カタリナ・リヴィヤニチ&ディアロゴス/『スウィザン!』

2021年08月26日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


最古の多声音楽の1つ、英国11世紀の有名曲集を意外な実力派が!

中世英国を代表するゴシック聖堂のひとつウィンチェスター大聖堂は、楽譜として残されたものの中では最古の部類に属する多声音楽をまとめた歌集『ウィンチェスター・トロープス集(ウィンチェスター写本)』が記された場所。その成立年代は実に1000年代、つまり中世の多声音楽として広く知られたノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡ります。この大聖堂で司教をつとめ、宗教改革以前にはその守護聖人としても祀られていた聖スウィザン[c.800-863]をアルバムのテーマに掲げながら、中世の声楽曲の研究と演奏実践でのユニークな実績を誇るクロアチアの古楽グループ、ディアロゴスが新たな名盤を制作しました。
 カタリナ・リヴィヤニチ率いるディアロゴスは「Arcana」レーベルの創設者ミシェル・ベルンステンが生前最後に録音技師としてアルバムを手がけたグループで、同レーベルに多くの録音がありますが、英国音楽に取り組むのは今回が初。プログラムの中軸をなすトロープス集に記されている音楽に加え、同じ大聖堂でほぼ同時期に綴られた聖スウィザンを称える詩を、当時の多声音楽の作法をふまえた即興歌唱で歌いこなす技量にも息を飲むばかり。ディアロゴス特有の「東」を感じさせる独特な声の佇まいとあいまって、女声だけのア・カペラで歌われる中世音楽ならではの不思議な異界感が、初期多声音楽のえもいわれぬ和声感覚の魅力を引き立てます。充実した解説書も専門的知見に関心のある聴き手の期待を裏切りません(欧文)。(輸入元情報)

【収録情報】
1. そこにはエルフィアがおり**
2. 来たれ、主を賛美せよ*
3. この家に平安を(フランス国立図書館(パリ)の写本 Ms.943(10世紀)より)
4. 偉大な奇跡の数々が**
5. たとえ、私がいかに最もつまらない者であろうと**
6. 彼は古きメルキセデクの盟約により祭司をつとめ*
7. 聖なる日が近づき**
8. スウィザン、偉大なる人*
9. その祝福された日が、再びこの現世に**
10. 安らぎの中で私は眠りにつく(英国ウースター大聖堂所蔵の写本 Ms.160(13世紀)より)
11. この喜ばしい夢は神ゆえのもの**
12. しかるに、ややあって目覚めてみれば**
13. アルファベットによる讃歌『あなたは助けの手を差し伸べてくださいます』(ルーアン市立図書館の写本1385にあるウルフスタン作の詩に基づく即興歌唱)
14. 復讐の女神エウメニデスたちの残酷さをもってしても**
15. 見よ、この聡明なるスウィザンを*
16. さて、この病気の男が**
17. われら主を讃えん*
18. この勝利せる聖なる者が**
19. 体を寄せ合い、手の内で脂を燃やし*
20. 彼はそこで三日三晩、眠ることなく祈りを捧げ**
21. 見よ、聖なる者スウィザンその人の幻が現れ(ウィンチェスターのエルフリック著『聖スウィザン伝』(中世英語)より)
22. アレルヤ、おお道を、光を、真実を*
23. 私たちが目にした出来事について、黙ってはいられない**


 * 『ウィンチェスター・トロープス集』より
 **ウィンチェスターのウルフスタン著『韻文による聖スウィザン伝』からの抜粋を歌詞とする多声の即興歌唱

 ディアロゴス(女声4名)
 カタリナ・リヴィヤニチ(指揮)

 スーザン・ランキン教授(音楽学アドヴァイザー)

 録音時期:2019年10月5-8日
 録音場所:フランス、ノアラック修道院
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
『スウィザン!〜ウィンチェスター写本にみる1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語』 カタリナ・リヴィヤニチ&ディアロゴス

CD輸入盤

『スウィザン!〜ウィンチェスター写本にみる1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語』 カタリナ・リヴィヤニチ&ディアロゴス

価格(税込) : ¥3,190

会員価格(税込) : ¥2,775

まとめ買い価格(税込) : ¥2,392

発売日: 2021年09月23日

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