グールド/ゴルトベルク変奏曲 1981年録音アナログマスター編集版
2022年08月29日 (月) 11:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
今なお生き続ける40年前の衝撃。
グールドが辿り着いた孤高の境地を示すバッハ演奏史のメルクマール。
*グレン・グールド生誕90年・没後40年特別企画
*ゴルトベルク変奏曲(1981年録音)発売40周年記念リリース
若きグレン・グールドの名を一躍世界的なものにしたデビュー・アルバム『ゴルトベルク変奏曲』。そしてグールドが生涯を閉じる約1か月前、1982年9月に発売され、生前に発売された最後のアルバムとなった『ゴルトベルク変奏曲』。バッハの『ゴルトベルク変奏曲』は、まるで円環を閉じるようにグールドの生涯を縁取り、その独自の音楽を考える上で欠くことのできない作品です。グールドは演奏活動中にこの変奏曲の全曲演奏を27回行なっていますが(1954年〜1961年)、それ以上にグールドの代名詞的存在になっています。グールドといえばゴルトベルク、そしてその逆も真なり。
当アルバムは、グールドの生誕90年・没後40年、そしてこの『ゴルトベルク変奏曲』1981年盤の発売40周年を記念しての単独リイッシュー。グールドはこの『ゴルトベルク』2回目の録音に当たって、作品全体の構造とテンポの連関性を強く意識していたため、セッションでは必ずその前の変奏のテイクの最後の部分をプレイバックしてテンポや表情を確認してから弾き始めるなど、慎重を期していました。その結果立ち現れたのは、1955年盤よりも13分も遅い、哲学的ともいえる深みを湛えたグールドのバッハ演奏の奥義を記録した超絶の名演です。
使用マスターは、2002年の『State of Wonder』で初めて世に出たDSDリマスターで、デジタル録音と並行してバックアップ用に使われていたアナログ・マスターからグールドおよびプロデューサーの指示通りに編集されたもの。ブックレットのジャケットは米国初出盤(IM37779)のデザインを再現したもので、2012年にオリジナル・ポジからスキャンされたことで鮮度を取り戻した、濃紺のシャツと上着を着たグールドの写真が使われ、金色のCBSマスターワークスのロゴも写真で再現。ブックレット内には初出盤のジャケット見開きと裏側のデザインが掲載されています。(輸入元情報)
【収録情報】
● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
グレン・グールド(ピアノ)
録音時期:1981年4月22日〜25日、5月15日、19日、29日
録音場所:ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ
録音方式:ステレオ(セッション)
アナログ・マスター編集版
DSDマスタリング(2002年)
[オリジナル・レコーディング]
発売:IM 37779(1982年9月2日)
プロデューサー:グレン・グールド、サミュエル・H・カーター
レコーディング・エンジニア:スタン・トンケル、ジョン・ジョンソン、レイ・ムーア、マーティン・グリーンブラット
[1981年のアナログ・バック・アップ・マスターからのテープ・トランスファー、ミキシング&DSDマスタリング]
アンドレアス・K・マイヤー
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。