トゥルネ&ラ・シャペル・アルモニーク/コラン・ド・ブラモン:『ギリシャとローマの祝祭』(2CD)

2024年04月25日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

ラモー登場前夜のフランスを魅了した才人のデビュー作を
最前線の気鋭指揮者が蘇らせる!


21世紀に躍進する20代指揮者のひとりで、すでにヴェルサイユ宮殿王室歌劇場を中心にフランスの古楽シーンや歌劇界で大きな注目を集めるヴァランタン・トゥルネ。「Chateau de Versailles」レーベルでの好調リリースが続きますが、今回はフランス歌劇史上、時代の狭間に燦然と輝いた幻の傑作の全曲録音です。
 太陽王ルイ14世亡き後、オルレアン公摂政時代(1715〜1723)が終わり若きルイ15世の親政が始まる1723年に初演された『ギリシャとローマの祝祭』は、純然たるフランス様式にイタリア風の要素を大きく取り込んだ音楽がパリを沸かせていた当時の世間の好みをよく捉え、間髪入れず再演が重ねられた人気作。その後の歌劇界を席巻することになるラモーの登場後も頻繁に上演され、人気歌手ジェリオットの持ち歌を増やすなど折々の微調整を重ねて定番演目に残り続けました。作曲者コラン・ド・ブラモンはポルポラやタルティーニと同世代で、ド・ラランドの歿後に跡を継ぎ王室音楽総監督の座に就いた重要作曲家。カンタートなど小規模作品は折に触れ紹介されていたものの大作の録音は滅多になく、初期の最重要作と言ってもよいこの傑作英雄舞踏劇をバロック歌劇に通じた俊英トゥルネの指揮で全曲聴けるのは画期的です。
 メロディアスな歌の合間に充実した舞曲楽章が盛り込まれた作品の魅力を最大限に引き出すべく、ブロンディーヌ、カルパンティエ、ヴィチャクら躍進めざましい歌手たちに気鋭の古楽器オーケストラも絶妙の様式感で応え、オリュンピアの競技会ほか有名な古代ギリシャ・ローマの3つの祭典を舞台に、王女や英雄たちが繰り広げる恋物語を起伏豊かに聴かせます。2024年パリ・オリンピックに沸くフランスならではのアルバム。(輸入元情報)

【収録情報】
● コラン・ド・ブラモン:英雄舞踏劇『ギリシャとローマの祝祭』


 クリオ、ティメ…エレーヌ・カルパンティエ(ソプラノ)
 エラート、クレオパトラ…マリー=クロード・シャピュイ(メゾ・ソプラノ)
 アスパシ、デリー…グヴェンドリーヌ・ブロンデール(ソプラノ)
 ゼリード、プロティーヌ、エジプトの女、女羊飼い…セシル・アシル(ソプラノ)
 アポロン、アルシビアード、マルク=アントワーヌ…ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)
 アミンタス、ギリシャ人、エロス、ティビュル、アポロンの従者…シリル・デュボワ(テノール)
 ラ・シャペル・アルモニーク(声楽&古楽器アンサンブル)
 ヴァランタン・トゥルネ(指揮)

 録音時期:2023年11月29日〜12月2日
 録音場所:ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 世界初録音
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