【全曲解説】BRIDEAR『AEGIS OF ATHENA』

2022年04月27日 (水) 17:00

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全曲解説テキスト by KIMI(Vo) MISAKI(Gt) AYUMI(Gt) HARU(Ba) NATSUMI(Dr)


1. Side of a Bullet

壮大でシリアスで激しい楽曲です。
冒頭、物語の幕開けのナレーション部分含め、10分弱の大作です。
テクニカルな演奏に注目です!
世界が直面している問題の深刻さを音楽でしっかりと表現できたと思います。そんな局面でも皆で協力して戦っていこう、乗り越えていこうというメッセージを込めたので、受け取ってください。(MISAKI)

これぞ1曲目!という、アルバムの始まりを飾るにふさわしいBRIDEARらしい楽曲です。
1曲で10分!?と思うかもしれないですが、ただ同じことを繰り返してるわけではなく、ドラマチックかつ目まぐるしく展開が変わっていくので1秒も気を抜けませんよ!
ところどころに出てくるギターのオブリガートや、左右のフレーズの分かれ方はMISAKIらしい独特なアレンジも入っています。
ちなみに、途中のシャッフルビートゾーンで出てくるドラムのフレーズは、アレンジャーのYAMATOさんが動画で直伝してくださったフレーズらしく、その部分はNATSUMIが千手観音のようになっていると思うので、ライブでは是非注目してほしいです……。(AYUMI)

2. Preference

こんな時だからこそコール&レスポンスがしたい!という願望を込めてサビから作りました。歌詞も好きに楽しくやりたいことやろうぜー!って内容にしてます。
A、Bメロ部分は自分の暗い部分もちょっと出てますね(笑)。人間なのでコンプレックスはいっぱいあるし、でもそんな部分も気にせず、元気にいきたいなーと!
ちなみにA、Bメロは結構あとになって作ったんですけど、結構気に入ってます。(KIMI)

弦楽器変拍子ユニゾン登場!
ここ!私たちの楽しいが溢れてる。最高!勝ち!
BRIDEARが好きなアレンジその1。ですね。(HARU)

3. Greed


歌詞はアルバムタイトルにもなっているATHENAに繋げて、ギリシア神話のゼウスをモチーフにしています。
妖艶な曲の雰囲気に合うよう、魅惑的でデンジャラスな歌詞にしました。(KIMI)

実は、前回のアルバム制作をしていた頃、この曲を提供してくれた元Janne Da Arcのkiyoさんからこの曲のデモを聴かせていただいていました。
「弾きたい!アルバムに入れたい!!」って言い続けて、約1年。
遂に実現しました!!!!!!!!!!!!!!!!!
だって!!こんな素敵な曲聴いちゃったら、黙っていられないでしょ!?!?
ミュージックビデオもYouTubeで公開しているので観ていただきたいです。
全てのパートの絡みが最高。そしてkiyoさんだ!って感じるメロディと展開。
かっこいい。なんて言葉では収まらない!
嬉しいと憧れと尊敬が、ギラッギラの音にあらわれてます。
絶対聴いて!!(HARU)

4. With Me

穏やかなメロとテクニカルな演奏の対比が面白いロックバラードです。
歌詞も純粋と狂気が入り混じるものにしました。
全体の5%分くらいの狂気的な歌詞がいいアクセントになっていて、気に入ってます。
Dメロパートはアレンジャーさんが付け加えてくれたんですけど、ここめっちゃ好きです。(KIMI)

バラードだけども楽器が結構テクニカルなことをしていて、
中々普段使わないリズムがイントロや曲中に取り入れられているので注目して聴いてみてください。
サビは切なく、サビ後のギターのフレーズは泣いているようで、感情が揺さぶられます。
全てのレコーディングが終了して初めて完成形を聴いた時、聴き入ってしまいすぐ終わってしまったと私は感じました。(NATSUMI)

