名手フィリッピがテレマンの無伴奏ヴァイオリン作品に挑む
2016年1月5日 (火)
名手フィリッピがテレマンの無伴奏作品
12の幻想曲に挑む!
ヴォーチェス・インティメのヴァイオリン奏者としても活躍しているルイージ・デ・フィリッピが、テレマンの12の幻想曲を収録しました。
後期バロック時代を代表する作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマンによる12の幻想曲は1735年に作曲され、バロック期の無伴奏独奏作品の中でも重要なレパートリーで、テレマンならではの洗練された優美な旋律が魅力の作品。ヴァイオリンの多彩な表現と対位法を駆使した名曲です。名手フィリッピによる卓越した演奏をお楽しみ下さい。(キングインターナショナル)
【テレマンについて】
ドイツ・バロック期最大の人気を誇った作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマン[1681-1767]の音楽の明快さは、その実生活の多彩をきわめた華やかさと密接に関わっているとはよく指摘されるところです。
テレマンは12歳でオペラを作曲するほどの早熟な天才でしたが、ライプツィヒ大学では法学を学び、同時に聖トマス教会では礼拝用の音楽も作曲、さらにはオペラの作曲もおこない、学内ではオケを組織し、新教会のオルガニスト兼音楽監督に就任するなど、キャリアの最初から実に多面的な活躍ぶりでした。
さらにテレマンは、通常もちいられる楽器のほとんどすべてを演奏することができたというほどのマルチ・プレーヤーでもあり、特に木管楽器については名人級の腕前だったことはよく知られるところです。
テレマンは、23歳のときにはプロムニッツ伯爵の宮廷楽長に就任し、伯爵の好みでもあるフランス風な管弦楽組曲を数多く作曲、伯爵の避暑地ではポーランド系の民俗音楽やジプシー音楽に接して大いに刺激を受けます。
27歳の時にはアイゼナハの宮廷楽長に赴任し、宮廷礼拝堂楽団を組織、カンタータ・チクルスなどで君主の厚遇を得ますが、31歳の年にはこうした宮廷生活に別れを告げ、帝国自由都市フランクフルト・アム・マインの教会の楽長に就任。
さらに9年後、40歳の年には、終生の活動の地となるハンザ自由都市ハンブルクに移って、その後46年間に渡って、都市音楽監督兼ヨハネスカントールとして、オペラに公開コンサート、教会音楽や自作の出版にと縦横無尽に活躍したということです。
つまりテレマンの創作の背景にあったのは、当初は宮廷であり、やがてそれが市民社会に置き換えられてゆくということですが、そうした市民社会の豊かな音楽環境があればこそ、『ターフェルムジーク』(1733)のような画期的な作品も登場したのでしょう。
作風も変化しています。宮廷では対位法やフランス趣味を意識していたテレマンも、市民社会に出てからは、より自由な音楽を志向するようになります。(HMV)
【収録情報】
● テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲
第1番変ロ長調 TWV40-14
第2番ト長調 TWV40-15
第3番ヘ短調 TWV40-16
第4番に長調 TWV40-17
第5番イ長調 TWV40-18
第6番ホ短調 TWV40-19
第7番変ホ長調 TWV40-20
第8番ホ長調 TWV40-21
第9番ロ短調 TWV40-22
第10番ニ長調 TWV40-23
第11番ヘ長調 TWV40-24
第12番イ短調 TWV40-25
ルイージ・デ・フィリッピ(ヴァイオリン)
録音時期:2015年1月2-4日
録音場所:イタリア、フスカルド
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
古楽最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲 ルイージ・デ・フィリッピ
テレマン(1681-1767)
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メルカダンテ、サヴェリオ(1795-1870)
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会員価格(税込) : ¥1,340発売日:2007年07月31日
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