在庫特価 フェラスとトルトゥリエのベートーヴェン・ボックス
2016年4月27日 (水)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ&チェロ・ソナタ全集(5CD)
フェラス(ヴァイオリン)、トルトゥリエ(チェロ)
ヴァイオリン・ソナタはフェラス(vn)バルビゼ(p)の演奏で1958年の録音。音質はモノラルながら高水準なもので、フェラス本来の美しい音楽が味わえます。
チェロ・ソナタはトルトゥリエ(vc)ハイドシェク(p)による演奏で、1971&72年のステレオ録音。トルトゥリエの力強いチェロに、ユニークなハイドシェクのピアノが絡み付いてとても面白い仕上がりです。
【フェラス・プロフィール】
1933年6月17日、フランス北部のル・トゥケに誕生。幼い頃から父によってヴァイオリンの手ほどきを受け、1941年にニース音楽院に入学、1943年には同地のコンクールで優勝します。翌年、パリ音楽院に入学し、ジョルジュ・エネスコとルネ・ベネデッティにヴァイオリンを、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を師事。すぐに頭角をあらわし、室内楽とヴァイオリン演奏で首席となり、13歳でパリ音楽院を卒業。
パリ・デビューののち、各地のコンクールで優秀な成績を収めますが、17歳頃からは実際のコンサートやレコーディングが本格化、ランパルやエネスコと共演した室内楽コンサートのほか、ベームに招かれてコンチェルトを演奏、さらに、英デッカにシューリヒトとブラームスのヴァイオリン協奏曲をレコーディングし、アメリカでもミュンシュとブラームスを演奏したり、マールボロ音楽祭に出演するなどし、ときには現代作品の初演もおこなったりと、1950年代のフェラスの活躍はたいへんに華麗なもので、この頃にドイツ・グラモフォンへのレコーディングも開始しています。
1960年代に入るとツアーの忙しさは相変わらずながら、EMIへのレコーディングが活発化し、しかも1964年からは、カラヤン&ベルリン・フィルやバルビゼと共演してドイツ・グラモフォンへの録音も本格化し、加えてコンサートも熱心におこなうというような多忙な状態が続きます。
そうしたストレス過多な状況がフェラスを追い込んだのか、やがて彼は酒に溺れるようになります。それでもコンサートや録音は続けており、1975年にはその功績によってパリ音楽院から表彰され同音楽院の教授として迎えられることとなるのですが、この頃からフェラスは公開コンサートをおこなわなくなってしまいます。
フェラスはその後、1982年3月9日にパリでコンサートを開いてカムバックします。5月6日には同じくパリで盟友バルビゼと共演し大きな成功を収め、8月25日にはヴィシーでも演奏会をおこなうのですが、それから20日後の9月14日に、フェラスはなぜか自殺し、その生涯を終えています。まだ49歳でした。
【トルトゥリエ・プロフィール】
トルトゥリエは、1914年3月21日にパリに誕生。6歳でチェロを習いはじめ、10歳のときにパリ音楽院に入学、16歳でチェロ科を一等賞で卒業し、パリでデビュー・リサイタルを開くほどの早熟の天才でしたが、トルトゥリエは再びパリ音楽院に通い、今度は対位法と作曲を学び、ハーモニーの部門で一等賞を得ます。
パリ音楽院をあとにしたトルトゥリエは、まずモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の首席奏者に迎えられ、2年後にはボストン交響楽団の首席に転進、第二次世界大戦中はパリ・フィルハーモニー協会管弦楽団の首席をつとめ、終戦後2年間はパリ音楽院管弦楽団の首席奏者として活躍、1947年からはソリストとして演奏活動をおこなうこととなります。 以後、40年以上に渡って世界的な名声を博したトルトゥリエは、演奏理論書のほか、独特の形状のエンドピンまで考案する多才な人でもありました。
1990年12月18日、トルトゥリエはパリ郊外の音楽学校でチェロを教えていましたが、その際、自室に楽器を取りに行ったときに心臓発作に襲われ、チェロにもたれかかったまま亡くなっているのが発見されたということです。いつもパワフルで気さくだったトルトゥリエを象徴するかのような最期でした。(HMV)
【収録情報】
ベートーヴェン:
・ヴァイオリン・ソナタ全集(全10曲)
クリスチャン・フェラス(vn)
ピエール・バルビゼ(p)
録音:1958年(モノラル)
・チェロ・ソナタ全集(全5曲)
・『マカベウスのユダ』の主題による12変奏曲 WoO.45
・『魔笛』の主題による7つの変奏曲 WoO.46
・『魔笛』の主題による12の変奏曲 op.66
ポール・トルトゥリエ(vn)
エリック・ハイドシェック(p)
録音:1971&72年(ステレオ)
器楽曲最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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