タバコフ&ブルガリア国立放送響/ショスタコーヴィチ:交響曲第1番、第15番

2021年02月02日 (火) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


タバコフのショスタコーヴィチ交響曲全集ついに完結!

第4番で始まった、この全集も10枚目となる第1番と第15番のカップリングで完結となります。これまでレコード芸術誌の月評では多くが準特選、特選と常に高い評価を得てきました。4、8、7、11、13、5&6、9&10、3&14、2&12、そして本盤の1&15というこれまでのリリースの仕方を振り返ると5番6番あたりを中核にして初期と後期を交互に出すという、いわば螺旋構造のような意図が感じられます。これがタバコフの意図かどうかは判然としませんが、作曲家でもあるタバコフのこと、彼が仕組んだとしても不思議ではありません。
 さて最後のリリースは出発点の第1番と到達点の第15番。第1番に見られる緻密で室内楽的書法、時に合奏協奏曲を思わせる精妙な楽器の書き分けをタバコフはこれまで大作で見せた豪放磊落な演奏から一転、レントゲン写真を詳細に検討する医師のような繊細なアプローチに変わります。前半の2つの楽章の諧謔的性とユーモア、緩徐楽章の悲劇を予感させる暗い叙情と終楽章の表現主義を思わせる渦巻くドラマも迫力満点。第1番と同じく室内楽的書法を持つ第15番は12音や過去の作品の引用など、作曲者のさらなる様式の展開を暗示させます。タバコフは現代の作曲家として大いなる共感を持って演奏。第2楽章のチェロの独奏の美しさは大いに聴きものです。(輸入元情報)

【収録情報】
ショスタコーヴィチ:
1. 交響曲第1番へ短調 Op.10
2. 交響曲第15番イ長調 Op.141


 ブルガリア国立放送交響楽団
 エミール・タバコフ(指揮)

 録音時期:2013年(1)、2014年(2)
 録音場所:ブルガリア国立放送スタジオ1
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 日本語オビ解説つき
交響曲第1番、第15番 エミール・タバコフ&ブルガリア国立放送交響楽団

CD輸入盤

交響曲第1番、第15番 エミール・タバコフ&ブルガリア国立放送交響楽団

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

価格(税込) : ¥2,519

会員価格(税込) : ¥2,141

発売日: 2021年03月09日

27件中1-20件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

チェックした商品をまとめて

チェックした商品をまとめて