ジョシュア・ベル弾き振りによるブラームスの二重協奏曲

2016年8月10日 (水)

ブラームス:二重協奏曲、ピアノ三重奏曲第1番（初稿版）
ジョシュア・ベル（ヴァイオリン、指揮）アカデミー室内管弦楽団
スティーヴン・イッサーリス（チェロ）、ジェレミー・デンク（ピアノ）

ソリストとしての卓越した腕前に加え、自らもヴァイオリンを弾きながらアグレッシヴに仲間たちを引っ張って行くジョシュア・ベル音楽監督とアカデミー室内管弦楽団の相性はたいへん良好。 2013年にリリースされたベートーヴェンの交響曲第4番と第7番でも、室内オケならではの声部認識度の非常に高い澄んだテクスチュアを基盤に、個々のパートの細かな表情まで聴き取れる演奏を実現していましたが、今回のアルバムでは、ブラームス後期の迫力ある傑作、二重協奏曲に弾き振りで挑戦しています。チェロ独奏はスティーヴン・イッサーリス。
　組み合わせは、ブラームス若き日の情熱的なピアノ三重奏曲第1番（初稿版）。この作品はかのハイティンクが、「室内楽の中でも最も美しい」と称えていたほど魅力的なもの。ジョシュア・ベルのヴァイオリン、スティーヴン・イッサーリスのチェロを支えるピアノは、アルゲリッチ、ポリーニがキャンセルしたニューヨーク公演に急遽代役出演して大きな成功を収め、その後のキャリアを築いてきたジェレミー・デンク。（HMV）

【収録情報】
ブラームス:
1.　ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 op.102
2.　ピアノ三重奏曲第1番ロ短調 op.8（初稿版）

　ジョシュア･ベル(ヴァイオリン、指揮:1)
　スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
　ジェレミー・デンク(ピアノ:2)
　アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(アカデミー室内管弦楽団)

　録音方式:ステレオ(デジタル)