セリーヌ・フリッシュ/『フランス18世紀クラヴサン作品で辿る、ルイ15世の一日』
2022年04月12日 (火) 09:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
カフェ・ツィマーマンの名手が18世紀フランスの響きの真相に迫った、ロココの極致!
18世紀のフランス音楽では、ドイツ音楽の堅牢さともイタリア音楽の歌心とも違う、独特な繊細さが大きな魅力となっていますが、作品が生み出された当時の状況や生活様式などを知ることで、その本来の魅力をより深く味わうことが出来ます。歴史的背景への知見を大切にしてきたフランスの気鋭集団「カフェ・ツィマーマン」の共同主宰者でもあるセリーヌ・フリッシュは今回、そうした文脈の中に作品を並べることで、いかに豊饒な音楽世界が紡ぎ出されているか、各曲の機微を捉えた演奏でありありと示してゆきます。
ポンパドゥール夫人を愛人として迎え、ロココの華やぎに彩られたフランスを長く治めたルイ15世[1710-1774]を主人公に、王室の暮らしの一端を連想させるクラヴサン小品を並べ、その一日を目覚めから就寝まで追体験する本盤は、知名度の低い作曲家たちからクープランの有名作まで驚くほど新鮮に聴こえる画期的プログラム。多彩な音色を使い分けられる使用楽器はロココの繊細な響きそのまま、18世紀音楽の知られざる側面をたっぷり味あわせてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
〜一日の始まりと祈りの時間〜
● F.クープラン:目覚まし時計〜『クラヴサン曲集 第1巻』(1713)第4組曲より
● ダジャンクール:『クラヴサン曲集』(1733)第1組曲より
1. アルマンド「王冠」
2. クラント
3. サラバンド「立派」
● ダンドリュー:カリヨン、または鐘
〜狩猟の楽しみ〜
● ダカン:『クラヴサン曲集』(1735)組曲「狩猟の愉しみ」
1. 狩人たちの合図:ロンド形式によるファンファーレ
2. 行進
3. 犬たちの合図
4. 鹿の捕獲
5. 争奪:ファンファーレ
6. 狩人たちの歓喜
〜恋心と田園情緒を味わう散歩のひととき〜
● F.クープラン:さえずり 〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1717)第6組曲より
● ロワイエ:『クラヴサン曲集』(1746)より
1. 恋する気持ち
2. 好ましきもの
● F.クープラン:恋する夜啼鶯〜『クラヴサン曲集 第3巻』(1722)第14組曲より
〜宮廷の遊びと余興〜
● F.クープラン:気晴らし〜『クラヴサン曲集 第2巻』(1717)第7組曲より
● ダジャンクール:目隠し鬼遊び 〜『クラヴサン曲集』(1733)第2組曲より
● バルバストル:ラモーの『ピグマリオン』より序曲、無言劇、ジグ、コントルダンス〜『クラヴサン向けに編曲された数々のオペラからのエール集』(c.1761)より
〜王の御就寝〜
● コレット:星々〜『クラヴサン曲集 第1巻』 Op.12(1734)第3組曲より
セリーヌ・フリッシュ(クラヴサン=チェンバロ)
使用楽器:ジャン=クロード・グージョン1749年以前製作、ジョアキム・スワネン1784年拡張改修(パリ楽器博物館所蔵)に基づく再現楽器。製作:ミラノのアンドレア・レステッリ
録音時期:2020年8月
録音場所:フランス南東部ローヌ=アルプ地方アン県、ジュジュリュー
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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