ティボー・ガルシア/ロドリーゴ:アランフェス協奏曲

2020年07月31日 (金) 12:30 - HMV&BOOKS online - クラシック


映画「マチネの終わりに」に出演した天才的ギタリスト、
ティボー・ガルシアの最新作は、名曲『アランフェス協奏曲』!


ロドリーゴの名曲『アランフェス協奏曲』とタンスマンの協奏的作品の組み合わせについて、ティボー・ガルシアは「このアルバムは私の全てが凝縮されています。もしあなたが音楽の可能な限り最高の受け皿を作りたいなら、それが表す文化と深いつながりを感じることが重要」と語っています。
 この2人の作曲家のスタイルと精神は、歴史的な時代を呼び起こします。1939年に書かれた『アランフェス協奏曲』は、マドリードからそれほど遠くない王宮にちなんで名付けられました。アランフェスは16世紀に建てられましたが、ロドリーゴの協奏曲は18世紀特有の優雅さを連想させます。スペイン史(スペイン内戦の終わり)とヨーロッパ史(第二次世界大戦の始まり)の転換期に書かれており、ハーモニー、スケール、フラメンコのストラミングやラスゲアードはスペインの民族音楽の影響を強く受けていますが、この曲においての不協和音や高貴さはロドリーゴの特徴となっています。
 タンスマンは、ラヴェル、ガーシュウィン、チャップリンらと同じパリで活躍していましたが、1941年に彼はアメリカのユダヤ人として避難しましたが、第二次世界大戦の終了後まもなくフランスに戻りました。タンスマンの作品は1960年作曲のものですが、バロック時代のフランスのリュート奏者のロベール・ド・ヴィゼーからインスピレーションを得ています。ギターやリュートはルイ14世のお気に入りの楽器で、ベルサイユの太陽王の宮廷音楽家だったのがド・ヴィゼーでした。この曲はセゴビアのために書かれたものですが、彼自身の想像力豊かな方法でそれらを再編成し、現代的なハーモニーとより複雑なコードを使用しています。バロック時代の組曲の舞曲順と異なりますが、より自由なアプローチを取り、舞曲のリズミカルなパターンが協調されています。
 ギターとオーケストラのためのコンチェルトを演奏する際の課題は、音のバランスをとることでしょう。指揮者はオーケストラの音響と濃淡を決定する必要があります。これにより、ギターはソリストとして自分自身を主張しながら、他の楽器と対話できます。2017年23歳でブザンソン国際指揮者コンクール優勝したベン・グラスバーグの指揮はそれを見事にこなし、ティボーのギターのテクニックはもちろん、叙情的で絶品のヴィヴラートと装飾音は、これまでにないアランフェスの風景と情緒を描き出しています。
 CDには、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサとド・ヴィゼーのギター・ソロ作品も収録されています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
2. デ・ラ・マーサ:犠牲/サパテアード/ロンディーニャ/エル・ビート
3. タンスマン:ロベール・ド・ヴィゼーの主題による宮廷の音楽
4. ド・ヴィゼー:テオルボとリュートのための小品〜組曲イ短調


 ティボー・ガルシア(ギター)
 トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団(1,3)
 ベン・グラスバーグ(指揮:1,3)

 録音時期:2019年9月3-5日(1,3)、2020年2月22日(2,4)
 録音場所:トゥールーズ、Halle aux grains
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、タンスマン:ド・ヴィゼーの主題による王宮の音楽、他 ティボー・ガルシア、ベン・グラスバーグ&トゥールーズ・キャピトール管弦楽団

CD輸入盤

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、タンスマン:ド・ヴィゼーの主題による王宮の音楽、他 ティボー・ガルシア、ベン・グラスバーグ&トゥールーズ・キャピトール管弦楽団

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価格(税込) : ¥2,310

会員価格(税込) : ¥1,690

まとめ買い価格(税込) : ¥1,690

発売日: 2020年10月02日

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