【全曲解説】Unlucky Morpheus『evolution』
2022年04月27日 (水) 17:00
|HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス
全曲解説テキスト by 紫煉(Gt/Scream)
1. evolution
アルバムのイントロ。
サッと聴きたい時は飛ばしてくれていいけど(俺もそうする事はあるし)たまにはじっくりアルバムを頭から終わりまで楽しんでもらえたら嬉しい。
その聴き方だからこそ得られる満足感があると思うので!
2. “M” Anthem
シンフォニックメタル。
いつまでこの不安定な世の中が続くのか……先の見えない今。
力強く、希望を感じられる曲を作りたいなと思った。
歌詞はファンタジックで、なおかつエネルギッシュな感じ。
そして俺の好きなMリーグ(麻雀のプロリーグ)を中心に麻雀のネタを盛り込んで、わかる人にはウケてもらえるように書いた。
YouTubeにてMV公開中なので良かったら見てね。
3. アマリリス
アニソン的な曲。
明るいけど、ほのかに香る切ない感がポイントかなー。
こういう音楽も好きなんだけど、あんきもでは今までやってこなかった。
メロディもそうだけど、ビート感もあんきもとしては珍しい感じ。
栗林みな実さんとe-ZUKAさんの影響丸出しにしつつ、しっかりあんきも色の音楽になっていると思う。
4. Welcome to Valhalla
マニアックな音楽性。
とにかく遅い!(当社比)
あと、あんきもってファンタジックだけど同時に「気合!」みたいな雰囲気も演奏から感じられる曲がほとんど。
この曲はふわふわ〜と掴みどころが無い感じ。
という事であんきまーに気に入ってもらえるかの不安はありつつも……。
結局、曲自体が良ければ大丈夫っしょ!という事で出してみました。
5. 誰が為に
和風ビートメタル。
ビートロックのメタル版って感じのサウンドやリズムと、和風の旋律。
EP『瀧夜叉姫』の3曲とはまた違った和風の曲を入れたいなと考えて作った。
いつか神田明神ホールで、この曲で盛り上がりたいね!
6. Wer ist Faust?
インスト曲。
アルバムのテーマは歌ものって事で、全体的にFukiのボーカルが引っ張る曲調にしつつ楽器隊はしっかりボーカルを支えつつ出るところは出て盛り上げる……という作り。
しかしやっぱり楽器隊による世界観の構築をどこかで聴かせる事もやっぱりしたいなという事で、短いインスト曲を入れた。
ここからアルバム第二部みたいな雰囲気も同時に持たせた。
7. The Black Death Mansion Murders
ネオクラシカルプログレッシブメタル。
厳密にいうとあんきものジャンル的にはちょっとだけ流派が違くて、あんまりやってこなかった曲調。
プログレの匂いというか文化というか気配というか……そういうのが入ってるね。
「Gradient」なんかはネオクラシカルではあるけど、もうちょいストレートだね。
まぁジャンルの細分化とかどうでもいいんですけどね笑
「かっけ〜〜!」って感じてもらえたら、それ以上の事はない。
8. Serene Evil
メロディックスピードメタル。
仮タイトルは「クサすぎて」。
という事で、徹底的に哀愁のメロディと激しいビートとテクニカルなキメで攻めまくる曲。
押してダメならもっと押せって感じの編曲。
近年のあんきもはこういう曲少なめだったから、「よっしゃー久々にこういうの来たぜ!」って喜んでくれる人もいそう。
9. “M” Revolution
この曲はかなり先行してMVを公開していた。
ちなみに『evolution』バージョンとして、ちょっとだけミックスを変えてます。
J-Rock+あんきもって感じの曲。
「アマリリス」と共通するのは、明るいけどなんとなく切ない感じが混じってるようなメロディってところかな。
これも「“M” Anthem」と同様に、Mリーグをイメージして作詞した。
10. 夢幻
和風バラード。
織田信長の映画のエンディングをイメージして作った。
この曲はテーマを決めてから作ったので、すごく早く完成した覚えがある。
エンディング曲イメージなので、アルバムの一番最後に。
歌をテーマにした『evolution』を締めるのにも相応しいかなと。
Unlucky Morpheus『evolution』
GENRE:SYMPHONIC METAL
あんきもの多様なエッセンス、チャレンジ精神を盛り込んだ意欲作『evolution』
“美と暴虐”をテーマに据えた前作『Unfinished』は、ヘヴィなエクストリーム感を突き詰めた逸品だった。それを経て、このニュー・アルバムではあんきもが持つ多様なエッセンス、チャレンジ精神を盛り込んだ意欲的な作風に仕上がった。一度聴いただけで耳に残るメロディ、一緒にシンガロングしたくなる高揚感、頭も身体も揺さぶる豊かな攻めで新境地を開拓したアプローチも多い。Fukiのキュート・ヴォイス炸裂のアニソン的な「アマリリス」、アラビアンな旋律で異国情緒たっぷりの「Welcome to Valhalla」、8ビートを用いた「誰が為に」は歌謡メタル的なニュアンスがあり、バラエティに富む楽曲が勢揃い。もちろん従来のメロスピやシンフォニック・メタル調の強力ナンバーもあるので、ご安心を。
荒金 良介 【ライター推薦】
%%message%%
Unlucky Morpheusに関連するトピックス
-
激ロック×HMV vol.105
HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス|2022年04月27日 (水) 17:00
-
激ロック×HMV vol.104
HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス|2022年04月05日 (火) 13:00
-
激ロック×HMV&BOOKS online vol.84
HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス|2020年04月28日 (火) 18:30
-
【全曲解説】Unlucky Morpheus『瀧夜叉姫』
HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス|2020年04月28日 (火) 18:30
HMV&BOOKS online最新トピックス
-
WayV 5thミニアルバム『Give Me That』
HMV&BOOKS online - K-POP・アジア|3時間前
-
ドッグス・ダムール 1988〜1993年コンプリートボックス『Dynamite Ch...
HMV&BOOKS online - ロック|4時間前
-
DIR EN GREY ライブ DVD&ブルーレイ『TOUR22-23 PHALARIS』8月21日...
HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス|4時間前
-
ノルウェーのポップアイコンAURORA新作、帯付きアナログレコード限定...
HMV&BOOKS online - ロック|4時間前