フルトヴェングラー不滅の遺産〜ターラ編 1948〜1954(6CD)

2021年09月30日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ターラが発掘、復刻した巨匠の貴重な録音集

メジャー初出・正規の『ブラ4』(48.10.22)、音質も含めて最高の名演『ブラ1』(1952.2.10)、唯一の録音『高雅にして感傷的なワルツ』(全曲リハ)、2テイク収録のHMV録音『英雄』、HMV『ベト4』最初の録音、女声混入なしのHMV録音『ベト7』などファン必携の貴重な13曲、最新リマスターで6CDに集成。(販売元情報)

【収録情報】

Disc1(64:00)
1. ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
2. J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音:
 1948年10月22日 ゲマインデハウス、ダーレム、ベルリン(放送用コンサート)(1)
 1948年10月24日 ティタニア・パラスト、ベルリン(定期演奏会でのライヴ)(2)
 原盤:仏ターラ FURT1025 (P)1998

ブラームス「4番」(1948)・・・1948年10月24〜26日ベルリン・フィルの定期演奏会のリハーサルを兼ね、22 日にゲマインデハウスで放送用収録がおこなわれた。「ブラ4」と「管弦楽組曲第3番」。バッハはすでにLP時代にDGGから発売されていた。98年にターラからメジャー初出、正規発売となった「ブラ4」(FURT1025)。2日後定期での演奏はEMIから初出されたときから、戦後ベルリン・フィル定期の「ブラ4」として、名演の名をほしいままにしてきたが、リハーサルを兼ねた22日の放送用音源がついに国内盤で登場! 放送用コンサートのため拍手はないが、これもまた大熱演! 劇的迫力も申し分なし。
 カップリングは24日の本番のときの「管弦楽組曲第3番」。国内盤(国内製造)は同様に初めて。アリアではくり返しが行われており、感情移入が強い。3種ある巨匠の「アリア」といえばこの録音が真っ先に挙げられよう。(販売元情報)
Disc2(70:18)
ブラームス:
1. ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
2. 交響曲第1番ハ短調 Op.68


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音:
 1954年5月4日 オペラ座、パリ(ライヴ)(1)
 1952年2月10日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)(2)
 原盤:仏ターラ FURT2005 (P)2009

ブラームス「1番」(1952)・・・1952年2月定期公演のライヴ。名演が数多い巨匠の「ブラ1」の中でも音質優秀、戦後のベルリン・フィルの定期として価値は高い。LP時代DGGから発売され、「音質も含めて最高の名演」との評価が多く、衝撃を与えてきたが、出だしのティンパニの連打からフィナーレの怒涛のコーダまで、ターラの新マスタリング=衝撃の音質にはびっくり!
 カップリングは54年パリ・オペラ座での同じブラームスの「ハイドン・ヴァリエーション」。こちらも新マスタリング。ターラ初出CD(FURT1023/4)とくらべ、音質大幅UPされレンジ幅は広く、低音・高音ともくっきり出てくる。(販売元情報)
Disc3(63:10)
1. ラヴェル:高雅にして感傷的なワルツ〜リハーサル(部分練習と全曲通し演奏)
2. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『妖精の口づけ』からの交響組曲(ディヴェルティメント)


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音:
 1953年4月15日 NWDR(北西ドイツ放送)スタジオ、ベルリン(1)
 1953年5月18日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)(2)
 原盤:仏ターラ FURT1015 (P)1997(1) / FURT1019 (P)1999(2)

ラヴェルの「高雅にして感傷的なワルツ」(リハーサル風景)・・・巨匠の唯一の録音であり、フランスものとして貴重。53年4月16〜18日のハンブルク公演の演目であり、本番前のリハーサルとして前日(15日)ベルリンのNWDR(北西ドイツ放送)スタジオで収録された(説が有力)。前半の部分練習と後半の全曲遠し演奏からなっており、全曲演奏部分には今回のCDでトラック番号をいれています。
「彼のドビュッシー、ラヴェルの中では音質も含めてこれが最も美しい。デリカシーも充分だし、官能的な味も良く出ているからだ。」(宇野功芳)(『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社刊)
なお、この本の中で指摘しているピッチの異常な高さはターラ盤再プレス段階で修正されております。
 カップリングには1か月後ティタニア・パラストでの定期演奏会でとりあげられたストラヴィンスキー「妖精の口づけ」。これもまた唯一の録音で、巨匠のストラヴィンスキーとしてはほかに50年ザルツブルクでの「3楽章の交響曲」だけなので貴重。
「きわめて親しみやすい音楽に変えられており、静寂な詩情よりは粘った情緒が前面に押し出されている。」(宇野功芳)(『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社刊)
 両曲とも音質は良好。(販売元情報)
Disc4(58:09)
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』

