神尾真由子/バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1〜3番

2020年10月07日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ありのままのバッハ。これが私のバッハ

2014年の『愛のあいさつ&夢のあとに〜ヴァイオリン・アンコール』以来、6年ぶりとなる神尾真由子のソロ・アルバムは、初録音となるバッハ無伴奏パルティータ3曲。幼少の頃から様々な形でバッハに接し、特に『シャコンヌ』には深い思い入れを感じてきた神尾が、「バッハを神格化せずに、バロックらしい軽い感じで弾きたい」と取り組んだのがパルティータで、2020年6月、コロナ禍の中、東京でも屈指の音響効果を誇る浜離宮朝日ホールにおける2日間のセッションでレコーディングを完成させました。その後7月10日には大阪のザ・シンフォニー・ホールでこの3曲のパルティータを取り上げています(もともと3月に予定されていましたがコロナ禍で延期になった公演でした)。
 インスピレーションの煌めきと演奏の勢いをそのまま音としてとらえるべくテイクを最小限にとどめることで、まるでライヴであるかのような迫真性を具えた音楽が生まれました。文字通りさまざまなダンス曲から構成される組曲であるパルティータの持つ多彩な魅力が描き出され、さらにはバッハの音楽の内包する高度な次元での愉しみを感じさせるのが神尾の真骨頂といえるでしょう。
 使用楽器はストラディヴァリウス1731年製作「Rubinoff」(宗次コレクションより貸与)。「ベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲協会」を主宰し、フランスでベートーヴェンの弦楽四重奏曲の普及に貢献し、パリ国立高等音楽院の教授としてリュシアン・カペーらを育てたヴァイオリン奏者、ジャン・ピエール・モーラン(Jean Pierre Mourin)[1822-1894]が最初の持ち主であったストラディヴァリウスで、その後、ロシア出身で作曲家ヴィクター・ハーバートの薫陶を受けアメリカで活躍したヴァイオリン奏者デイヴィッド・ ルビノフ(David Rubinoff)[1897-1986]が生涯愛用したことでも知られています。神尾真由子は2017年から使用しています。
 当アルバムは神尾にとって生涯初のバッハ無伴奏録音であり、2009年にリリースし絶賛を博した『パガニーニ:24のカプリース』以来待ち望まれていた神尾の無伴奏プロジェクト第2弾という位置づけもできる充実のアルバムです。(メーカー資料より)

【収録情報】
J.S.バッハ:
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番ロ短調 BWV.1002
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV.1004
● 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV.1006


 神尾真由子(ヴァイオリン)

 使用楽器:ストラディヴァリウス1731年製作「Rubinoff」)
 使用楽譜:ベーレンライター

 録音時期:2020年6月22,23日
 録音場所:東京、浜離宮朝日ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid

 レコーディング・プロデューサー/ディレクター:杉田元一(ソニー・ミュージックレーベルズ)
 レコーディング・エンジニア:鈴木浩二(ソニー・ミュージックスタジオ)
 アシスタント・エンジニア:房野哲士(ソニー・ミュージックスタジオ)

【神尾真由子(ヴァイオリン) プロフィール】
4歳よりヴァイオリンをはじめる。2007年に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝し、世界中の注目を浴びた。ニューヨーク・タイムズ紙でも「聴く者を魅了する若手演奏家」「輝くばかりの才能」と絶賛される。これまで、国内の主要オーケストラはもとより、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団、ボストン・ポップス・オーケストラ、BBC交響楽団、BBCフィルハーモニック、ブダペスト祝祭管弦楽団、バイエルン州立歌劇場管弦楽団、ワルシャワ 国立フィルハーモニー管弦楽団などと共演。指揮者では、シャルル・デュトワ、ムスティスラフ・ ロストロポーヴィチ、エリアフ・インバル、ウラディーミル・スピヴァコフ、ウラディーミル・アシュケナージ、イルジー・ビェロフラーヴェク、イヴァン・フィッシャーなどと共演している。近年では、ズービン・メータ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団と南米ツアー、ルドヴィク・モルロー指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とイスラエルツアーを行った。サン・モリッツ、コルマール、ヴェルビエなどの著名フェスティバルにも出演。また、ニューヨーク、ワシントン、サンクトペテルブルグ、モスクワ、フランクフルト、ミラノなどでリサイタルを行っている。レコーディングにおいては、RCA Red Sealレーベルより「パガニーニ:24のカプリース」「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲」「ロマンティック・ソナタ」「ヴァイオリン・アンコール」をリリースしている。
 これまで里屋智佳子、小栗まち絵、工藤千博、原田幸一郎、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫、ザハール・ブロンの各氏に師事。楽器は宗次コレクションより貸与されたストラディヴァリウス1731年製作「Rubinoff」を使用している。大阪府知事賞、京都府知事賞、第13回出光音楽賞、文化庁長官表彰、ホテルオークラ音楽賞はじめ数々の賞を受賞。(メーカー資料より)
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