古楽才媛グラットンのフリーデマン・バッハ：チェンバロ協奏曲集ほか

2015年11月6日 (金)

ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ：チェンバロ協奏曲集ほか
才媛モード・グラットン&イル・コンヴィート

フランスの古楽シーンでは近年、教会などでのバッハ演奏が盛んになっており、中でも鍵盤楽器奏者のモード・グラットンは、カンタータの通奏低音で大胆で魅力的な感覚を披露するなど注目を集める存在でもあります。グラットンは優れたテクニックと柔軟な表現力の持ち主ということもあり、コンチェルト系器楽作品のレコ―ディングも待ち望まれていただけに、今回のフリーデマン・バッハ・アルバムは大きな期待をもって迎えられるところです。
　バッハの長男、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハは、活躍した時代を反映してか、バロックの対位法からシュトゥルム・ウント・ドラング（疾風怒濤）風の激しいスタイルまで揺れ動いた幅広い音楽に特徴があったといわれています。
　モード・グラットンはフリーデマン・バッハの作品に弾き振りで臨み、持ち前のテクニックと大胆な解釈によって、起伏の大きな気持ちの良い演奏を聴かせています。（HMV）

【収録情報】
W.F.バッハ：
● 弦楽合奏とチェンバロのための協奏曲イ短調 Falck 45
● シンフォニア ヘ長調 Falck 67
● 弦楽合奏とチェンバロのための協奏曲ニ長調 Falck 41
● アレグロ・エ・フォルテ ニ短調 Falck 65
● 弦楽合奏とチェンバロのための協奏曲ホ短調 Falck 43

　モード・グラットン（チェンバロ、指揮）
　イル・コンヴィート
　　ステファニー・ポーレ（ヴァイオリン）
　　ソフィー・ジェント（ヴァイオリン）
　　ガブリエル・グロスバール（ヴィオラ）
　　エマニュエル・ジャック（チェロ）
　　ジョセフ・カーヴァー（コントラバス）

　録音時期：2012年5月
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）