5. Determination

ありきたりかもしれないですが、「倒れそうになるようなことがあっても、君はまだやれる!」というように、聴いている方に寄り添えるような曲にしました。
例えば、嫌な仕事がある日の出勤前とか、心が折れそうになった時に聴いて、ほんの少しでも強い気持ちを取り戻してもらえたら嬉しいなって思います。
作曲面では、構成とアレンジにこだわりました!
1番をそのまま繰り返してしまうと飽きさせてしまいそうなテンポと長さの曲だったので、急に違うメロディを入れたり、2番で急にギターだけにしてみたり、4分の2拍子を入れてみたり、疾走感を失わせないような工夫をしました。
いつかライブでお客さんと、Bメロの掛け合いを叫びたいです!(AYUMI)

AYUMIから、ベースいろいろやって〜とリクエストをもらったので、
随所でベースが遊んでます。
Aメロで楽しんだ後の、にゅるん……うっ!みたいな弾き方のBメロ。
これが私のベース。みたいなのが弾けた気がします。(HARU)

6. Ray of Chaos

とにかく“BRIDEARは強いぞ!”を表現したかった楽曲です。
歌詞は、“AEGIS OF ATHENA”からイージス艦を連想させて、海上の戦いを思わせるような表現も使って「私たちがこれから勝ち上がっていくぞ」と宣戦布告をするような内容にしました。
作曲面では、一番最初に印象強いサビのメロディができたので、そこをドラマチックに盛り上げられるようにAメロなどは対照的な静かなメロディを加えたりしています。
ギターも、最初のフィードバックで始まる形から音作りまで、沢山わがままを言って作らせてもらったのでとても満足のいく“強い”楽曲ができました。
ちなみに、アウトロの折り返しから入ってくるギターリフの上ハモは当初デモには入っていなくて、ディレクターさんの案で入れることになったのですが、通しで聴くと最後の盛り上がりの隠し味的要素になっていてとても良い役割をしてくれています。
何回も聴いて全パート分聴いてみてほしいです!(AYUMI)

この曲は音数が少なく楽器のグルーブがすごく大事な曲なんですけど、
このいわゆるThe ROCK!!みたいなロック調の曲はAYUMIの得意分野で、AYUMIにしか作れません。
攻撃的な演奏は私たちの強さを表しているかのようです。
私はこのリズムのグルーブが好きでドラムを叩いて演奏している時とても気持ちがいいです。(NATSUMI)

7. The Bathtub

苦しい心模様を、浴室に閉じ込められて外の空気を吸えずもがいているという状況に例えた曲です。内容は鬱だけど、メロディやフレーズはメロディックで聴きやすいと思います。
最後のサビのツインギターが入り、バンド全体でノリが変わり、パァアっと開けた雰囲気になるところが一推しポイントです。(MISAKI)

曲始まりに題名の通りお風呂に沈んでいくようなボコボコボコっていう音が入っているのですが、ツーバスのドコドコでもその沈んでいくような音を表現していて、楽器でもそれを表現できることに面白さを感じました。
もう何処にも行けないような……の曲調が変わるところが個人的に大好きです。めちゃくちゃ感情入れて叩いてるのでそこにも注目して聴いてほしいです。
ギターソロは流石と言っていいほど聴き入ってしまうと思います。(NATSUMI)

8. Lodestar

Bloody Brideの続編。〜ブライドちゃん旅に出る〜
インターネットがさらに重要となったコロナ禍で、
ボーカロイド曲の流行が加速したように感じました。
そこで、このタイミングで作るアルバムなら、その要素も取り入れてみようと。
メロディとハモりの乗せ方、mixにかなり拘りました。

ボカロ×ブライドちゃん
をテーマにしたことで、面白く仕上がったと思います。(HARU)

今までのBRIDEARには無かった、謎めいたメロディとアニメ主題歌のようなキャッチーさを兼ね添えた、それでいてヘヴィな楽曲です。
イントロのギターリフは低音の頭打ちでドラムのビートとしっかりハマっていて、聴いていてとても気持ちいいものになってます!
また、サビは突然の1音半下げ転調!
初めて聴く時は雰囲気の変わり方に注目してみてほしいです。
ギターソロは、バッキングの激しさに乗じて狂った感じにしたかったので、スケールも無視してボルテージが上がっていくようなフレーズも入れました。
意図を感じ取ってもらえたら嬉しいです。(AYUMI)

