【訃報】トーマス・ブランディスさん 点鬼簿へ戻る

2017年4月4日 (火)

トーマス・ブランディスさん死去

ベームとのモーツァルトの協奏交響曲での端正な演奏や、カラヤンとの『ミサ・ソレムニス』でのとろけるようなソロ、同じくカラヤンとの『ツァラトゥストラはかく語りき』での落ち着いた美しい演奏などで知られる元ベルリン・フィルのコンサートマスターのトーマス・ブランディスさんが3月30日に亡くなられました。

ブランディスさんは1961年に26歳の若さでベルリン・フィル第1コンサートマスターに就任、1983年にベルリン・フィルを退団するまでカラヤン時代のベルリン・フィルで活躍しました。その間、1976年にはブランディス四重奏団を結成、室内楽でも均整の取れた見事な演奏を聴かせる一方、2002年までベルリン芸術大学のヴァイオリン教授を務めるなど後進の育成にも務め、退任後も、ソリスト、室内楽奏者、客員教授として近年まで活動を続けていました。心よりご冥福をお祈りいたします。(HMV)


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