコティッシュ・ナショナル・ジャズ・オーケストラ
　トミー・スミス（サックス、芸術監督）

　録音時期：2014年4月
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）