1. 最初の録音:1947年11月10,11,12,17日 ムジークフェラインザール、ウィーン
2. 第2楽章冒頭の再録音(4:47):1949年2月15日 ブラームスザール、ウィーン

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 原盤:仏ターラ FURT1027 (P)1999

「英雄」(1947、1949)・・巨匠が最も得意にした「エロイカ」。HMVにも2回録音しているが、これは最初のほう。いまや幻となっている47年11月の全曲録音である。当時、SP用のオートチェンジャーによるレコードプレーヤーが開発されたが、第2楽章の冒頭(第1面)が演奏時間が長すぎ、プレーヤーにかからなかった。そこでEMIの要請をうけ49年にこの箇所だけを再録音したのである。以降、本家のマスターテープは第2楽章の冒頭は再録音がずっと使用されている。49年の再録音は感情の入れ方が違うし、会場も小ホールに変更されるなど巨匠にとっても不本意であったにちがいない。テープ録音時代になり、52年に全曲を再録音、あの名盤を生み出すのであるが、ターラが復刻したこの1回目の録音も音質鮮明で、楽器群のバランスに配慮したスケールの大きい「エロイカ」が堪能できる。ターラのCDでは2テイクを収録しており極めて貴重。(販売元情報)
Disc5(70:36)
1. メンデルスゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』 Op.26
2. モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525
3. ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲
4. ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60


 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音:
 1949年2月15日 ブラームスザール、ウィーン(1)
 1949年4月1日(2)、1950年1月24日(3)、1950年1月25,30日(4) ムジークフェラインザール、ウィーン
 原盤:仏ターラ FURT1085 (P)2003

2003年ターラがHMVのSPから巨匠のセッション録音の名演を復刻、「フィンガルの洞窟」「アイネ・クライネ」「皇帝円舞曲」そして「ベト4」の(2種類あるうちの)最初のほうの録音です。
ベートーヴェン「4番」(1950)・・・HMV/ EMIに50年、52年と2回録音しているが、この50年盤は「ウィーン・フィルの柔らかい、魅力的な音色感が光り」「第1楽章には晩年の静の境地、言葉を換えれば「禅」に通じるものが感じられる」(宇野功芳、『フルトヴェングラー全名演名盤』講談社刊)。
「EMIのSP盤はそのあとのLP盤よりすぐれていてまとまりもよく、少し速目だが、オーケストラの演奏は堂々としている・・1943.6.27盤と並ぶ(フルトヴェングラーの同曲の)最高の盤」(ピーター・ビリー/横山一雄訳 『レコードのフルトヴェングラー』音楽之友社刊)
 ターラの復刻技術には、Webファン・サイトでも音質評価が高い。(販売元情報)
Disc6(58:06)
1. スメタナ :交響詩『モルダウ』
2. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
3. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調〜第2楽章のリハーサル


 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1,2)
 ルツェルン祝祭管弦楽団(3)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音:
 1951年1月24日 ムジークフェラインザール、ウィーン(1)
 1950年1月18,19日 ムジークフェラインザール、ウィーン(2)
 1951年8月15日 ルツェルン(3)
 原盤:仏ターラ FURT1086 (P)2003(1,2) / FURT1089 (P)2004(3)

ベートーヴェン「第7番」・・・1950年にHMVにいれた有名なセッション録音だが、本家EMIではLP用のマスターテープ編集段階で第4楽章(1:54付近、第214小節)に当時の女性エンジニアらしき声が混入してしまい、CDになってもこのマスターテープが使用されていた。日本では新星堂がSPから復刻したことがあったが、2003年ターラがオリジナルSPから最良の復刻をしてくれた。サーフィスノイズこそ残っているものの、明快にしてダイナミックな音感はききごたえ充分!
「(重要なのは)興奮を掻き立たせるうねるような指揮、破竹のごとき勢いとしだいに高まっていくコーダの持続音のまとめ方、全体についてのすぐれた形式感である。」(ピーター・ビリー/横山一雄訳 『レコードのフルトヴェングラー』音楽之友社刊)
「モルダウ」・・・HMVSP録音から名曲、巨匠唯一の録音の復刻。
「第7」第2楽章のリハーサル(51年ルツェルンでの本番前の演奏)・・・ほかでは入手困難な貴重音源。99〜188小節の断片ながら、巨匠のトークとともに旋律の歌わせ方がわかり極めて興味深い。音質も鮮明。(販売元情報)

 国内製造品
 日本語帯・解説付
フルトヴェングラー不滅の遺産〜ターラ編 1948〜1954(6CD)

CD輸入盤

フルトヴェングラー不滅の遺産〜ターラ編 1948〜1954(6CD)

価格(税込) : ¥7,469

会員価格(税込) : ¥5,921

まとめ買い価格(税込) : ¥5,827

発売日: 2021年11月19日

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