9. Past in Emerald

アレンジ後の曲を聴いた時に、爽やかな風と切なさを感じたので、未成熟な大人とも子どもとも言い難い年齢、いわゆる青春時代と呼ばれる年齢の心について考えてみました。
自分の感情にいらだちを覚えたり、意図しないことに嫉妬を感じたり、卑屈になることもあったりして……。改めて考えてみるとすごく面白かったです。
そしてそれはとても尊いものだと感じるので、ただ青いだけじゃない、きらきら輝くエメラルド色……という意味を込めてタイトルを付けました。(KIMI)

晴れた空と、爽やかな空気や風を連想させられます。疾走感もありとても清々しい曲。
美しいツインギターとリズム隊のバッキングから成るテーマ部分がとてもかっこいいです。
MISAKIからAYUMIへのギターソロパートもボリュームある聴きごたえあるものになりました。(MISAKI)

10. BRAVE NEW WORLD REVISITED


一緒に戦おう。私たちも立ち向かっていくよ。みんなで乗り越えよう。と伝えたくて、 コロナウイルス危機の中、たくさんの方にご協力いただいて制作した、とても大切な曲です。

去年、ヨーロッパツアーや国内ツアーを回らせていただきました。
たくさんのイベントが中止となっていく中で、
ミュージックビデオとして公開したこの曲をライブで演奏すること、生演奏で聴いていただくことにまた意味を感じます。
次はこの曲を、みんなと大きな声で歌いたい。(HARU)

間違いなく素晴らしい名曲です
ヘヴィでプログレ要素もあり、神話チックなおごそかさもあると思います
各セクション、各パートに本当に魅力が散りばめられていて、聴けば聴くほど感心させられる曲になっています。
あと曲タイトルもすごくかっこいいですよね(笑)。反則だと思う!(MISAKI)

11. Road

メロディを重視した曲を作りました。
サビはキャッチーで一回聴いたら覚えられるように意識しました。
そしてこれでもかというほどツーバスを踏んでいて、ライブではすごく盛り上がること間違いなしです。
作っている時はアニメのワンピースのopのような壮大な感じをイメージしてました。
ギターの速弾きがこの曲はとにかくすごいので
そこも注目です。
ポジティブな気持ちにさせてくれる1曲に仕上がったと思います。
ギターやベース、歌詞もみんなにお任せしたので完成した時の感動は半端なかったです。(NATSUMI)

王道メロディックスピードメタル調の曲です。
アルバムの最後にふさわしい、明るさとパワーがあります。聴いていただいた方に、元気やエネルギーが届くんじゃないかな、届いたらいいなって思います。(MISAKI)

BRIDEAR『AEGIS OF ATHENA』

GENRE:METAL, HARD ROCK
ヨーロッパ・ツアーを成功に収めたBRIDEARが新領域へ踏み込んだ意欲作をドロップ
疫病蔓延の次は侵略危機が勃発。21世紀の世界は予想外な不測の事態に見舞われているが、世相が渾沌とするほど必要になってくるのは、人々を鼓舞するような音楽になってくるのではなかろうか。ギリシア神話における都市の守護を司る女神、アテナが携える聖盾 イージスの名を冠した今作は、今後の世界戦略も見据えたうえでのメッセージ性を強めた英語詞曲が大半を占める仕上がりで、音の面でも二階級特進のレベルで底力を増してきた感が強い。また、全メンバーが作曲に携わる一方、「Greed」では元Janne Da Arcの一員で現在はNicori Light Toursに在籍するkiyo(Key)が曲提供をしている点も要注目でありつつ、何より今作をもって彼女たちが“腹をくくった”ことがこの音からよくわかるはずだ。
杉江 由紀 【ライター推薦】


AEGIS OF ATHENA

CD

AEGIS OF ATHENA

BRIDEAR

価格(税込) : ¥3,300

会員価格(税込) : ¥3,036

まとめ買い価格(税込) : ¥2,805

発売日: 2022年04月20日

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