【映像】ヴェルザー=メスト&ウィーン・フィル/R・シュトラウス:『エレクトラ』
2021年05月19日 (水) 16:00 - HMV&BOOKS online - Classical
ザルツブルク音楽祭100周年
ストゥンディーテとグリゴリアンのリトアニア勢の熱演が光る
ヴェルザー=メスト指揮ウィーン・フィル、困難な状況下で上演された『エレクトラ』
2020年に創立100周年を迎えたザルツブルク音楽祭。世界的パンデミックで開催が危ぶまれていましたが、会期を短縮、プログラムを変更して開催されました。この記念すべき年に上演演目に選ばれたのは、音楽祭の創設者として名を連ねるリヒャルト・シュトラウス&ホーフマンスタールのコンビの最初の作品である『エレクトラ』です。前作『サロメ』以上のインパクトを求め、リヒャルト・シュトラウスがオペラ史上最大規模のオーケストラを駆使し圧倒的迫力をもつ大作。
エレクトラには、リトアニア出身の世界的ソプラノ歌手、アウシュリネ・ストゥンディーテ。音楽祭のオープニングを飾るオペラのタイトルロールにふさわしい、存在感のある歌唱は圧巻。そして妹のクリステミスを演じるのは、2018年の音楽祭で『サロメ』を歌い世界的に大きな話題となった同じくリトアニア出身のアスミク・グリゴリアン。本上演でも再びその才能を開花させています。演出のクリストフ・ワリコフスキは、母親殺し、執着、復讐、衰弱、壊れた家族の深い心理状態をリアルに描いています。
そして、ヴェルザー=メスト&ウィーン・フィルの精緻かつ感情あふれる演奏からは、この時世に大規模プログラムを選び、強いメッセージとして演奏して聴衆に伝えようという気概が感じられます。(輸入元情報)
【収録情報】
● リヒャルト・シュトラウス:『エレクトラ』全曲
アウシュリネ・ストゥンディーテ(ソプラノ/エレクトラ)
アスミク・グリゴリアン(ソプラノ/クリソテミス)
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ/クリテムネストラ)
ミヒャエル・ローレンツ(テノール/エギスト)
デレク・ウェルトン(バス・バリトン/オレスト)
ティルマン・レンネベック(バス/オレストの養育者)
ヴェリティ・ウィンゲイト(ソプラノ/クリテムネストラの裾持ちの女)
ヴァレリヤ・サヴィンスカヤ(ソプラノ/クリテムネストラの侍女)
マトイス・シュミットレヒナー(テノール/若い従僕)
イェンス・ラーセン(バス/年老いた従僕)
ソーニャ・シャリッチ(ソプラノ/監視の女)
ボニータ・ハイマン(コントラルト/5人の召使)
デニズ・ウズン(メゾ・ソプラノ/5人の召使)
シネイド・キャンベル=ウォレス(ソプラノ/5人の召使)
ナタリア・タナジー(ソプラノ/5人の召使)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
エルンスト・ラッフェルスベルガー(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
演出:クリストフ・ワリコフスキ
舞台、衣装:マウドルザータ・シシュニチャック
照明:フェリス・ロス
振付:クロード・バルドゥイユ
ドラマトゥルグ:クリスティアン・ロンシャン
収録時期:2020年8月
収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
収録時間:120分
画面:カラー、16:9
原語:ドイツ語
字幕:英仏伊韓日(日本語字幕:広瀬大介)