ゲルハーヘルの歌うモーツァルト：オペラ・アリア集

2015年8月20日 (木)

モーツァルト：オペラ・アリア集、交響曲第３６番『リンツ』
ゲルハーヘル、フォン・デア・ゴルツ＆フライブルク・バロック管弦楽団

鮮やかな口跡によるリアライズ歌唱で特にリートの分野で高い評価を得てきたゲルハーヘルが、モーツァルトのオペラ・アリアをとりあげました。組み合わせは同じくモーツァルトの交響曲第36番『リンツ』の各楽章をアリアの合間に挟み込むという古典派時代の演奏会のようなユニークなもので、『ドン・ジョヴァンニ』の「シャンパンの歌」のあとに『リンツ』第4楽章が置かれるなどなんとも味な演出となっています。
　ゲルハーヘルは『魔笛』や『ドン・ジョヴァンニ』の舞台ですでに高い評価を獲得済みですが、ここでも性格描写に秀でたモーツァルトのアリアの魅力に豊かな表現力で肉薄、動きが敏捷な古楽器オーケストラとの絡みあいも前面に押し出し、ドン・ジョヴァンニ役にレポレロ役、パパゲーノ役、グリエルモ役、ドン・アルフォンソ役、そして伯爵役に、フィガロ役という多彩なキャラキャラクターを巧みに描き分けています。（HMV）

【収録情報】
モーツァルト：
● 『ドン・ジョヴァンニ』～カタログの歌
● 『ドン・ジョヴァンニ』～窓辺においで
● 『ドン・ジョヴァンニ』～シャンパンの歌
● 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』～第4楽章
● 『フィガロの結婚』～上出来ですよ、お殿様
● 『ドン・ジョヴァンニ』～半分はこっちへ、あと半分はあっちへ
● 『コジ・ファン・トゥッテ』～そんなに取りすまさないで
● 『ドン・ジョヴァンニ』～ああ、お情けを、おふたり様
● 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』～第2楽章
● 『魔笛』～私は鳥刺し
● 『魔笛』～恋人か女房か
● 『魔笛』～パパゲーナ、パパゲーナ、パパゲーナ
● 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』～第3楽章
● 『フィガロの結婚』～すべて準備はととのったぞ
● 『フィガロの結婚』～もう飛ぶまいぞ、この蝶々
● 『フィガロの結婚』～訴訟に勝っただと？
● 『コジ・ファン・トゥッテ』～多くのご婦人方、あなた方は
● 交響曲第36番ハ長調 K.425『リンツ』～第1楽章
● 『コジ・ファン・トゥッテ』～彼に目を向けて下さい

　クリスティアン・ゲルハーヘル（バリトン）
　フライブルク・バロック管弦楽団
　ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ（指揮、ヴァイオリン）

　録音時期：2015年1月
　録音場所：フライブルク、コンツェルトハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）