【全曲解説】SABLE HILLS『DUALITY』
2022年06月30日 (木) 18:00
|HMV&BOOKS online - ジャパニーズポップス
全曲解説テキスト by Rict(Gt)
1. The Envy
アルバムの始まりを飾る一曲。静寂なイントロからギターのリードを合図に、最後の一音までエンジン全開で駆け抜けます。
1stアルバム“EMBERS”からの流れを汲んでかつブラッシュアップした正統進化系。サビで歌えて、ギターリードで掲げて、ブレイクダウンで頭振れるヘヴィメタル三段活用を採用しています。
2. Bringer
アルバムで最もキャッチーかつメロディアスな曲。バウンシーなイントロからPAメタルコア単音リフの流れがとにかく気持ちいいです。サビのクリーンボーカルのメロディももちろんですが、裏で鳴っているリードギターにも注目してほしいです。漢泣き必須です。この曲はアルバムから一番最初に公開した曲で、誰が聴いても絶対カッコいいと思うだろうなと思ってます。
3. On My Own
シンプルかつ爽快の灼熱メタルコアナンバー。イントロ、サビ、曲構成、すべてシンプルにブチ上がるものに仕上げました。
今作では一番チューニングが低いローEでブレイクダウンしてます。
ライブでは定番になると思うのでみんな覚えて一緒に歌いましょう!
4. Crisis
Graupel、Earthists.とのスプリットでもリリースした曲です。今作ではボーカルを録り直してリマスターしています。聴き比べたら音色にかなり違いがあって面白いと思います。
曲については、これぞメタルコアの真髄という感じです。ダイナミックでメロディアスなイントロに疾走リフとブレイクダウン、漢の子ならみんな好きなやつです。ラストのジャイアントブレイクダウンで地球破壊します。
5. Sin
全体を通して哀愁感強めに仕上げました。アルバムの中では少し異質な曲になっていると思います。曲順ではあえて真ん中に置いて、味変の役割を担ってもらってます。イントロやサビのテンポ感など、今までにやったことのない試みをしたので、SABLE HILLSをよく知っている人は結構ビックリすると思います。アウトロでは敬愛するSilent Hillのサウンドトラックをオマージュしたので探してみてください。
6. Snake In The Grass
メタルコア戦車ソング。2010年代メタルコアのバイブスをSABLE HILLS流に落とし込みました。大ぶりでジューシーなリフが多く、ヘドバン不可避です。疾走感マックスのイントロ、中盤とラストのブレイクダウンはかなり気に入っています。気合いのギターソロも入ってるので、是非爆音で聴いてください。
7. Gloom
モダンな曲を作ろうとしたら、間違えてサビが激クサになってしまいました。イントロからAメロとシリアスな展開が続きますが、サビが始まった瞬間確実にニヤける人続出です。メロイックサイン掲げざるを得ません。またブレイクダウンではデスメタルのエッセンスを入れたりして、色々と新しい試みもしています。
8. Messiah
こちらもシングルとしてすでにリリース済みの曲ですが、リマスターしてアルバムにも入れました。とにかく聴いてて気持ちいい展開ばかりで、気づいたら再生ボタンを押していることでしょう。ギターソロは歴代でも指折りの長さを誇り、クサさもトップクラスです。
9. Interlude
最後の曲に繋がるインストです。ラスボス前の最後のセーブポイント的なやつですね。
10. The Eternal
アルバムの最後を飾る曲。ドラマティックで叙情的で、フルテンですがバラードと言ってもいいくらいに思ってます。とにかくステージダイブさせてシンガロングさせてモッシュさせることを考えて作りました。コロナで制限されてしまったライブの、モッシュの文化を取り戻そうというメッセージが込められています。みんなで一緒にラストのシンガロングを歌える日が来ることを願ってます。
SABLE HILLS『DUALITY』
GENRE:METALCORE
世界に羽ばたく東京発の剛腕メタルコア SABLE HILLS
メタル愛を胸に、ますます凶暴化に拍車をかけた2ndアルバム『DUALITY』
TAKUYA(Vo)、Rict(Gt)兄弟を中心に結成された東京発のメタルコア・バンドによる2ndアルバム。今作はTRIVIUM、UNEARTH、WHITECHAPELなどを手掛けたMark Lewisがプロデュースを担当。海外バンドに引けを取らない屈強なサウンドで、メンバーの言葉を借りれば“熱量マシマシ”の楽曲が勢揃い。アルバム単位では初めてライヴを意識したらしく、贅肉を削いだ即効性の高いリフや攻撃力を高めた演奏は迫力十分。そして、クリーン・トーンのギターを用いたインスト曲「Interlude」〜「The Eternal」の流れは白眉。特に後者はシャウト/クリーン・ヴォーカルを使い分け、合唱パートを設けた劇的な展開で聴く者を引き込む。全曲ライヴ仕様のエナジーに圧倒される1枚だ。
荒金 良介 【ライター推薦】
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