バッハ:マルコ受難曲を小編成古楽器演奏で

2016年5月27日 (金)

バッハ:マルコ受難曲
ユーリング&アンサンブル・ヴンダーカンマー、ラース・アイディンガー(語り)、他

J.S.バッハは『マタイ受難曲』と『ヨハネ受難曲』の他にも3曲の受難曲を作曲したと言われています。『マルコ受難曲』はその中の1曲で、1731年ライプツィヒのトーマス教会で初演されましたが、楽譜は紛失しています。転用の記録などから、カンタータ第198番『候妃よ、一条の光を』などいくつかの作品や演奏譜を中心に使用して復元されてきましたが、福音史家が物語を語るレチタティーヴォの部分が失われているため、完全には復元できていません。この録音も残された資料を手がかりにして再現演奏を行っています。
　この録音で特に注目すべきは、福音史家を国際的に活躍するドイツの俳優ラース・アイディンガーが担当している点でしょう。演奏は、ヴィオール奏者でヒレ・パールの娘サラ・パール、チェンバロ奏者のマリア・ランゲ、チェロのマルティン・シーマン、オルガンのペーター・ユーリングによって2014年に設立された新しい古楽アンサンブル「アンサンブル・ヴンダーカンマー」。新しい試みで聴き手の興味をひきつけます。(輸入元情報)

【収録情報】
● J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV.247

　ラース・アイディンガー(ナレーター/福音史家)
　ウルリケ・アイディンガー(ソプラノ)
　ウーリヒ・ヴェラー(アルト)
　サミル・ブアジャジャ(テノール)
　アンサンブル・ヴンダーカンマー
　ペーター・ユーリング(指揮)

　録音時期:2015年4月1-4日
　録音場所:ベルリン
　録音方式:ステレオ(デジタル)