アントニーニ/ハイドン:天地創造(2CD)
2020年08月25日 (火) 12:15 - HMV&BOOKS online - クラシック
交響曲全曲録音を進めるアントニーニ、満を持してハイドン晩期の大作を!
かつて古楽器演奏への適応が一足遅れたイタリアで、本場のヴィヴァルディを独特のクセと味わいをもって聴かせる団体として登場し、一気に「イタリアに古楽シーンあり」を印象づけた実力派集団イル・ジャルディーノ・アルモニコ。その音楽監督ジョヴァンニ・アントニーニは、近年ますます古典派への取り組みをみせ、バロック演奏の経験値あればこその周到なハイドン交響曲全曲録音シリーズ「HAYDN 2032」を「Alpha」レーベルで進行中。そのさなかに突如、同シリーズの番外編のようなかたちで、ハイドン晩期の傑作『天地創造』の全曲録音が登場します。ハイドン本来の驚くほどのウィットや、型破りな音使いの妙を表現するのに長けたアントニーニだけに、このリリースは聴き逃せません。
『天地創造』はハイドンが100曲以上におよぶ交響曲を全て作曲した後、ロンドン渡航を終えて戻ったウィーンで1798年に披露した大作オラトリオ。後続の『四季』とともに、ヘンデル作品が根強い人気を保っていた英国での経験もふまえて仕上げられた充実の音作りで、交響曲で培った管弦楽作法の魅力もぞんぶんに発揮されており、圧巻の聴きごたえとなっています。アントニーニは作品の隅々まで意識を向け、単に鋭角的な音作りでインパクトを狙うことなく、よく考えられたテンポ設定とアゴーギグでじっくり作品美を炙り出してゆきます。通奏低音はフォルテピアノではなくチェンバロを使用。宗教曲演奏に定評ある独唱者3人の立ちまわりも実に堂に入ったものがあり、総じて聴くほどに旨みが滲み出る演奏解釈に仕上がっています。交響曲録音シリーズと併せ、ハイドンの真価に改めて気づかされる新録音です。(輸入元情報)
【収録情報】
● ハイドン:オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI-2 (1798)
アンナ・ルツィア・リヒター(ソプラノ)
マクシミリアン・シュミット(テノール)
フローリアン・ベッシュ(バリトン)
バイエルン放送合唱団
イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用 弦楽編成6/6/4/4/2)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
録音時期:2019年5月8-11日
録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
録音方式:ステレオ(デジタル)
41件中1-20件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。